とりかへばや物語(3) 秋の巻 (講談社学術文庫)

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制作 : 桑原 博史 
  • 講談社 (1979年5月8日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061582958

とりかへばや物語(3) 秋の巻 (講談社学術文庫)の感想・レビュー・書評

  • 3巻は、妊娠した右大将(実は女)が、秘密裏に宇治にこもって出産するところからはじまります。
    世間では、右大将の失踪事件で大騒ぎ。父は寝込んでしまいます・・・
    そんな状況を見かねて、尚待(実は男・右大将の兄)もこっそり男に戻り、妹の行方を捜します。
    吉野で再会した二人は、入れ替わった生活をはじめます・・・

    やっと「とりかへばや」を達成しましたが、自発的に男に戻った尚待の潔さと、妊娠してしまったため仕方なく女に戻った右大将の書き分け方が絶妙でした。男女の性別による性格の差も表しているのかな。

  • 「とりかへばや」の第三巻。この巻は女主人公(男装の女君)が宰相中将に妊娠させられてからの話なので、彼女の置かれた立場が複雑で、話そのものがやや憂いを帯びてくるので少し苦手だ。勿論それでも十分面白いのだが。
    三巻は宰相中将に導かれ、吉野の隠れて出産をした女主人公を、男姿に戻った兄(女の格好で育てられていたもう一人の主人公)が見つけ出して連れ帰るまでの話。それにしても宰相中将の気の利かなさには腹が立つ。表面上はどうあれ、他の女の所に向かう夫を快く送り出す妻がいるものか。しかも、自分は籠の鳥にされてしまったというのに。
    菅原孝標女が「更級日記」で結婚を「据ゑこめつ」と書いているが、この時の女主人公の気持ちは孝標女以上だったであろう。それまで男性として生き、男性と対等にわたり合っていた彼女が、たった一人の男の思うままにならなければならなくなったのだから。だからこそ、兄に見つけられて連れ出される辺りではほっとして快哉を叫びたくなる。

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