茶と美 (講談社学術文庫)

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著者 : 柳宗悦
  • 講談社 (2000年10月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061594531

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茶と美 (講談社学術文庫)の感想・レビュー・書評

  • 柳宗悦言う"茶"は民藝の美とイコールだ。ものを作るにしても「人我の見を離るる」。全ては自然の法則であり、自由不自由の対立を超えた不二の世界において美は存在する。
    無分節と分節のダイナミックな動きによって、そのやむにやまれぬ衝動によって様々なものが顕現するけれども、それをプロダクトにおいて観たというところに自分は柳宗悦への尊敬を表さずにはいられないのです。
    『茶と美』の解説は裏千家即日庵の戸田勝久氏。一部引用「民芸の美と茶の湯の美は、重なる部分があってもよいし、また必ずしも共通してなくてもよい。」柳宗悦が観た茶の美ではない茶の美もまた、ある。美を尽くすことはできない。本文と解説で美の底広さに気付かせる良書である。

  • うーん、批判は分かるけど、「じゃあ自分が正しいことは何の根拠があるの?多くの人が美しいものを見る眼をもつにはどうすればいいの?」ということにあまり答えてはくれない。「ものを色眼鏡でなく、ありのまま見る」ということは、分かるのだけれど。
    「蒐集について」の章が面白かった。コレクター魂のある人は、身につまされる内容。いい蒐集、悪い蒐集があるのだというのもちょっとした驚き。
    この人の「手仕事の日本」を読みたい。

  • 生涯をかけて美を追求した柳宗悦がものした美学論。
    己の美意識を磨き、直接対象に触れる事が勧められている。また作為的な作品を持て囃す事を戒めている。
    柳の真摯な考察を、あらゆる先入観を捨てて読むと新しい地平が開けると思う。

  • 美学について書いてある本で一番愛し、尊敬しています。

    「~実際幾度か自らを忘れる、かかる異常な出来事によって、この世の優れた作品は得られたのである。彼らは真に彼らの愛するものを作ることに自らを没したのである。吾々はそれらの作に包まれた熱情を冷ややかに見過ごしてはならぬ。愛なくしてどうして美が生まれこよう。~」

    「~真によき器とは同時に美しき器との意であらねばならぬ。功利の世を越えて、愛が陶工の胸に充ちる時に、彼は優れた作を生むのである。真に美しい作は作ることをそれ自らを楽しんだ時に生れるのである。~」

    ここは、陶器について書いてある部分ですが、大好きで何度も読んでいる所です。抜粋した所だけ読むと、非常に優しくロマンチックに聞こえるかもしれませんが、読んで頂くと、柳氏の美に対する愛と感性は、非常に厳しく、眼光鋭く、1点の曇りも許されないほどの真剣さをもって語られています。

    とてもではないですが、私など及びもつかないような方々さえもバサバサと切っていかれるのですが、一貫して流れる確かな観察眼と美に対する愛と感性は、本当に素晴らしいと尊敬しています。

    私の絵に対する迷いにいつも答えてくれる本でもあります。
    自分の興味があるのが、「美術工芸」の分野ということに意識させてもらった本でもあります。

    この本の中にでてくる「工藝的な絵画」を目指して、まだまだ及びもつきませんが、勉強しつづけていきたいと思っています。

  • 良書。字は小さいし、分厚いし、とっつきにくいかな〜?と思ったけれど、意外にも読みやすく、とても興味深かった。美しいと思うこころ、ものの価値についての考えをすっきり、クリアにしてくれた。

  • 柳 宗悦の民芸、特に陶磁器への温かい心が感じられる。

  • 茶の心、美の本質に深く迫るには、物にじかに「触れ」、「観る」ことが大切であると説く。そして、名器「喜左衛門井戸」を観てその美を発見し、さらに日本美の共通の基準「渋み」を提唱した、初期の茶人達を高く評価する。さまざまな角度から美を論じつつ、現代の茶人に対する厳しい要求をつきつける辛口の評論集。

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