黒猫館の殺人 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 45
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  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061816152

感想・レビュー・書評

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  • 中村青司氏の設計、館シリーズ。
    どれを手にしても新鮮味あふれる組み立て。
    とは言ってもこれはシンプル?

    いえいえ、私的には十分ひっくり返されました。


    次の「暗黒館~」はあんまり長いし、
    諸先輩方が…とおっしゃっていたのでパス。

  • 著者のことばにもあるとおり、まさに「消える魔球」といった感じの変化球的作品。
    明かされる真相に対する驚きは大きくはないけれども、やはり周到に練られたプロットと各所にちりばめられた伏線は、流石としか言いようがない。
    そしてまったく飽きさせることなく、ここまで読ませてしまう著者の筆力!
    いやあ素晴らしかった。綾辻行人万歳!

  • 館シリーズ中、最大にして最強のトリック、だと思います。綾辻さんが「消える魔球を試みた」というこの一作、まさに驚愕。ただ、たまたま同時期に同じようなトリックの某作品が出てしまったため、評価がいまいちという話もありますが、そんなもんどーってことないです。そっちを読んでいなかった私はもうとんでもなく驚愕しましたって。

    この館もわりかしまともに見えます。……でも、館シリーズにまともな館があるわけないんですよね(笑)。この館の秘密は、霧が晴れるとき明かされる!とだけ言っておきましょうか。再読の際に拾える伏線の数々があまりに見事です。

    余談ですが、ノベルス版の著者近影を見てみましょう。……バックがなんだかステキです(笑)。

著者プロフィール

1960年京都市生まれ。京都大学教育学部卒業、同大学院博士後期課程修了。87年、大学院在学中に『十角館の殺人』でデビュー、新本格ミステリ・ムーヴメントの契機となる。92年、『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞。2009年発表の『Another』は本格ミステリとホラーを融合した傑作として絶賛を浴び、TVアニメーション、実写映画のW映像化も好評を博した。他に『Another エピソードS』『霧越邸殺人事件』『深泥丘奇談』など著書多数。18年度、第22回日本ミステリー文学大賞を受賞。

「2023年 『Another 2001(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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