- Amazon.co.jp ・本 (142ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061765276
感想・レビュー・書評
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全巻
貧乏ではあるが貧しくはない生活。
今現在だと、もっと殺伐となるんだろうなぁ詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
実家にあったのを久しぶりに引っ張りだして再読。
何も特別なことのない、コースケの日常が何とも言えずすてき。 -
バブル景気ど真ん中の1988年から1989年にかけてモーニングで連載されていた、バブルと無縁の作品。<br>
文学を愛するフリーターの主人公コースケの風呂なし下宿における楽しいビンボー生活が淡々と描かれている。<br>
コースケには芸術家志望のガールフレンドひろ子がいるが、つかず離れずの関係で、詳細は描かれない。これが本作品の最大の特色といってもいいだろう。<br>
ビンボー下宿生活を題材にした作品といえば、高橋留美子「めぞん一刻」(1980年から1987年にかけてスピリッツで連載)だが、こちらは主人公五代くんの煩悩関係がストーリーの主軸となっているのと対照的。<br>
下宿ではないがビンボー独身寮生活を描いた窪之内英策「ツルモク独身寮」(こちらもバブル景気ど真ん中の1988年から1991年にかけてスピリッツで連載。2008年ドラマ化されるらしい)でも、主人公正太の煩悩関係はストーリーの主軸であり、これが同世代男子にとってのリアルというやつだろう。 <br>
しかし、だからといって「大東京」がリアルさを欠く駄作ということではない。ラストも余韻を残す。