隠喩としての建築 (講談社学術文庫)

  • 114人登録
  • 3.57評価
    • (4)
    • (4)
    • (13)
    • (0)
    • (0)
  • 1レビュー
著者 : 柄谷行人
  • 講談社 (1989年3月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061588660

隠喩としての建築 (講談社学術文庫)の感想・レビュー・書評

  •  あらゆる生成を制作したい。制作は合理的かつ厳密であるが、その信念は非合理的かつ強力であった。建築への意志は、つねに新たな文脈のもとで反復されてきた。けれどもどんなに反復されようと堅固な建築は何一つ基礎をもちえない。自然言語のあいまいさが数学を発展させたように、建築への意志は、危機と不可能性のなかにあって反復する病理学的な症候なのだ。

    『だが、同時に、われわれは歴史的な過去に遡行しなければならない。それは、現代のテクノロジーが与えている「問題」が、そのなかで解かれるべきものであるどころか、一つの反復的な症候にすぎないことを知っておくべきだからだ。』23頁

全1件中 1 - 1件を表示

隠喩としての建築 (講談社学術文庫)を本棚に登録しているひと

隠喩としての建築 (講談社学術文庫)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

隠喩としての建築 (講談社学術文庫)の作品紹介

思想をコンストラクション(建築)から検討しようとしてきた柄谷行人は、それが本質的には「ゲーデル的問題」に帰着することを見いだした。しかし、これは西洋の思想的文脈とは別の問題で、日本では、ディコンストラクティヴであることを自覚していた。したがって、先ず建築的・形式的でなければならないと考えていた。本書は建築を隠喩として用い、哲学を知の建築とみなすことから始める表題論文のほか、形式の諸問題等を収録した。

隠喩としての建築 (講談社学術文庫)はこんな本です

ツイートする