学問のすゝめ (講談社学術文庫)

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  • 講談社 (2006年4月11日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061597594

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学問のすゝめ (講談社学術文庫)の感想・レビュー・書評

  • 解説が良い!福沢諭吉の考えを紐解くの多い参考になる。

    実学=実用or実験実証

    賢者と愚者、富者と貧者をわけるのは学問をしたかしないかである。

    学生頒布の趣意書(1872)に綴られてる
    ?教育の機会均等
    ?実学主義
    ?個人主義
    と福沢諭吉の考えとを関連付けて述べられてる箇所がわかりやすく興味深かった。

  • 学問のすすめというのは冒頭の文がえらく不自然に切り取られたことでだいぶ有名な本ですが、それにしても「といへり。」を削ってしまうのはずいぶんな暴挙ではないか。
    高校時代に一読したきり再度読まないものだから、今になって中身を説明せよと言われてもなんだっけという情けない有様ですが、けれどもこの本が、現代にも通ずる本だというのは今でもハッキリと信じており、当時の激動の時代にこういう人がいたということをみんなもっとよく(決して紙幣を通じてだけでなく)知っておくべきだとも思うわけです。

    こういった知識人をきちんと生かしておける社会というのがよい社会だと思います。
    こういった人間を再生産できる社会というのがよい社会だと思います。
    (加えてこうした人が民間にいるのも大きい。みんながみんな官僚になってしまうのは考え物です)

  • 初めてちゃっと学問のすすめを読みました。
    勉学の大切さについて書かれており、学ぶことを惜しまなければ、みんな平等でやりたいことにチャレンジできるということが熱く伝わってきました。

  • 読み終わった…!長カッタヨ…!
    いちばんの敗因は、解説の豊富さだけでほぼ原文の本を買ってしまったことよ…。
    古文、とは言わないけど、文語体ッていうのかな?
    読めないことはないけど、地味に読みづらい。
    久し振りに「べし」と「む」の意味とか二重否定について思いをはせたよ…。
    「人の品行は高尚ならざるべからざる」とかね、どっちだよ!みたいな。

    内容は、ざっくり言うなら自己啓発本。
    最後の方なんてほぼ人生訓。
    「自由平等」とか「独立自尊の精神」とか「経済の振興、民間の活用」とか「法の順守」とか、現代でも普通にビジネスの棚あたりにありそうな。
    でもビミョーに上から目線なのが楽しい。
    「俺様が先頭に立って愚民どもを導いてやるし、それどころか学者にだって進む道を示してやんよ。」
    「今の国民のことでいちばん頭が痛いのは、その見識が賤しいことさ。」
    みたいな。 笑
    (超意訳。でも大体合ってる、はず。)
    読んでて思わず「何様だ! 笑」ッて突っ込んだけど。

    諭吉様だった!
    平に、平にご容赦を!そして是非うちにおいでくださいませ! 笑
    本当にねえ、ちょっと油断するとすーぐ出て行ってしまわれるからねえ、諭吉様(万札様)は。

    なかなかに面白いので、是非読んでみてほしいですが、現代語訳をお勧めするよ…。
    こういう文章こんなに読んだの、大学入試勉強以来だよorz

  • 主張が今の日本でも十分通じるものであるのに驚いた。

  • 福沢諭吉の『学問のすゝめ』の校注,解説付き本

    原文は文語体で,意味の違う言葉があることなどから,
    そのままでは本来の意味やニュアンスを汲み取ることは難しい.

    この本では各節において,ニュアンスの分かりにくい部分やある言葉のそこでの意味などを校注として付している.
    原文もそのまま掲載されているため,福沢諭吉の書いた原文を読みつつ意味を理解することができる.

    また,各章において校注でその章のバックグラウンドとなる思想や参考にしている洋本もちゃんと紹介されている.

    本文のあとには解説が含まれており,福沢諭吉の生い立ちや単語のまとめ,章ごとの関係などが記載されている.

    「天は人の上に人を造らず,人の下に人を造らず」
    は有名な緒言だが,この本には他にもいくつもの重要なトピックがある.
    最期まで読んでこそ,福沢諭吉の思想のなんたるかを知ることができるであろうと思う.

  •  1872年という明治初期に書かれた書物にも関わらず、現代にも通じる-なんて紋切り型の言葉に違和感を覚えずにいられないのは、先に『福翁自伝』を読んだ為か。そもそも、福沢諭吉は権威や立身出世とやらに無頓着で、旧態依然とした体制や大衆とやらにとにかく「渇だ渇っ!」と言いたかっただけなのだ。
     しかし、こうやって誰もが名前ぐらいは知るこの書物を読み解くと、実体は学問論というよりは当時の社会全般にたいする考察と提言といった面に主が置かれているのは意外だった。種々洋楽書物を参照しつつ、冴えた/醒めた目線で古き習慣を奮いにかけ、平易にアイロニーをまぶして語るその口調は、「学問は実学であり、実用されてなんぼのもん」という主張を見事に体言している。
     個人的に圧巻なのは第八篇/第十一篇。前編では男尊女卑や一夫多妻の習慣を禽獣もので畜類の小屋だと断罪し、家父長制の理不尽さを挙げていけば、返す刀で後編では社会における人間関係というものがこのような親子の間柄のように扱われている事を看過し、そのような上下に甘んじる構造こそが専制を生み出す温床なのだ、決して権力者の悪意から生まれているものではないと喝破する。相手が親の仇の儒教道徳とだけあって、流石の切れ味でその欠点を鮮やかに論じています。
     しかし…この本は今ではきっと、「自己啓発書」として読まれてしまうんだろうな。衒学的な思想/哲学を翁が無駄と切り捨てたのは、時代がそれを要請し、実学それ自体が思想として成立していたから有効なのであって、現代でそれを体言したら資本のシステムに内面を毒されて唯自分が儲ける為の手段としてしか見られないとしたら、それはそれで悲しい事だ。ここまで書いて表紙をふと眺めたら、すました顔してやがって凄い腹が立ってきた。

  • 明治のベストセラー。西洋近代の精神とはなにか。(2010:清水正之先生推薦)

  • 一橋大第2問(近代文語文)が苦手な人へ。
    短めの文章を読んでみよう。

  • やはりこれは名著だと思う。

    学問のすすめの文章を原稿用紙にひたすら書きなぐって、大学受験の小論文対策をした思い出がある。

    その御利益はあった。

  • 「学問のすすめ」をひとつすすめるとしたらコレ。解説が充実していて、時代背景や当時の用語の意味合いを知ることができ、「学問の~ワールド」が大いに拡がる逸品。

  • 読んだのは青空文庫の原著版。

    細切れで読む分には面白い。いろいろ気づきになるようなことも書いているので変な啓発本よりはいい気がする。結局はそれを受けてどれだけ動けるのかにかかっているということを忘れてはいけない。

  • 現代語の注釈が数ページごとについている。明治初期に当時の日本社会に対して書かれた啓蒙書。現代では解決済みのイシューがあるが、かなりの論点はそのまま現在でも意味をなす。特に役人に対する徹底した不信感といか、役人が威張ることに対する辛辣な批評は、現在の高級官僚に読ませてやりたくなる。

  • 先行きの見えない今のような時期に、

    学問のチカラをわかりやすく教えてくれる本。

    あの、「天は人の上に人を造らず〜」

    の部分が有名な、一万円札の人の本です。



    イメージは取っつきにくそうだけど、

    読みはじめたら、一気に読んじゃいました。



    運営主体と運営客体の関係や

    価値観が変わる時代の生きかたなど、

    いま読んでも、あまり古さは感じません。



    あらためて読んでみると、

    いろいろと感じるところがあるかもしれませんよ。

  • 近代文学館名著複刻全集

  • ・賢人と愚人の差との別は、学ぶと学ばざるとによりて出来るものなり。・今の政府は官員の多きを患ふるなり。事を簡にして官員を減ずれば、その事務はよく整理して、その人員は世間の用をなすべし。一挙して両得なり。(=役人を減らすことが、かえって政府の事務を整頓させる上、有用な人物を民間に回すことになって、両得である。)・学問に入らば大いに学問すべし。農たらば大農となれ、商ならば大商となれ。学者は松庵に安ずるなかれ。(=諸君は小さな生活の安定に満足してならぬ。)・活用なき学問は無学に等し。ってところが特に印象に残った。福沢諭吉って、世界の動きを見て、蘭学ではなく英学に転向することを決意したり、文章がいろんな人にわかりやすいようにやさしい文語文で書かれていたりで、すごい人なんだなぁと思った。『学問のすヽめ』も、最初は初編一冊だけのつもりだったのに、好評で、十七編にも及んだらしい。あと、最後の語句の解説で『勉強は、必ずしも学問だけに限らず、広く「努力」の意味である』っていうところが心に残った。

  • 展示期間終了後の配架場所は、学士力支援図書コーナー(1F) 請求記号 002//F85

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学問のすゝめ (講談社学術文庫)に関連する談話室の質問

学問のすゝめ (講談社学術文庫)の作品紹介

近代日本を代表する思想家が説く、国民の精神革命。自由平等・独立自尊の理念を掲げ、西洋的「実学」を奨励する不朽の書に、より多くの読者が親しむことを企図し、本書は流麗な文語調の原文に長年の研究成果を結実させた丁寧な語釈・解説を付した。国際社会の中の日本、日本人のあり方を考えるうえで、いまなお重要な指針を示す現代人必読の一冊である。

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