明治日本の面影 (講談社学術文庫)

著者 :
制作 : 平川 祐弘 
  • 講談社
3.83
  • (7)
  • (6)
  • (11)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 91
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (490ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061589438

作品紹介・あらすじ

一度愛し棄て去った土地をふたたび訪ね、無傷でいることはできない。なにかが失なわれていた。その不在こそが私の胸中の漠たる悲哀の源なのだ。-出雲をはじめ横浜、京都など日本各地を旅した八雲。そこで出会った様々な人々と風土に、八雲は来日当初とは異なる新たな印象を抱いた。激しい近代化の波の中で失なわれゆく明治日本の気骨と抒情を、深い愛惜の念で綴った感性あふれる名作品集。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 4/12/10
    積読
    さだまさしのオススメで読み始めたけど、長い!あと単調!内容は面白そうなんだけどなかなか食指が動きません…。こういうときはじっとタイミングを待つに限る。

    4/27/10
    いま読んでる
    アメリカに持ってきて読み終わってない最後の一冊。読みますよ。長いけど。

  • 江戸時代の心・伝統を持った「明治」という時代・人々の記録。偶然に八雲が遺してくれた文章を読むと、現代の日本は悪い方向で西洋化が進んでしまった感が否めない。当時の八雲の目には「滅私」が美しいものに映ったのだろう。しかし、今は「個の時代」なんて言って利己主義的な日本人が増え、目を背けたくなるような犯罪を報道で見るにつけ、日本人が失ってしまったかつての心の大切さを思わずにはいられない。

  • 随筆文かと思っていたが、違った印象。
    現代ならともかく、明治初期に日本に来たラフカディオ・ハーンの勇気には敬服する。

  • 出雲の、島根の、山陰のそういう話が興味深い。前半がそれに該当するのかな。後半はいまち興味薄かった。

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

(1850年-1904年)ギリシア生まれ。作家。ラフカディオ=ハーン。1869年アメリカへ渡り、新聞記者に。ハーパー社の通信員として、1890年4月4日来日。島根県松江尋常中学校へ英語教師として赴任。1890年12月、小泉節子と結婚、日本に帰化し、小泉八雲と名をあらためた。節子夫人から聞く日本につたわる話を集め、工夫をこらして物語にし、『Kotto(骨董)』『kwaidan(怪談)』などの本にまとめた。

「2008年 『耳なし芳一・雪女 新装版-八雲 怪談傑作集-』 で使われていた紹介文から引用しています。」

小泉八雲の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ウォルター・アイ...
遠藤 周作
フランツ・カフカ
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×