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みんなの感想・レビュー・書評
昭和2年の金融恐慌について、豊富なデータをもとに丹念に論じている。
昭和金融恐慌は、現代においても顧みられるべき素材。政策当局の対応やモラルハザードの問題などを示唆してくれる。
おすすめ度:75点
昭和2年は世界恐慌の2年前、1927年である。
日本は金融恐慌をいち早く経験していたことになる。
本書は、昭和金融恐慌の本質的な原因として、銀行制度の前近代性、第一次大戦後の不況に際して政府が行った無理な企業救済を挙げている。
近代的銀行システムの不在(機関銀行の体をなしていたこと)、実質破綻銀行・企業の延命が、最終的に、恐慌という状況を必然的に生み出した経緯を丹念に分析・記録している。
金融恐慌の歴史的意義として、その後の銀行制度改善の促進と大財閥支配体制の確立を挙げている。
1930年代の大恐慌は知ってたが、日本の金融恐慌についてはまったく知らなかった。読んでいて、そういえば何年か前にもこんなことあったなぁと気付かされた本。金融について少しは知ってないと?な部分があるが、そのあたりはさらりと読んでも十分価値がある。
1927年3月14日、時の大蔵大臣片岡直治はこう発言した「今日、正午ごろ渡辺銀行がとうとう破綻いたしました」。
この発言がきっかけで取り付け騒ぎが殺到、昭和の金融恐慌が勃発したのである。
本書はデータを多く用い、銀行が小規模乱立状態であったことや、多くの銀行が近代的経営に脱皮できていないなどといった構造的要因にまで指摘する数少ない金融恐慌の研究書である。
政府の関東大震災による震災手形の対応策に対しても深く考察を入れており、さすが高橋亀吉といわしめるほどの一冊といえる。
株価暴落・企業倒産・金融機関破綻、そしてバブル。社会の構造が変わっているとはいえ、本書は現在の社会に対しても金融システムや政府のあり方などを問いかけるものと言えよう。
証券系のエコノミストである友人が、大昔、それこそ互いに新入社員の時代に教えてくれた高橋亀吉。
今も読む人は居るのでしょうか。
私は今さらながら、ようやっと読んでいます。。。
苦難の歴史がその時代時代の金融システムを形作っている。
今の日本の金融システムを理解するための、一般にも読みやすく、しかも専門性高い文献です。
温故知新。
求む、新しい金融を語り合う仲間!
昭和初期の金融恐慌に焦点を当てた一冊。前代未聞の取り付け騒ぎが起こり、モラトリアムまで断行された未曾有の金融恐慌の原因と実態をあきらかにしている。







