秦漢帝国 (講談社学術文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (572ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061592735

作品紹介・あらすじ

秦の始皇帝が初めて中国全土を統一した紀元前3世紀から後漢末までの400年間。この時期、清朝滅亡まで存続した皇帝制度と官僚制が確立し、中国の精神文化の支柱となる儒教も国教化される。二千年にわたる中国の国家体制を決定づけた秦漢帝国の実像を、中国史の秦斗が考察。劉邦、項羽などの英雄と庶民の織りなす壮大な歴史を、兵馬俑の発見など注目の研究成果を盛り込み詳細に説いた必読の力作。

感想・レビュー・書評

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  • 1970年代に刊行された概説書の補筆修訂版。近年、新たな概説書シリーズがいくつか発行されているものの、賛否両論無いわけではないので、こうした古い名著にも触れる機会は持っておきたい。その点、本書の文庫本で保管しやすいと言う点は貴重。

  • 秦帝國と漢帝國。中華帝國史初期の二大統一帝國の歴史を考察している一冊。講談社学術文庫の中華帝國史の考察シリーズの一つである。

  • 1973年初版ということで編年記等の最新資料が反映されていないものの、秦から漢の連続的なつながりを分かりやすく説明している。秦漢の500年を通史で見るうえでは一番の良書。

  • 冊封体制の確立という筋立て自体は興味深いけどいかんせん固くちょっと細かい。まあ古い本だからね

  • 楚漢戦争から後漢末までの歴史書
    この時期の後代への著名な影響として
    皇帝制度の確立と儒教の国教化を主な観点とし
    また冊封体制へと至る東アジア世界形成過程にも筆を割いた内容
    書かれたのが1973年で1996年の文庫化に伴い
    1974年の始皇帝兵馬俑抗についても追記している
    歴史書が伝えきれなかった数多の事柄は
    史実がいかに危ういか思い出させてくれる
    残されたわずかな手がかりを読み解きつなぎ合わせて解釈し
    歴史となすことの難しさと面白さよ
    愚者は経験に学び賢者は歴史に学ぶ
    歴史に一時期でも成功者と記される中にどれだけ賢者がいたか
    驚くべき失政も奇跡の大成も人間個々の能力を超えて
    時代の要請が作り出すようでもあり
    それもまた多くの些少の人間が作り出すようでもある

  • 第1章 秦帝国の形成
    第2章 秦帝国の崩壊と漢帝国の成立
    第3章 漢初の劉氏政権
    第4章 武帝時代の外征と内政
    第5章 霍氏政権の成立と崩壊
    第6章 儒教の国教化と王莽政権の出現
    第7章 後漢王朝の成立
    第8章 後漢王朝の推移とその対外関係

  • [評価]
    ★★★★☆ 星4つ

    [感想]
    この時代に関しては小説や漫画、ゲームからの知識はあったけどしっかりとした知識ではなかったので一念発起し、この本を手にとってみた。
    読んでいると秦朝の段階では三国志の時代である後漢朝末期と決定的に異なるのが儒教だったことには驚いた。自分の中では儒教は昔から不変に存在していた印象を持っていたからだ。
    どちらかといえば秦朝は法を中心とした政治を行い、先進的だったのだなと感じた。
    また後の日本も大きな影響を受ける華夷秩序が秦漢時代を通し、徐々に形になるのは面白かった。
    これを読むと三国志をより楽しむことができそうだ物語中に登場する役職や仕事の内容をはじめて詳細に理解できたような気がするよ。

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  • [ 内容 ]
    皇帝制度と官僚制が確立し、中国の国家体制を決定づけた紀元前三世紀からの四百年を考察。
    始皇帝や劉邦、項羽など英雄と庶民の織りなす壮大な歴史を中国史の泰斗が詳細に説く力作。

    [ 目次 ]
    第1章 秦帝国の形成
    第2章 秦帝国の崩壊と漢帝国の成立
    第3章 漢初の劉氏政権
    第4章 武帝時代の外征と内政
    第5章 霍氏政権の成立と崩壊
    第6章 儒教の国教化と王莽政権の出現
    第7章 後漢王朝の成立
    第8章 後漢王朝の推移とその対外関係

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  •  秦、漢時代について知りたい人、学びたい人の必読書。いわゆる通史というもので、文体は全体的に簡潔で分かりやすく、初心者の方にもお勧め。

     個人的には武帝の時代が法術を第一とする酷吏の時代、宣帝の時代が、民を慈しんだ循吏の時代、という記述が新鮮でした。何度でも読み返す価値がある。

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