星の神話・伝説 (講談社学術文庫 163)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061581630

感想・レビュー・書評

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  • 伝説だけでなく科学的な知識まで教えてくれる、とてもやさしい本です。

  • ふたご座、カストル銀ぼし、ポルクス金ぼし、イダス

  • よく知られたギリシャ神話だけでなく、日本や中国の伝承が含まれていたのが良かった。それにしても、日本人の星の名前の付け方は、良く言えば素朴、余り星に思い入れはないのかな。

  • ↓貸出状況確認はこちら↓
    https://opac2.lib.nara-wu.ac.jp/webopac/TW00054146

  • 思えば初めて西洋の神話に触れたのが、子供の頃自宅にあった星座と神話の本でした。こちらの本はもう少し年上向け。星座だけじゃなく、宇宙全体の動きや変光星の仕組み、衛星など、少しずつ深くなっていく説明はとてもわかりやすく、天体への興味の入口にもなっています。時間の間隔が麻痺してしまうような宇宙のスケールの大きさには驚くばかり。今見えているのは何万年前にその星が発した光だとか、もうその星は存在しないかも知れないとか、子供の頃に聞いた話でも改めて読むと儚さとロマンを感じ。何万年後なんて話の後に数千年後の話を聞くともうすぐじゃん!と焦り。天体って事実の観察で成り立っているのに何でか感情をかき立てられるんですね。だからこそ星座にまつわる神話やお話が世界中に出来てきたのでしょう。星の並びを何に擬えるか、そこにどんな物語を見いだすか、その土地の文化や風習などが表れるようで、天と地の両方を楽しめました。

  • 4061581635 260p 2006・7・10 39刷

  • 星座の神話について知りたかったので大学の図書館で借りた本だが星自体の説明の方が多かった。最初のうちはそれも読んでいたがつまらなかったので飛ばして神話の部分だけを読んだ。神話の一場面を描いてみるのも面白そうだ。特にヘラクレートスの13?の冒険は全部載っていたわけではないので他のも読んでみたい。加えてこの太陽系が琴座のヴェガの方へ向かっているとも書かれていた。

  • 高校2年生、図書館にて
    440.1
    4094

  • 「うさぎ座」というのもあるんだよ、オリオンの足元に、地味だけど。第1刷を持っているから、相当昔に読んだはずです。ギリシア神話について読み漁ったのは、これを読むよりも前のはずだから、私はいったい何を読んでいたのだか、今となっては判然としない。この本は、ギリシア・ローマに限らず、中国や日本の伝説も含めて、四季の空(北半球から見て)の星座について述べられます。今読んでも、とても楽しいです、そしてじゅうぶんに学術的でもあります。とはいえ私は、神話・伝説の部分ばかり記憶していますけれども。ところで、昭和52年の、著者によるまえがきには、「……、新時代の知識と趣味とによって若人たちが胸を広く張り、進んで何百億の星の組織する天の川宇宙の神秘までも考えるようになるのを念願としています」とありますが、さて。「天文学」というのは、実証的科学ではないんじゃないか、そこからはみ出してるんじゃないか、(更に言えば、それこそsapienceではないか?)、というのが、現在の私の感懐ですが、これは蛇足ということにて。

  • やはり、星の話し手としてはこの人。
    そう思い込み購入したのは間違いじゃなかったです。

    学術的なことに対するロマンと言うスパイスの利かせ方。
    最高です。

    神話・伝説に関しても淡々とした語り口調が絶妙で、買って良かった〜。と、心底思える本でした。

  • 未読

  • 昔の人は星を見ながらなんて壮大な物語を考えたのかと思う。
    この本を読んでから星を見つけるのが楽しみになった。

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著者プロフィール

野尻抱影

一八八五(明治一八)年、横浜生まれ。神奈川一中時代、獅子座流星群の接近以来、星の虜となる。早稲田大学英文科卒業後、教職、雑誌編集に携わる一方、天文書多数を著述。生涯を通して星空のロマンと魅力を語り続けた。冥王星の命名者としても知られ、日本における天文ファンの裾野を広げた功績は大きく、「星の抱影」と称される。小説家、大佛次郎は実弟。一九七七(昭和五二)年没。

「2022年 『星三百六十五夜 秋・冬』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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