鉄腕アトム(1) (手塚治虫漫画全集)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (215ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061732216

感想・レビュー・書評

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  • 「ぼくはアトムをぼく自身最大の駄作の一つとみているし、あれは名声欲と、金儲けのために書いているのだ」という手塚治虫先生の辛辣な言葉を思い出し、『鉄腕アトム』の中に見られる作者の苦悩を探るというもうひとつの読みかたを、手塚ファンはしなくてはならないと思うのです。

    それはつまり、単なる勧善懲悪の物語に終わらせたくない、優等生アトムの活躍だけに終わらせたくない、ロボットの視点から捉えた人間の弱さ、醜さ、命のはかなさのようなものを作品で現したかったけれどもできなかった、というところにあると思うのですが…。難しい漫画です。

  • 初読。

    「アトム大使」なんてワード初めて知った。
    かなり量もあって読むのは大変でした。

  • アニメのアトムとイメージが違いました。
    でも、おもしろい。
    思ってたより字が多くて、読むのに時間がかかりましたが。

  • 馴染みのいつもの古本屋の百均棚にあったので、買ってみた。実は、おそらくアトムを漫画で読むのは初めてだと思う。アニメでも、まともに観ていない筈。漫画好きでありながら、手塚マンガに手を染めてないのは沢山居るだろうが、はしりの年ながら、ちょっと恥ずかしいかな、と、手を出してみる事にした。

  • 驚きました・・・。子どものころTVアニメではよく見ていたのですが、オリジナルはそういえば未見。だいたい、そもそものアトムの始まりってどんなだったんだろう、と思って読んでみたら…。アトムが世に出たのって、昭和26年だったんですね。敗戦の傷跡がまだ大きく残っていて、進駐軍だってギリギリいたあたりじゃないかな。外地から復員してない夫や父を待つ家族も多かったと思うし。そんな時代に、地球が破滅してロケットで宇宙をさまよう人々、そしてもう一つの地球を見つけ、そこには元々の地球人とそれぞれ対になる人間が住んでいた・・って、これはもうSFですよね。その新しい地球は、いわゆる未来都市で科学が発達。ロボットも多く生産されていて、という、当時の人たちにとっては、夢なんてもんじゃないよ、というくらいまぶしい世界だったのではないでしょうか。しかも、始めから手塚先生は、ロボットの人権に言及し、動物や自然を愛し、また、このごろ地球の気温が上がっているんだって、と地球温暖化の警鐘まで鳴らしているんですよ。(その上、これが大事だと思うんだけど、全然説教臭くないし!!)私はなんとなく、アトムは高度経済成長下に生まれた存在と思っていたので、手塚先生の先見の明と地球規模の優しさに感動しました。日本の漫画は手塚治虫がいたから発展した、とはよく言われることですし、私ももちろん異論はなかったのですが、改めてなんと大きな存在だったんだろう、と…。終戦直後の子どもたちがどんなに手塚漫画に励まされたか、また、手塚先生のような漫画を描きたい、と漫画家への夢を育てたか、伝えてくれる「アトム1」でした。(#^.^#)

  • 全巻所持

  • こどものとき未来はアトムがいると思っていた。

  • 有名すぎて、大人になるまで読んだことのなかったアトム。ロボットと人間の共生についてがテーマの、いろいろ考えさせられるまんがでした。しかしなんでこう、アトムの姿態はエロティックなんだろう。

  • コバルトは弟か兄か

  • やっぱりアトムって憧れです。

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著者プロフィール

1928年、大阪府豊中市生まれ。「治虫」というペンネームはオサムシという昆虫の名前からとったもの。本名・治。大阪大学附属医学専門部を卒業後、医学博士号を取得。46年、『マアチャンの日記帳』でデビュー。幅広い分野にわたる人気漫画を量産し、『ブラックジャック』『鉄腕アトム』『リボンの騎士』『火の鳥』『ジャングル大帝』など、国民的人気漫画を生み出してきた。

「2020年 『手塚治虫のマンガの教科書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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