孫子 (講談社学術文庫)

  • 420人登録
  • 3.95評価
    • (53)
    • (29)
    • (54)
    • (3)
    • (0)
  • 31レビュー
著者 : 浅野裕一
  • 講談社 (1997年6月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061592834

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ドストエフスキー
デール カーネギ...
有効な右矢印 無効な右矢印

孫子 (講談社学術文庫)の感想・レビュー・書評

  • 最近のマイテーマ「戦争・戦略論」の自主課題図書。
    具体的な戦略については措いておいて。
    (現代とは事情が違い過ぎてなんとも言えない。真っ当感はあった。)
    1章・計篇とか3章・謀攻篇とかは、秀逸。
    太平洋戦争を始めてしまった日本に教えてあげたい。
    何故紀元前の人間に分かることが20世紀の「文明人」であるはずの人間が分からないのか。
    本当、時間が経過すればするほど人間って進化するわけでは、決して、ない、んだね。

    事前知識がほぼ全く白紙の私にとっては、解説がとってもお役立ち。
    先に読んどいてよかった。

  • 古代中国の兵法家として有名な孫子ですが、その思想は戦争に限らず現代社会でも活かすことができます。この本は、「彼れを知り己れを知らば、百戦して殆うからず」「兵は拙速を聞くも、未だ巧久を睹ざるなり」などの、有名なフレーズのさらに深い意味やルーツを知ることができる本です。
    (システム制御系システム制御コース M1)

  • 『孫子』むちゃくちゃ面白かった!
    兵法書だけど哲学書に近い感じ。物事への考え方とか捉え方とか…
    これ2500年以上前に完成された理論とは。
    孫武すごし!!!

  • 中国史に興味を持った自分は高校時代諸子百家に関するいくつかの本を読んだ。
    たぶん思想とか哲学といったものに興味があったからだと思う。
    諸子百家というのは中国春秋戦国時代、つまり紀元前の思想である。
    古いからといって侮れない。
    むしろ古典の価値の真髄は、それが時の試練を乗り越えてきたという点にあると思う。
    だいたい人の評価などというものはいい加減なものだし、加えて社会的・歴史的制約というのは書籍の価値を嫌でも相対化する。
    それにもかかわらず、現にこうやって今でも読まれたり、研究の対象にさえなるというのは、そういったいい加減さや社会的・歴史的制約というものに晒されても生き残れる生命力を古典が持っているからではないか。

    孫子というのは、戦争や軍事に関する本である。私たちは平和な社会に生きているけれども、この本はやはり古典としての真髄を維持している。

  • 戦争という側面から「人間を解き明かした」不朽の名著!
    …なんだけど一度や二度読んだくらいでは腑に落ちないもの。きっと何度も読み返すことになるだろう。そして読み返すたびに新しい発見をするはず。単純だと思っていたものにも見えなかった層が重なっていたりするんです。そんなディスカバリーに溢れた一冊。

  • 解説が巻末にありますが、これは最初に読んだほうがいいです。
    孫子の兵法に初めて触れる人は尚更、最初に読むことでこの兵法書の成立の背景がわかりますし、孫子の兵法の中身についても、概略が掴めるはず。
    明快で適度に詳しいこの解説は、本当に秀逸だと思います。

    解説以外の部分については、小分けにした各項目に関してまず現代語訳、書き下し文、原文があって、その次に語義(漢文中の単語についての解説)と、その項目全体についての解説、という流れになっています。
    僕のような古典に疎い人間にとっては、何より解説が有り難かった。
    現代語訳だけでは何を言っているのか、どんなことを学びとればいいのかがわからないことが多いので、そういったところをこの解説が補填してくれることと思います。

    知的生き方文庫の孫子の兵法を先日読んだのですが、そちらよりも圧倒的に詳しいし、わかりやすい。
    三国志や日本の戦国大名と絡めたエピソードは本書にはなく、広く浅く学ぶという点では劣りますが、純粋に孫子の兵法を知りたいという人には最適と思われます。

  • 孫子の兵法というと非常に有名であるのに名前しか知らないということで購入。内容は書き下しや原文、注釈など豊富であり非常に明解な内容だった。
    元々軍事理論にはあまり直接的な興味はなかったが、交渉術や社会的なストラテジーに援用できる思想が得られるのではないかと予想した通り、抽象的な分本質的で他の局面にも転用できるような要素を豊富に含んでいたと思う。この書が長く読み継がれている事も納得であった。
    特に、強大な敵と相対するに際する対処法、大人数を率いる際の心構えに関しては非常に見るべき点があったと思う。

  • 百戦百勝だなどと自慢している将軍は阿呆で、そもそも百回も戦っている時点で知略が足りないし、戦うにすれば、何の自慢にもならないくらい、あっさりと勝たなきゃ駄目だと。
    兵法書といいながら繰り返し説くのは、戦わずして勝つこと。されど、凡百の平和主義、非戦論にあらず、策謀はきれいごと抜き。
    この切れ味は下手なビジネス書なんぞ全く及びません。

  • 孫子が記した兵法・軍法を文庫本サイズにまとめた作品。口語訳が丁寧で読みやすい。

  • 孫子の兵法。

    いかに、戦わずして勝つか。

    それが大事。

  • 解説文中にあったことばを, 私の戒めとしている。

    将軍には, 「逝く者は斯くの如きか。昼夜を舎かず。」と孔子を感嘆させた川の流れのように, 瞬時も休まず思考し続ける緊張に耐えるだけの, 精神的強靭さが要求される。もし不断の思索と判断に絶え切れず, 安易に既成の型の中に逃避して苦痛を免れようとすれば, それは直ちに融通のきかぬ硬直さとなり, 軍を敗北へとみちびく。思考停止の殻の中に安住の地を見出す怠惰な精神は, いつの世にも決して勝利を生み出さぬのである。

    今日の自分は, 怠惰ではなかったか?

  • 現代文→読み下し文→漢文→注釈→著者の説明で、孫子の数々の名言がリアルに迫ってくる所がとても良かったです。 戦争(戦闘行為)は不確定要素と損害があまりにも大きく、国家の目的を体現する手段の一つに過ぎないのだから、出来る限り短期決戦で。そのためには、徹底した自軍・敵軍の観察とそれに対する有効な戦略を練る事。 戦争だけでなく、現代の外交や組織経営にも通ずる所があって、それが孫子の兵法を不朽の名作にしていると実感しました。

  • 孫子の原典に忠実であろうとする姿勢に好感が持てる。

    他の孫子関連の本は読んでいないのでわからないが、正と奇の解釈が秀逸で、非常に納得がいく内容だった。

    何度も読みなおしたくなる一冊。

  • 解説がかなり詳しい。クラウセヴィッツの戦争論とやたら比較している点が残念。ただ、当時の戦争の様子や、孫子の解釈の仕方が分かるので、その点では良い。

    これを入門書として、岩波の方を読みこむと、孫子を深く理解できると思う。

  • 超古典。
    兵法なんですけど、もはやその戦術的な意味合いはなくなって普遍的な話になってる訳で、日々の中でナルホドと思う事多数。いまさら読んでどーなんかなと思ったけど、読んでよかった。

  • 僕の座右の書のひとつです。
    物事の観察力。
    自己への観察力。
    物量に対する計算能力。
    時間に対する厳格な感覚。
    上げればキリがないですが、
    内容は濃い本だとおもいます。

  • 「孫子」自体、岩波文庫版をはじめ様々な出版社から出ていますが、

    1 1972年に出土した竹簡をテキストにしていること

    2 原文、読み下し文、日本語訳がそろっていること

    3 解説が充実していること

    以上の理由から「孫子」を読むなら本書が一番かと思われます。

  • 金谷氏版(岩波)の次に読みたいと興味を持った孫子はコレ

    解説が入っているので、金谷氏版より理解しやすいです。
    ただ、金谷氏版を読んでいる時の「こういう意味だろうか」と読みながら、何となくワクワク想像していた部分もあり、その部分がなくなった感じです。
    ついつい現代語訳ばかりを読んでしまい、現代語だけを読むと、ありきたりな言葉で、心に残りません。

    金谷氏版と併用して、長いスパンで、何回もかみ締めていきたい名書であることは間違いありません。

  • 普通に勉強になった。武術への応用でなく、古典の学習としてだが。

  • この本大好きです
    書かれている内容は、古代の戦争に関することですが、現在自分の置かれている現実に置き換えても、かなり納得のいく解答が得られると思います。

  • 講談社学術文庫は、もう一種の高級ブランドだなぁ。
    今まで紹介した中で、もっとも本格的なものです。
    訳、読み下し、解説、単語の説明も充実。
    一番古い資料を底本にしているのも大きな特色です。
    この本を改めて読んで、気に入った一文が「人間は必ずしも他人の部下になることを嫌いはしない。ただ、信頼できない主人に仕えるのを嫌うだけである」(P171)
    それにしても、孫子は本当に現実主義ですね~
    占いとか、すっごい流行ってたのに。

  • 出張中の新幹線で同僚から「睡眠導入剤」代わりとして渡されて読む。「孫子」竹簡本の各節を1)現代語訳 2)書き下し文 3)原文(白文)4)訳注 5)内容解説 と多元的に味わうことができる。
    もととなっている竹簡本自体が、それまでの原典となっていた資料とディテールに違いがあり、その違いを丁寧に汲んでやくそうとする著者の執念を感じる。
    これをビジネスや現代の生活にいかそうという消化吸収能力は僕にはない。ある種限界を感じさせる本。

  • 中国最古のすぐれた兵書
    戦略・戦術の論議における深遠な洞察は,ひろく人生全般の問題に適用しうるものである

  • 1970年ごろに発掘された竹簡本と慣行の本をもとにしての孫子なので正確らしいし、浅野さんによる解説が素晴らしい。
    現代日本語と読下し文と白文と浅野さんの解説があって理解を容易なものにしているし、最後に孫子の成り立ちや時代背景についての解説もよい。
    孫子が時代を越えて生き残っているのはそれが初めて軍事思想を体系化したものであることに加えて、雑多な要素が複雑に入り組む軍事を抽象化した点にもあるんだろうか。
    これは常にポケットに入れておきたい本No1かも。
    ちなみにおれがめっちゃ気に入った言葉は最後の「死者は以て復た生く可からず」。人間死んじまったら生きかえらねんだよ、だからようく考えやがれってそうゆうこと。

全31件中 1 - 25件を表示

孫子 (講談社学術文庫)に関連する談話室の質問

孫子 (講談社学術文庫)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

孫子 (講談社学術文庫)の作品紹介

「戦わずして人の兵を屈するは、善の善なる者なり」などの名言で知られる『孫子』。春秋時代の孫武が著わし、二千年以上も読み継がれた名高い古典は世界最古の兵法書として、また人間界の鋭い洞察の書として親しまれ、今日もなお組織の統率法や人間心理の綾を読みとるうえで必携とされている。本書は、従来の宋時代のテキストより千年以上も古い前漢武帝時代の竹簡文に基づく精密な唯一の解説である。

孫子 (講談社学術文庫)の単行本

ツイートする