できる研究者の論文作成メソッド 書き上げるための実践ポイント (KS語学専門書)
- 講談社 (2016年12月13日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061556270
作品紹介・あらすじ
どうすれば「インパクトがある論文」を書けるのか。
「本当に使える!」と大好評の『できる研究者の論文生産術』に続く第2弾!
原稿の各種スタイルはもちろん、雑誌の選び方、共著論文執筆のヒント、投稿後の対応など実践ポイントを解説した。爽快でユーモア溢れるシルヴィア節は健在で、初めて英語論文を書く大学院生に有益この上ない!
【三中信宏さん推薦!】
本書は心理学というひとつの研究分野を念頭に置いて書かれているが、その内容は他の多くの科学にもそのまま当てはまるだろう。本書の最後の章で著者は書き続けることこそ研究者が生き延びる道であると高らかに宣言する。そう、研究者人生は一発花火ではない。
書け、書くんだ! ―そのための心得と戦略がここにある。
【訳者あとがき】
本書は、2014年に出版されたポール・J・シルヴィア(Paul J. Silvia)『Write It Up: Practical Strategies for Writing and Publishing Journal Articles』の邦訳で、同じく2007年に出版された『How to Write a Lot: A Practical Guide to Productive Academic Writing』(『できる研究者の論文生産術―どうすれば「たくさん」書けるのか』講談社(2015))の続編ということになる。重点が「ともかく書く」ことにある前書と、「インパクトがある論文を書く具体的手順」にある本書は、2冊で1冊ともいえる関係にあり、どちらを先に読んでも楽しめる。
本書の目標は、《インパクトがある論文》を書くことだ。「論文はインパクトが大切だ。ただ発表すればよいというものではない」の一文(6ページ)に示される通りである。そして、そのための具体的な手順―豊富な執筆・査読経験に根ざした具体的なノウハウや匙(さじ)加減―がステップごとに伝授される。一般的手順にとどまらず、なぜ多くの研究者、特に初心者が、《インパクトがある論文》でなく《どんな論文でも出せればいい》という状態に陥ってしまうのかがユーモアを込めて明快に指摘されているので、執筆のモチベーションがあがり、精神的負担が軽くなる。このあたりは、心理学者の面目躍如たるものだろう。
感想・レビュー・書評
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〇学んだこと
1.論文執筆前に対象となる読者層を定める
2.考察では、厄介な知見・予想外の結果と向き合う
3.考察(任意)では方法の限界について述べる詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
前作の「できる研究者の論文生産術」は、論文の中身には立ち入らず、論文作成というプロジェクトをどう遂行するか、というプロマネ論だった。これに対して、こちらは論文の内容に踏み込んで、どう論文を書けばいいかを指南する。
論文の書き方の本は他にもいろいろあるし、国や分野によっても違うので、必ずしも本書である必要はないかな。日本語で論文を書くのなら、日本人の書いた論文作成術の本の方が良い気がする。その意味では、前作よりはお役立ち度は低め。
ただ、序論の書き方テンプレートのところはとても参考になる。序論て本当にむずかしくていつも頭を悩ますけど、こうして型で示してくれると、少しは頭の整理になって、見えてくるものもありそう。そうはいってもやっぱりむずかしいんだけど。 -
①できる研究者の論文生産術
②できる研究者の論文作成メソッド
前著①が、書くことへの障壁を取り除く姿勢や考え方を述べていたのに対し、本書②は、書き方のテクニックを説明している。
序論の構成用テンプレート「ブックエンド/本/ブックエンド」が実際の論文作成で役に立った。
論文作成の際にまた読み返したい。 -
#HaKaSe+×自然科学系図書館
金沢大学附属図書館所在情報
▼▼▼▼▼
https://www1.lib.kanazawa-u.ac.jp/recordID/catalog.bib/BB22662134?caller=xc-search -
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/687558 -
20191214 中央図書館
むりやり膨らませている感があるかな。 -
【配架場所】 図・3F開架
【請求記号】 836.5||SI
【OPACへのリンク】
https://opac.lib.tut.ac.jp/opac/book/183636 -
"How to write a lot"の続編(原著:"Write it up")の翻訳本.
心理学の分野における話が主ですが,具体的な執筆作業や論文の査読過程に対する助言が豊富にありました.読んでいて大変参考になりました.
また,内容(文体)自体も面白く,読んでいて苦痛を感じさせない気楽さがあり,どんどん読めました.