俳句の世界 (講談社学術文庫)

  • 48人登録
  • 3.86評価
    • (5)
    • (8)
    • (8)
    • (0)
    • (0)
  • 6レビュー
著者 : 小西甚一
  • 講談社 (1994年12月27日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (410ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061591592

俳句の世界 (講談社学術文庫)の感想・レビュー・書評

  • 俳句の歴史をたどりながら、鑑賞の仕方を説いた本。高校から大学の教養課程にかけての学生たちを読者として書かれた本で、非常に読みやすい文章でありながら、たいへん豊かな内容を持っている。

    本書では、俳諧連歌の発句として生まれた俳諧と、正岡子規の革新以後の俳句との間に、はっきりとした区別を設けている。その上で、連歌と俳諧の本質的な違いに気づいた山崎宗鑑や荒木田守武から説き起こして、貞門俳諧、談林俳諧を経て、松尾芭蕉による「さび」と「かるみ」の境地の確立へと進んでゆく。

    その後、与謝蕪村を中心とする江戸時代の俳人たちについて概説したあと、子規以降の近代俳句の解説に進む。子規以降の鑑賞では、著者自身の評価が強く押し出されているように感じたが、読者の一人ひとりが自分で俳句を鑑賞するための導きになってくれるように思う。

  • 13/03/23、ブックオフで購入。

  • この著者の本はどれもユーモラスで読みやすい.
    ただの俳句の歴史の概説を越えて,著者の一歩踏み込んだ芸術論が展開されるのも好きだ.

  • 俳句の源流からさかのぼって旅をするような解説。
    たしかに「俳句史はこの一冊で十分」と言われるのも納得。

    特に芭蕉と禅の関わりについての解説は素晴らしかった。

    もっと小西甚一氏の著作を読みたいと思った。


    これ以外の、この本の感想、引用は以下にあります。
    http://micahopinion.tumblr.com/post/29045869700
    http://micahopinion.tumblr.com/post/29045137958

  • 小西甚一『発生から現代まで 俳句の世界』
    (1952刊/1994復刊)を読む。表4解説にこう書いてある。

     「俳句鑑賞に新機軸を拓き、
      俳句史はこの一冊で十分と絶賛された不朽の書。」

    看板に偽りなしであった。
    そもそも小西先生の『古文研究法』に高校生のときに出会った。
    つい先日、『古文の読解』が復刊したのを
    坪内祐三のコラムで知り、
    その機会に先生の著作を何冊か買い求めた。
    『俳句の世界』はそのうちの一冊である。

    連歌、俳諧、俳句の違い。
    雅と俗のキーワードで大胆に日本文藝史を読み解く小西理論。
    連歌師から現代の俳人までの歴史を
    文庫400頁に書ききった視野の広さ、知的体力。
    面白い面白いと読み進めてしまった。

    凡庸な俳句の本とは異なり、
    著者が天才と認める芭蕉、蕪村、誓子らの句についても
    傑作だけでなく低迷期の作品まで批評し尽くす鋭さがある。
    著者自身も実作に励み、
    そうでなければ俳句の心は分からないと
    理論と行動でこの芸術の奥義に肉薄していく。

    もともとは昭和22年の大学での講義ノートに基づく著書。
    名講義を半世紀以上過ぎて味わえるのが至福である。

    (文中一部敬称略)

  • 俳句へのいざない

全6件中 1 - 6件を表示

俳句の世界 (講談社学術文庫)を本棚に「積読」で登録しているひと

俳句の世界 (講談社学術文庫)はこんな本です

ツイートする