狂骨の夢 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
3.52
  • (276)
  • (375)
  • (1027)
  • (37)
  • (2)
本棚登録 : 3353
感想 : 273
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (578ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061818446

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 刊行時以来の再読。
    伊佐間や宇田川の生活描写が羨ましくて、今回はいまいち主題を掴み損ねたかも?
    文章量では夢分析の話が多かったけど、重要なのは男女平等と絡めて立川流の本質が語られるところかな。全てそのような解釈ができるのなら、宗教は素晴らしいものだと思う。

  • 今回もどうやったらこうなるんだというトンデモ話だった。面白かった。
    ただ、宗教が絡んだり京極堂の出番が特に遅い(満を持して登場してからは出突っ張りで怒涛の展開。それはそれで気持ちいいのだが)のと、パズルのピースが多いかつ組み合わせがややこしい。こんがらがりました。

    前作ではジメジメしていた木場修が復活し、てやんでい!的ツッコミが冴え渡っていたので笑えた。榎木津の「何もしないが居るだけでOK」感が加速している気がする。華やぐからね。

  • 数年振りの再読
    前作と比べるとイマイチ
    構造がややこしい

  • 『娯楽』★★★☆☆ 6
    【詩情】★★★★★ 15
    【整合】★★★★☆ 12
    『意外』★★★☆☆ 6
    「人物」★★★★☆ 4
    「可読」★☆☆☆☆ 1
    「作家」★★★★★ 5
    【尖鋭】★★★★★ 15
    『奥行』★★★★★ 10
    『印象』★★★★☆ 8

    《総合》82 A-

  • この本、このシリーズは妖怪小説と言われる、カバーで水木さんもそう言ってる。
    だけど、最も妖怪小説から遠い小説とも言えるんじゃないかと私は思う。
    そう考えた時、そういやこの人「憑き物落とし」だったということに気づき、妖怪小説から遠く感じるのも仕方ないのかと思った。
    その上多分推理小説でもない。
    こんなんまともに推理できるような代物ではない。
    じゃあ何かといわれたら、京極さんの小説としか言いようがない。京極ワールドね。
    ラストのラストは結構好き。

  • とりあえず漢字の羅列である。
    もう読むのがしんどくなるくらいに句点のない漢字だけの名称が羅列するのである。
    2/3を謎だらけでつながりを垣間見せず、残りの1/3で一気に謎解き解決である。
    眠りの小五郎ならおそらく一晩眠り続けていないと無理なくらいに長い謎解きである。
    これは読みながら謎解きをする小説ではなく、ひたすら問題点をどばーっとだし、最後に確認しながら一つ一つ解説付きで回答していくような小説だ。
    ゆえに、ひたすら苦行だった。
    読み進めて面白いというより、早く終わらせてくれって願いながら読んだ。
    京極堂のシリーズは当分読みたくないw
    あえて言うなら、これ第三弾だったので、間の二弾は読んでおきたいかなぁ~って。本編で幾度も前回の事件の話題が出ていたからちょっと気になる。

  • 京極堂シリーズの長編第三作。前二作に比べればずいぶん
    すっきりと読みやすくなったような気がする。慣れてきたと
    いうことか。私の興味を惹いてやまないジャンルを縦横無尽
    に行き来する内容でずいぶんと楽しませてもらった。日本
    神話からフロイト、キリスト教から真言立川流まで、いや
    筆者がこれでもかというほど詰め込んでくる情報量に脱帽で
    ある。ただ京極堂の登場が遅いのが気にくわない(笑)。
    もっとガンガン怖れ知らずに斬りまくってほしいものよ。

  • 【要約】


    【ノート】
    ・南郷13の古本屋で

  • 「骨」と「髑髏」と「前世の記憶」と「夢」。幾人かの登場人物の左の話交錯する。さっぱりわからず混乱したところで、中禅寺による謎解き。以前ちらっと読んだ記憶があり、謎解きの極一部が記憶にあったのだが、それが本当にごく一部だったので、全然役にたたなかった。しかし最後まで読んでもすっきりしないというか、なんというか。うーむ。

  • さすが京極夏彦!知識量がすごすぎます。ストーリーも伏線の回収の仕方が唸る唸る。 よくもまぁここまで広げてちゃんと収斂させるなという感じでした。伊佐間の憑き物は結局なんだったのかちょっと良くわからなかったけど。。

全273件中 21 - 30件を表示

著者プロフィール

1963年、北海道生まれ。小説家、意匠家。94年、『姑獲鳥の夏』でデビュー。96年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、97年『嗤う伊右衛門』で泉鏡花文学賞、2003年『覘き小平次』で山本周五郎賞、04年『後巷説百物語』で直木賞、11年『西巷説百物語』で柴田錬三郎賞、22年『遠巷説百物語』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『死ねばいいのに』『数えずの井戸』『オジいサン』『ヒトごろし』『書楼弔堂 破暁』『遠野物語Remix』『虚実妖怪百物語 序/破/急』 ほか多数。

「2023年 『遠巷説百物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

京極夏彦の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×