黒猫館の殺人 (講談社ノベルス)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061816152

感想・レビュー・書評

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  • 再読で、読んでるうちに思い出してきたけど、手記の全容は思い出せなかった。。当時も思ったけど、これはどうか・・・という流れ。
    スケールでかいな、でも嫌いじゃない。

  • なんだかサクサク読み進められる一冊だと思っていたら、サクサク読んではいけなかったようで。
    手記の違和感にはほぼ気付かず、最後まで騙されたままだった。

  • 中村青司氏の設計、館シリーズ。
    どれを手にしても新鮮味あふれる組み立て。
    とは言ってもこれはシンプル?

    いえいえ、私的には十分ひっくり返されました。


    次の「暗黒館~」はあんまり長いし、
    諸先輩方が…とおっしゃっていたのでパス。

  • 著者のことばにもあるとおり、まさに「消える魔球」といった感じの変化球的作品。
    明かされる真相に対する驚きは大きくはないけれども、やはり周到に練られたプロットと各所にちりばめられた伏線は、流石としか言いようがない。
    そしてまったく飽きさせることなく、ここまで読ませてしまう著者の筆力!
    いやあ素晴らしかった。綾辻行人万歳!

  • 今回は館の謎ではなく、館を探す話で新鮮だった。伏線を探しながら読むのだが、いつもそうくるのかと思う展開。今回もそんな作品の一つだった。

  • あれよあれよという間に館シリーズも大分読んでしまったなあ。

    確かに本人も言っているように、今回は「外角低めぎりぎりに落ちるフォーク」「長年温存してきた消える魔球」(野球に喩えている)な作品。

    言葉の引っ掛かりに気づけるかどうか。ポワロ的エッセンスも感じたが、確かに中々トリッキー。
    シリーズも長く続くといろんなパターンが繰り出されるのだなあ。

    因みに時計館はど真ん中ストレートだそう。
    逆にこのコメントを読んだらもう一回時計館を読みたくなった…。

  • 館シリーズ6作目

    記憶喪失の鮎田氏が持っていた一年前の事件について書かれた手記の内容と、手記を元に真相を探っていく現在が交互に進んでいく。
    手記の中の気になる点は、全く気付かず。
    鏡の世界が、まさかこんな意味を持つとは。
    館が2つあるなど思いつきもしなかった。
    まんまと騙された。

  • 2020/12/30 読了。

    図書館から。

    犯人とその理由はわりと早めに察しが付くかなーと。
    でも、館の立地はそう来るかーって感じでした!

    前巻に比べると全滅パターンではないので安心して
    読める気がする。

  • 毎度毎度新しいストーリーの流れ。今回は記憶喪失の老人。

  • 十角館からの黒猫館。
    館シリーズの第6作目らしい。
    割と他のものとつながりがあるようで、順々に読んでいけばよかったと後悔。

    自分が鮎田冬馬の正体に気づくまでは、どういう結末になるのかおもしろく読めた。
    種明かしをする時には少し自分の中での熱が冷め、消化試合のようになってしまった。

    作者が「消える魔球」というだけあって、トリックのスケールが大きい!

    カーロがどうなったのか、この手記を読んで警察の捜査はこの程度なのか、
    いくつか気になる点はある。

  • 館シリーズ第6作。
    十角館の次に読んでしまったのだけど少し失敗だったかもしれない。
    シリーズ順に読めばよかったかもしれないと少し後悔。
    本の中に小説としてミステリーが出てくるのは新鮮で良かった。
    密室のトリックが色々説明されてていいね。

  • 予想したトリックはまだ捻りが足りなかった。
    なるほど、もっと世界を広げないとダメでしたか。
    そう言う意味では騙された作品だったんだけど、
    やっぱり、最初の頃のインパクトから比べると、
    読み慣れてしまったのか、若干かけてしまうのだよなあ。

  • 犯人というか老人の正体は途中で分かってしまったが、
    何だかんだで最後まで黙々と読んでしまう。

    床の仕掛けは実際に想像してみると面白い。

    最後のネタはだいぶ趣は違うが、
    クイーンの「神の灯」が思い浮かんでくる。

  • 『霧越邸』、『時計館』と大作が続いた後の作品なので、割を食うのは仕方ないかなぁと思うけど、少し物足りなさを感じてしまうのも事実です。でも、スケールの大きいトリックはインパクトがあって驚かされました。それにしても、次の『暗黒館』まで十二年間も待たなければいけないなんて、リアルタイムで読んでいた方々は思いもしなかったでしょうね。

  • ちゃんと読んでいけば、ヒントは沢山あったんだなぁって思う。クライマックスに近づくにつれ、焦って読む傾向にあるからなんとも勿体ない(汗)。
    ……初めの方にもキーワードは隠されてたけど。
    (;-“-)
    次の本はもっと早く真相に気がつける様に頑張りたい。

    館が不思議感たっぷりに描かれてて素敵♪

  • 鮎太老人=◯◯◯◯というのはわかったけど、まさか黒猫館の場所が◯◯◯◯だったとは!凄くトリッキーで確かに作者の言うとおりストラクゾーンギリギリのフォークボールですね。

  • 自分が何者なのかを調べてほしい。記憶を失った老人の依頼が推理作家鹿谷門実のもとに舞い込んだ。唯一の手がかりは彼が自ら書いたと思われる「手記」。そこには「黒猫館」で彼が遭遇した奇怪な事件の顛末が綴られていた。舞台は東京から札幌、阿寒へ……。探求の果てに明らかとなる世界が揺らぐような真実とは。

  • 十角館に続いての読了
    十角館のインパクトが強かった為かこちらは肩透かしを喰らった感じ

    何が合わなかったのか
    多分、日記の事件とは別に調査でも事件が起こる事を期待してたのかな…

  • ロリコン注意

  • 2011#10月
    結末に口あんぐり・・・・・(゚Д゚;)・・・・・

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著者プロフィール

1960年京都市生まれ。京都大学教育学部卒業、同大学院博士後期課程修了。87年、大学院在学中に『十角館の殺人』でデビュー、新本格ミステリ・ムーヴメントの契機となる。92年、『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞。2009年発表の『Another』は本格ミステリとホラーを融合した傑作として絶賛を浴び、TVアニメーション、実写映画のW映像化も好評を博した。他に『Another エピソードS』『霧越邸殺人事件』『深泥丘奇談』など著書多数。18年度、第22回日本ミステリー文学大賞を受賞。

「2023年 『Another 2001(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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