形象と時間: 美的時間論序説 (講談社学術文庫 1318)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (303ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061593183

作品紹介・あらすじ

感性や美の世界における「時間」の役割とは何か?本書は、いわゆる空間芸術たる造形芸術を議論の中心的トポスとした。第一部は、形象を支える物質性に及ぼされる時間の作用として、負の時間、骨董、廃墟等をとりあげ、第二部は、形象があらわす時間の諸相として、記号の時間、馬のエクリチュール等について考察する。形象の「崩壊」と「変容」を中心に、美的時間についての新たな視点を探る好著。

感想・レビュー・書評

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  • 出てくる単語が逐一難しい(と私は思う)ので「このインテリ野郎!」とぶん投げたくなる本だけど、言ってることは面白くて飲み込みやすい。第一部のほうがわかりやすくて好きだ。

  • 学術文庫版まえがき
    序論 表象としての時間
    第一部
    Ⅰ 負の時間
    Ⅱ 骨董
    Ⅲ 崩壊像
    Ⅳ 廃墟
    Ⅴ 崩壊の詩学―ポオ試論
    Ⅵ 砂の城 <遊び>論の余白に
    第二部
    Ⅶ 記号の時間
    Ⅷ 像の差異 影像・写真・絵画
    Ⅸ 馬のエクリチュール
    Ⅹ 瞬間の変容
    ⅩⅠ 物語的時間の危機
    結び 時間都市
    原本あとがき
    解説 中野美代子
    文献一覧
    (目次より)

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著者プロフィール

谷川 渥(たにがわ・あつし):美学者、批評家、文学博士。東京大学大学院美学芸術学専攻博士課程修了。國學院大學文学部教授、杭州師範大学客座教授、京都精華大学客員教授などを歴任。日本近代芸術史の諸問題を踏まえながら、マニエリスム・バロックからモダニズム・現代美術にいたる広範な領域を視野に収め、多様な〈美的表象〉を渉猟し、美学と批評を架橋する。著書に『形象と時間』『美学の逆説』『シュルレアリスムのアメリカ』『鏡と皮膚』『図説だまし絵』『肉体の迷宮』『幻想の花園』『ローマの眠り』など多数。

「2023年 『三島由紀夫 薔薇のバロキスム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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