宿命 (講談社ノベルス ヒC- 2)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061814875

感想・レビュー・書評

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  • 【あらすじ】
    高校時代の初恋の女性と心ならずも別れなければならなかった男は、苦闘の青春を過ごした後、警察官となった。男の前に十年ぶりに現れたのは学生時代ライバルだった男で、奇しくも初恋の女の夫となっていた。刑事と容疑者、幼なじみの二人が宿命の対決を果すとき、余りにも皮肉で感動的な結末が用意される。

    【感想】

  • 久しぶりに読みました。おもしろかった!やっぱりラスト二行辺りが好き!

  • 非現実的な設定やら登場人物やらではあるが、やはり読み出したらとまらない。

  • ●あらすじ●
    UR電産の新社長が殺害された。
    凶器に使用されたボウガンが、UR電産の創業者一族、瓜生家の所有物であった事から、警察は、同家を中心にした捜査を開始する。
    捜査陣の一員である和倉勇作は、運命を皮肉を痛感せずにはいられない。前社長の死去に伴い、瓜生家の当主となった瓜生晃彦は、勇作の宿敵とも言える存在であったからだ。資産家の御曹司でありながら公立の学校に通う晃彦に、勇作は、理性では制御し切れない敵がい心を抱き続けていた。それ故に、彼を凌ぐ存在になろうと孤軍奮闘したものであった。だが報われる事はなかった。
    そして今、更に過酷な現実が提示される。晃彦の妻として登場した瓜生美佐子は、勇作の初恋の人であり、終止符を打った後にも変わらぬ想いを寄せ続けていた女性であったのだ。

  • 途中まで読んでて何が宿命なんだろってずっと思ってて最後の最後にきてこんなのあり???って感じだった。

    学生時代にどんなに頑張っても抜けないやつ。勉強でもスポーツでも勝てない。

    そんなやつがいるだけで凹むのに大学まで同じ大学を受験し、相手は合格し、自分は落ちてしかも家庭の事情で警察官の道を歩むことになるなんて・・・

    これだけでも十分凹むのに大人になってまたそいつと出会ったらそいつの結婚相手が昔付き合っていた彼女だった。

    ここまできただけでもう俺の人生なんなんだろって思うよな。それでも黙々と警察仕事をこなしていく主人公。

    宿命の相手が犯人だと思い、捜査を続けるうちに父親が担当していた事件の真実を探ろうとする。

    そこでたどり着く真実は!!!

    まさに宿命。二人は双子だったのだから。

    この後の主人公の人生はいかに?!

  • ラストがせつない......

  • ミステリーかと思ったらSFチックな人間ドラマでした。
    まとめがちょっと強引過ぎ、現実離れした感は否めない。
    でも一気に読めて面白かったとは思います。

    結局美佐子があれほど「愛してるかわからない」彰彦を選んだって気持ちがイマイチわからん・・。やっぱ裕福な生活が捨てられんかったか・・

  • 東野圭吾にはハズレがないですね。推理小説だけではなく、ストーリー中心(登場人物の描写に終始する)だけでもなく。どちらも美味しいところをあわせています。読みながら読者も推理すると思うのですが、巧く練られた作者の糸に膝をうつばかりです。晃彦と勇作の今後が番外なんかで出ても面白いなあ。
    070315読了

  • 題名もいい。ラストのオチもよかった。美佐子がからんだことだけではなかったということ。複雑な糸(意図)がおもしろかった。

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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