中国古代の文化 (講談社学術文庫)

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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (311ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061584419

作品紹介・あらすじ

日本の古代を知るためには、東アジア古代文化の源流をなす中国の古代について、その全体を展望しうる構図が、まず確立されねばならない。本書は、かかる問題意識の上に、中国の古代を、文化・民俗・社会・政治・思想の5部に分ち、その諸問題を明らかにせんとする、画期的な作業の第1部である。中国古代学の泰斗による、この比較文化論的な試みより、われわれはいま、東アジア的古代世界の全く新しい姿をここに見ることができる。

感想・レビュー・書評

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  • 白川静先生の著作は何冊目か。もっとも文庫本や新書ばかりであるが。
    漢字を通じて中国古代の習俗、神話、社会国家を解き明かす内容。ある程度白川先生の漢字学に慣れていないと、この本の漢字の説明は判りづらいかも知れない。
    漢字に古代の習俗の記憶が隠されていること。それを解き明かす白川先生に改めて感心させられる一冊。

    商(殷)の始祖、湯王を補佐した伊尹。伊水の洪水神としてその地の部族神とされていたものだろうとのこと。王権の授与者として神権を代表するものとのこと。宮城谷昌光さんの「天空の舟」では料理人から王の補佐となったものとあったけれど、神話時代では違うということか。
    禹は本来、洪水神。人面魚身で土器に描かれているよう。漢字の本来は雄雌の龍形の二体。後に墨家に崇められる。

    国家の創成期は部族神話が滅びていく時代でもあったのだろうか。

  • 読み終わったのは、一月近く前。
    中国の古代史について何も知らない状態で読んだので、何から何まで自分にとっては初めて知ることばかり。
    文身の話、戦争と歌舞の関係などが特に興味を惹かれた。

    今『十八史略』の古代の部分を読んで、初めて意味がわかったりしたことも多い。
    もう少し知識を入れてか再読しよう。きっとこの本の価値がもっと分かると思う。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/739778

  • じっくり読んでると大変な学術書なのでさぁーーーーーーっと、字の起源に関係するところをどんどん線ひきつつ読みました。
    白川博士の文化的に出来上がった漢字、という考え方が非常に面白いです。
    漢字教育士の勉強ちゅうに知ったので何冊か購入したうちの一冊。
    漢字って本当に記号なんだなって実感します。

  • やっぱり再び!有名な白川先生の書籍!
    面白いけど眠くなる!
    古代の文化を、文字から読み取る姿勢は凄いですよねー…
    書いてある甲骨文字が可愛く見える不思議。
    屍体聖化とか、厨二秒患者にはたまらない話題もタップリン。

  • 2009.9/25〜

  • 買ったとおもってたのにまだだった…。そのうちまとめ買い。

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