- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061595798
作品紹介・あらすじ
中国の厖大な富が、大奢侈となって降りそそぐ。甍を競う巨大建築、万余の船を浮かべる大運河。果てしない宴と後宮三千の美女、美食と奇食、大量殺人・麻薬の海。そして贅のフロンティアを心に求めた精神の蕩尽まで。紂王・始皇帝・煬帝などの皇帝から貴族・大商人へと受け継がれ、四千年を華麗に彩った贅沢三昧のなかに、もうひとつの中国史を読む。
感想・レビュー・書評
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この書は、殷の紂王にはじまり、皇帝・貴族・商人など、中国における贅沢の諸相が書かれている。 高校時代に世界史の授業で聞いた話もあったが、初めて知った話もあり、なかなか楽しめた。個人的欲望が後々多くの人の役に立ったり、また逆も・・・。
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「中国における贅沢の諸相」
半端なさそうだな。
井波律子の本は岩波ジュニア新書の「故事成句でたどる楽しい中国史」しか読んだコトがない。この本...「中国における贅沢の諸相」
半端なさそうだな。
井波律子の本は岩波ジュニア新書の「故事成句でたどる楽しい中国史」しか読んだコトがない。この本も面白そうだから読んでみよう。。。2013/01/30
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人間のおぞましさを垣間見た。欲望は追いかけても満足することはない。その結果破滅を招く。国が滅びる前には、散財する王が現れるらしい。そして、一度取り壊され、新たな世が生まれる。歴史ってこういうものなんだろな。
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中国史上の贅沢にまつわる人物を、いくつかのカテゴリーに分別して紹介した伝記集というべきか。初版1990年代ゆえ、殷の紂王や隋の煬帝の捉え方がステレオタイプな辺りに古さを感じる。最後の方の精神的充足を求めた人たちは、贅沢をしていると言われればそうなるのかもしれないが、本のタイトルに合致するかと言われると、ちょっと違うような気もする。
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中国歴代贅沢史。散財の仕方が豪快この上ない。最終章の精神の蕩尽は、要らないと思う。蘇東坡のエピソードは面白いけど。
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酒池肉林
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http://naokis.doorblog.jp/archives/shuchinikurin.html
【書評】『酒池肉林』中国のスケールの大きさ・黒歴史・恥部
<目次>
学術文庫版へのまえがき
まえがき
第一章 皇帝の贅沢
1 酒池肉林
2 狂気の不滅願望
3 巨大建築マニア
第二章 貴族の贅沢
1 美意識の洗練
2 女たちの幻想空間
第三章 商人の贅沢
1 欲望の自己増殖
2 文化を「買う」
第四章 贅沢のブラック・ホール
1 宦官の呪われた贅沢
2 血の快楽
3 王朝贅沢史総決算
第五章 精神の蕩尽
1 酒浸りか薬漬けか
2 流罪も楽し
3 漂流する市隠
主要参考文献
あとがき
2015.09.11 読了 -
暴力的とも言える中国の贅沢のスケールの大きさを見せ付けられました。
日本人の規格では思いもよらない豪快さ、猥雑さは呆れつつも凄いものだ、と妙に感心もしてしまいました。
殺伐とした話が続き、最後の章の蘇東坡で妙に安堵してしまいます。 -
甍を競う巨大建築、万余の船を浮かべる大運河。果てしない宴と後宮三千の美女、美食と奇食、大量殺人・麻薬の海。そして贅のフロンティアを心に求めた精神の蕩尽まで。紂王・始皇帝・煬帝などの皇帝から貴族・大商人へと受け継がれ、四千年を華麗に彩った贅沢三昧のなかに、もうひとつの中国史を読む。
第1章 皇帝の贅沢
第2章 貴族の贅沢
第3章 商人の贅沢
第4章 贅沢のブラック・ホール
第5章 精神の蕩尽 -
[ 内容 ]
中国の厖大な富が、大奢侈となって降りそそぐ。
甍を競う巨大建築、万余の船を浮かべる大運河。
果てしない宴と後宮三千の美女、美食と奇食、大量殺人・麻薬の海。
そして贅のフロンティアを心に求めた精神の蕩尽まで。
紂王・始皇帝・煬帝などの皇帝から貴族・大商人へと受け継がれ、四千年を華麗に彩った贅沢三昧のなかに、もうひとつの中国史を読む。
[ 目次 ]
第1章 皇帝の贅沢(酒池肉林;狂気の不滅願望;巨大建築マニア)
第2章 貴族の贅沢(美意識の洗練;女たちの幻想空間)
第3章 商人の贅沢(欲望の自己増殖;文化を「買う」)
第4章 贅沢のブラック・ホール(宦官の呪われた贅沢;血の快楽;王朝贅沢史の総決算)
第5章 精神の蕩尽(酒浸りか薬漬けか;流罪も楽し;漂流する市隠)
[ 問題提起 ]
[ 結論 ]
[ コメント ]
[ 読了した日 ]
いやぁ、面白いですね!!
私は高校の世界史の授業で「酒池肉林」の語源を教師から聞いたのです。
クラス中大爆笑の渦...
いやぁ、面白いですね!!
私は高校の世界史の授業で「酒池肉林」の語源を教師から聞いたのです。
クラス中大爆笑の渦だったことも忘れられません。
権勢を誇ることができるのも僅かな間ともしや知っているのでしょうか。
思考経路がまるで違うので想像するしかないのですが、井波さんの指摘は鋭いですね。
案外当人たちは死ぬまで楽しかったことしか思わなかった可能性もあります。
日本人の頭で考えると間違いますね(笑)
井波律子さんの本は全部読みたいと思ってます。
面白いし読みやすいし。
myjstyle...
井波律子さんの本は全部読みたいと思ってます。
面白いし読みやすいし。
myjstyleさんのおかげで、井波さんを知ることができました。
わたしが受けた世界史の授業は、黒板に先生がばーと書いてそれを写して終わり!みたいな感じだったので、全然覚えてません……
面白くなかったです……
もし「酒池肉林」の話が出てても、ノートに写すのが忙しくて、頭に残ってなかったと思います。
やっぱり受け身では何も残りませんね。
世界史も古典も、今なら授業も楽しく受けられそうなのに〰️
そんな状態なので「酒池肉林」は、フィクションだと思ってました 笑
と、いうか、この本の贅沢話は全部フィクションかと思ってしまいます。
たしかに、日本人の頭で考えると間違いますね。
柔らかく、想像力を持って。
自分の国や自分を中心に考えてばかりではだめだなぁと思いました。
そっか、だったら、井波さんの本を読んでおしまいではなく、そこからいろんな方向や他の著者の本にも挑戦してみよう(いつの日か……)!
なんだか、自己完結した変なコメントになっちゃいました。( ´゚д゚`)アチャー
ありがとうございました。