本を読む本 (講談社学術文庫)

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制作 : 外山 滋比古  槇 未知子 
  • 講談社 (1997年10月9日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061592995

本を読む本 (講談社学術文庫)の感想・レビュー・書評

  • フォトリーディング・ホームスタディ講座のレッスン教材として入っていた

  • 私自身、読書そのものに感心が高まっている昨今。
    最近の読書関連本に触れるなか、やはり古き良き本に立ち返ってみようと本書を手にとりました。

    もともとは1940年に米国で発行された本書。
    現在では多種類の言語に翻訳され、世界各地で広く長く読み続けられてきた本だそうです。
    そして、愛読されるのも納得の内容です。

    本書は、読書技術のみならず、読書に対する考え方や姿勢といった観点も含め、多面的な内容となっています。
    読書技術としては、読書のレベルを4つの段階に分け(①初級読書、②点検読書、③分析読書、④シントピカル読書)、それぞれの段階で留意すべき点や守るべき規則について詳細に説明されています。
    また、教養書などのノンフィクションを上記4段階の読み方を主として適用するものとする一方、「小説、戯曲、詩の読み方」として、フィクションに対する技術・姿勢等について説明する一章が設けられています。
    読書技術や読書に対する姿勢など、順序立て、体系立てて説明されており、読書に関する土台・骨格を形成するうえで、たいへん勉強になる内容です。
    きっと、本書の内容は、近年のモノを含め、世のなかの読書関連本の基礎になっているものと思われます。

    かくのごとくたいへん勉強になる内容とともに、印象に残ることもいくつか。

    まずは、読書に対する積極性について。
    点検読書においてはその本に関する基本的な認識を得るために、また、分析読書においては内容をしっかりと解釈・理解するために、読んでいる間に質問すること、そして、自分自身で回答するよう努力する姿勢が重要であると。
    また、読書の内容を消化して、自己の血肉となるよう、積極的に書き込みを行うべきであると。

    そして、文学の読み方に関する指摘。
    作品の好き嫌いをいう前に、作品を誠実に味わう努力をすべきであると。
    また、作品に没入して読みふけること、短時間で一気に読むべきであると。

    かつて読書嫌いであった私ですが、高校や大学時代に本書に触れていればその後の読書人生も一変していただろうなぁ...(^^ゞ
    が、ようやく活発化した読書熱。
    そして、ようやく出逢えた本書。
    読書にあたり、主体性・積極性を忘れずにいたい。

  •  読書の方法を説いたこの方面での古典といえる作品。初刊はアメリカで1940年に出版されている。翻訳の初刊は1978年で、外山滋比古氏の訳だ。とても読みやすい。
     読書の方法を分析的に説明したものであり、その後の読書本に多大なる影響を与えているといえる。本の読み方は一様ではなく、目的や内容に応じてさまざまな読み方があるということだ。
     現代の国語教育の中で欠けている読書に対する配慮を再考する上でも、本書で述べられていることを批判的に検証するする必要があると思う。歳月を経ても価値を失わない書物は少ないと書かれているが、本書はその少ないものの一つに入る。
     原題はHOW TO READ A BOOKなのに回文のような題にしたのは外山氏の見識なのだろうか。

  • 点検、分析、シントピカル三段階の読み方を解説している
    自己を育てるための読書術が書いてある
    本をどのように読むか、学ぶにはとてもよい

  • 初級読書から始まって、点検読書、分析読書、最終的にはシントピカル読書について書かれている。初級は読むための初歩段階で読み方能力をつける段階。点検読書はおよそ1時間かけて何について書かれているか、読む必要があるかを知ること。分析読書はより深く熟読すること。シントピカル読書は、その本と同等な内容の本を同時に読むこと。決して、読み始めたら最後まで読む必要はないことや、難しいからといって途中で諦めないこと、始めはわからないところは飛ばして読み切ることなど本を読む上での掟のような内容である。小説以外の本に該当し、難しい本にもそのうちチャレンジ出来るように思えた。良本だ。

  • 本を読むにあたって、その深度に応じた読み方を教えたしなめる本。
    それぞれの段階における心構えと読み方について、繰り返しながら記載されている。
    古典と言われ、批判もあるようだが、私はまずこれに従ってみようと思う。

  • 1940年の刊行された本の読み方を解説した本。
    この本では以下の4つの読書法が紹介されています。

    ・初級読書
    ・点検読書
    ・分析読書
    ・シントピカル読書

    点検読書以降の方法は、ただ流して全体を読むというよりは
    技術書といった難しい書物の理解を確実の物にするための
    方法といった印象です。

    個人的には何とか最後まで読み切りたい派なので、
    紹介されている方法をこれまで使ってきたことはなかったのですが、
    読書法としてはなるほど、といった感じでした。
    80年前に提唱している内容が現在にもそのまま通じるということが、
    この本の内容が名著と言う事を改めて感じさせてくれます。

  • 1997(底本1978)年刊。◆30年以上前の本のため、科学的観察方法、証拠収集方法の現代的革新が反映されず、哲学と科学の差異等は少々首を傾げるところも。◆が、読書術の書としては凡百のそれとは一味も二味も違う良書。特に批評方法(10、11章)、小説読解法(味読法か。13章)は素晴らしい。◆なお、分析読書での「著者と折り合いをつける」点は言い得て妙だが、折り合いをつけるには当該分野特有の用語(化学式や数式の場合もあり得よう)に慣れる必要を感じている。そのため私は入門書多読法によるが、本当にそれで良いのか?
    ◆補足。①自国語による初級読書。なお、以下の②~④は自国語である必要はない。②限定された時間内での拾い読み(速読?)。点検読書。③論述の概略把握・その解釈・解釈に対する批評。分析読書、④一テーマの対立・その成否如何、あるいは止揚を目的とした読書。シントピカル読書。

  • 多くの読書本で推薦されていたにもかかわらず何年も積ん読していた。
    ようやく読もうと決意し、今年の第1冊目として読んだ。
    やはり名作だと思った。
    今まで何冊も読書本を読んできたが多くの本がこの『本を読む本』を参考にしていると感じた。

    さて、要約や抜き出しは他の方々のレビューにお任せするとして独自の感想を以下に述べる。

    【 シントピコン/一部ちゃっかりPR 】
    たいていの読者は後半に登場する「シントピコン」という言葉は説明足らずと思うはず。
    Webで調べたところ、シントピコンはあるキーワードが何の本の何ページ目に書かれている、どういうような逆引き辞典らしい。
    著者のアドラーはブリタニカの辞典を編集している。←ここ、ポイント(笑)
    『本を読む本』が書かれた時代にこの本を読むような階層には説明が要らなかったに違いないが、現代の読者には説明が足りない。
    翻訳者(翻訳監修のみか?)としての外山滋比古さんはズバリ配慮が足らなかった。
    シントピック・リーディングのためには必ずしも「シントピコン」は必要なく、登場のさせ方も違和感があった。
    つまり、アドラーによるシントピコンを含めたブリタニカ辞典の品の良い宣伝(今でいうステマと言っては言い過ぎか?)だったと思う。

    【翻訳のひどさ】
    いくつか疑問に思う翻訳があった。
    例えば、「本全体の統一」という箇所の「統一」という言葉の使い方は違和感があり、引っかかってしまった。
    統一感や整合性の方がしっくりくると思うがいかがであろう?
    翻訳者として名前を連ねている外山滋比古さんは当時は大人気の執筆者で本を数多く出版している大学教授だった。
    原文を読めるであろうがきめ細かい翻訳に時間を費やせる人ではなかったと推測できる。
    ということから、翻訳は 槇未知子さんが主担当で、外山滋比古さんは名ばかり監修だったと思われる。
    外山滋比古の名前が背表紙にあれば売れる、と判断した講談社の戦略ではないか?
    訳から真面目ではあったと推測されるが、残念ながら原典のエッセンスを理解できなかった槇さんの誤訳というか不理解訳に少し残念な思いをした。
    槇さんは結局、翻訳者としては名を残せなかったのであろう。名前を検索してもほとんどヒットしない。
    外山さんは立派な学者かつ執筆者ではあるが翻訳者でも翻訳監修者でもないと断言させていただく。
    願わくばこの本をきちんとした翻訳者の文章で読み直してみたいと思う。

    最後に繰り返し書くが、本としては名作である。

  • 大学での学びに必要な「読解力」。知的に本を読む力を身につけたら、きっとあなたの役に立つ!
    *図書館の所蔵状況はこちらから確認できます*
    http://opac.lib.kitami-it.ac.jp/webopac/catdbl.do?pkey=BB50011811&initFlg=_RESULT_SET_NOTBIB

  • これを読んだ後で、最近の作家が書いた読書についての本を読んだらとてもつまらなかった。
    本の読み方に関する本は、どの意見もここが源流だと思う。そのくらい分かりやすく根本的なことが書いてあった。

  • 読むことは受け身に思われるが実は全く逆であり、積極的であるということにまず目からウロコ。良い読み手というのがある。良書というのはそうそう簡単に巡り合わないということと、読まなければ出会えないということ。分析読書にはまだまだ到達できてないと実感。一回読んで理解出来るわけがなく、積読して理解出来る本もある。うーん、わからなかった。で終わらないで何度も読んでみることもしてみよう。小説は一気に読んでしまうのが良いというのは納得。小説にはリズムがあるので、まずは注訳は飛ばして読むことなど、ちょっとしたことも本を読むこと自体についてよく考えたことがなかったのでたくさんの発見あり。まだ全体には理解できてない部分も多く積読書としたい。

  • 著者は 読書は対話であることを 伝えたいのだと思う。無意識に やっていたこともあるが、本書を読んで、なるほど と思うことの方が多かった

  • 本の読み方を丁寧に解説した本。

    第一のレベル:初級読書(単に読めるというレベル)
    第二のレベル:点検読書(下読み)
    第三のレベル:分析読書(分析)
    第四のレベル:シントピカル読書(二冊以上の本を読む方法)

    こららのレベルの定義とそれにふさわしい読み方を解説している。
    しかし、第三、第四のレベルで取り組むべき本というのは名著であり、それに匹敵するような本はあまりないとのこと。
    けれど、ある程度のレベルの本に対してこれらの技術を活用することは大切だろう。単に読むだけの読書とは大いに違う。
    また、言葉の重要性というものにも改めて気付かされた。
    というのも、何気なく使っている言葉にも実は多様な意味があり、著者の使っている言葉の意味を正確にとらえることが必要だ。もし、違って取れえてしまうとたった一つの単語でも意味に相違が出てしまう。
    それらの誤解がないように、学術書の場合は丁寧な説明が必要である(一方、文学書の場合は一つの意味に限定する必要はない)。

    有意義な内容であったが、まだ点検読書のレベル。
    分析的に読んでより一層理解を深めたい。

  • 「本を読むこと」を振り返る、原点の第一冊として、背伸びした読書本の古典になりますがチョイスしてみました。良書を楽しむ為の教則本として、他著書と平行して読み進めていきます。

  • 読書に対して疑問・悩みを持っている人はこれを読もう。本の読み方ということに関しては得られることが多い本。

  • ブリタニカ百科事典にはシントピコンなる餡チョコがあったなんて。「精神萎縮」(p.254)に陥らないよう自らに自らの幸運を祈る。

  • 一冊の本をいかに深く理解するにはどういうふうに読めば良いかといった内容。

  • 書物に詰め込まれた知の集積を自分のものにするにはどうしたらいいか? その技法がまとめられている。
    本書を読むと背伸び読書がしたくなる。そして、何を読むかもっと吟味せねばならないと身につまされる。
    読書技術を身につけることは、その技術を必要とする本を読むことと両輪であろう。

    本書にある読書技術の一つに、「その本全体の統一(本の主題)を二三行か、せいぜい数行の文に表してみる」というものがある。これを実践しようとしてみると、これが意外に難しい。
    見返しに掲載されている本の紹介文や、巻末にある他の本の数十文字の紹介文が、とても高度な技術によって書かれているのだ。

  • 読書術に関する分野の頂点。

    本を読む本であるが,この本自体何回も分析する必要がある難易度とボリューム。

    この本のノウハウが理解できた後の読書がとても楽しみである。

    学生時代に読むことをお勧めしたい一冊。

    読書ノートあり。

  • 傍線を引くことや書き込むことは「読者が著者に対してはらう最高の敬意」であって,知的所有権を表す何よりの蔵書印になる。ハッとした。

  • 流し読みだけじゃいけないなーと思った。 まずはこれを2周しよう。

  • 自分の読書方法を見直すきっかけになった本。

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