法句経 (講談社学術文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 92
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061586796

作品紹介・あらすじ

『法句経』は、お経の中の「論語」にたとえられる釈尊の人生訓をしるしたお経で、宗教革新の意気に燃え、人間平等の人格主義を貫く青年釈尊のラジカルな思想を、珠玉の詩句423編に謳いあげた真理の詞華集である。本書は、その仏教信仰、仏教理解を通して、真に自分のからだで詠みこんだ訳者・友松圓締師の、いのちのリズムとでもいうべきものが漂っており、半世紀の長きにわたって人々の心を潤してきた。古今最高の名訳である。

感想・レビュー・書評

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  • 明治期になってから日本に知られた仏典。大乗仏典と違いお釈迦様が実際に語ったと考えられる。日本語訳が素晴らしいと思います。お勧め。座右の1冊。

  • ブッダが語ったとされる阿含経の一つ。
    禅の原典に近いのではという事で手に取ってみた。

    ブッダが弟子たちに語った言葉なので、悟りを目指す僧侶に向けての訓戒が多く、内容もダブル事が多いが、それでもハッとする言葉がいくつかあった。

    章立ては26章で、短い句が連なっている。
    今でも生きる教えだと思うし、人生経験を積むほどに心に響く言葉は変わってくると思う。

  •  先日は、「スッタニパータ」という原始仏典の邦訳である「ブッダのことば」を読んだのですが、恥ずかしながらほとんど理解できませんでした。
     こちらの「法句経」は、同じく最古の仏典の部類である「ダンマパダ」の邦訳です。「ダンマパダ」とは「真理の言葉」という意味で、釈迦の語った言葉を「自由詩」的な形態で採録したものです。先に読んだ「ブッダのことば」と比較すると、こちらは平易な「現代語訳」が併記されていますし丁寧な「解説」も採録されているので、かなり取っ付きやすいはずなのですが、やはりダメです。私には難解でした。
     また、何か、もっと初歩的なガイドブックを探してみましょう。

  • 釈尊が人生観を語ったもの(とされる)。

    読み始めは、あまりにも平易に感じる部分が多かったが、所々ではっとさせられる詩句が見つけられた。

    読む時々によって伝わってくるものが変化する書の好例であろう。

    平均評価を上げたくて、仮に星をつけさせてもらった。しかし本書は、この意味では0点にもなれば5点にもなり、また、それと同様に軽々と生涯忘れられない一冊にもなりうるだろう。

  • いつも読み返す経典。
    少林寺拳法に夢中だった小学生~高校生のころ、毎回唱和する「聖句」がありました。

    おのれこそ、おのれのよるべ、おのれをおきて、誰を寄るべぞ
    よく整えしおのれこそ、まこと得がたき寄るべなり

    他にもあるのですが、毎回これを唱和してました。
    大学に行って、講談社学術文庫を立ち読みしていたとき、なんだか見たフレーズがありました・・・あ、これ少林寺拳法と同じ意味だ・・
    少林寺拳法の開祖、宗道真先生が言葉を自分で少し変えて使ってたんですね。。
    天才やなぁ・・と今も思います。

    少林寺拳法には行ってませんが、このお経は学術文庫で日々読み返します。
    どれほど支えられてきたことか・・・感謝しきれない本。

  • 原始仏典の一つ

    「注意深い人達は立ち去る。彼らは家を楽しまない。白鳥が池を捨てるように、彼らはこの家あの家を捨てる」

  • 心の奥へ入ってくる言葉の数々がとっても詩的。

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