カオスモスの運動 (講談社学術文庫 (993))

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著者 : 丸山圭三郎
  • 講談社 (1991年11月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061589933

カオスモスの運動 (講談社学術文庫 (993))の感想・レビュー・書評

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  • パラノイアについて
    ■シュレーバーの基本語3態
    ・神の光線が語ることば(反語法・婉曲語法)「罪の変わりに報い」
    ・全くの無意味後・繰り返し「アリマンか農夫か」
    ・文の衰退・遅延・中段
    →幼・保、小学校段階でも自閉傾向の強い子どもで、反対言葉や謎の新造語や最後が切れる姿が見られる。ある幼稚園で、段ボールカッターを借りたくて「そろそろ大丈夫?」、「アルゼンチン」という対話。意味不明な言葉を発するが、コミュニケーションが取れていて、少し経ってからもう一度「そろそろ大丈夫?」という事例も。「絶えず動き戯れるシニフィアン」「コードなき差異」は「いやだ」「まだ使いたい」「聞こえているよ」といった意味と「アルゼンチン」が乖離しているけれど、言葉として発している状態?
    赤ちゃんの言語習得でも見られる、周りの大人が四つ足の動物を「犬」と言うので、「犬」と言ってみて「そうだね」と言われたり、猫を見て「犬」と言い、「あれは猫だよ」と言われたりと、周囲の反応を見ながら妥当性を検証し、学んでいることともかかわるように思う。自閉的な子、空気が読めない子はそもそもクッションのとじ目を閉じることが苦手と言える。もしくは意味と言葉のボタンを掛け違いやすい?「ラッスンゴレライ」など、わざととじ目を取るおしくはズラすことで、コードなき差異にしてお笑いや詩が生まれるとも言えるのかな?
    「古池や蛙飛び込む水の音」に日本人は共感しやすいけれど、英語に翻訳しても(言葉の文化や文脈、背景が違うから)アメリカ人にはあまりヒットしないだろう。背景があるからこそ言語があり、その文化や文脈があるからこそ言語が成熟していく?また、聴覚障害の方やディスレクシアの方のことばの在り方の違い、表意文字をもつ日本語圏の文化(もしくはその文化圏だからこそ成熟して来た日本語)と、表音文字しかもたない英語圏の文化や英語の成り立ちや感性、思考性とは異なるだろう。
    アニミズム・八百万の神の多様な価値を持つ日本人が軍国主義に染まり、一神教・キリスト教で統一原理をもつアメリカは個性的という逆転現象とはいかに?と様々思考の刺激を受けた。

  • [ 内容 ]


    [ 目次 ]


    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • さすが丸山大先生といったところで専門的な知識がない読者にも読みやすい構成ですばらしい小論群だった。しかし著者は本当に頭のいい人というかすばらしい学者さんなんだなと実感。

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