ブラジル蝶の謎 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 53
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  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061819108

感想・レビュー・書評

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  • ひとつひとつの短編が、濃い!はずれがなく、しかも作者が短編ごとにいろいろなアプローチの仕方を試みているので、新鮮な感じで読み進めることができました。私的に「鍵」がおもしろかった。

  •  表題作は犯人像と華麗なトリックが結びつかない気がした。引き際を心得た犯人と往生際の悪い犯人がいるが、今回は後者。
     「妄想日記」の新作文字が面白かった。
     「彼女か彼か」の入れ替りトリックは見抜けた。手掛かりが多かったせいもある。たまには勝たせてもらわないと、読む意欲が減退する。
     「鍵」はタイトルからして同名の谷崎作品のように艶っぽい話なのだろうと予期しながら読むと、犯人も鍵の用途も見抜けた。
     「人喰いの滝」は解決部分を読んだ後も、犯人が面倒な策を弄する意味が解りにくかった。
     巻末「蝶々がはばたく」、足跡が消えた理由の見当はついたが、チリ大地震と関係があるとまでは思い至らなかった。タイトルでバタフライ効果に触れているのに、気づけよ、自分。

  • 作家アリス。
    国名シリーズ第三弾。

  • このね。
    凄い有り得ないマグニチュードの地震がね。
    ほんとにでかすぎるらしい…地学の先生曰く「こんなん有り得ない」だそうだ
    。いや、有り得てしまってまっせチリ地震!
    殺人だけじゃないのが良い感じ。
    表題作は綺麗でした。

著者プロフィール

1959年大阪生まれ。同志社大学法学部卒業。89年「月光ゲーム」でデビュー。「マレー鉄道の謎」で日本推理作家協会賞を受賞。「本格ミステリ作家クラブ」初代会長。著書に「暗い宿」「ジュリエットの悲鳴」「朱色の研究」「絶叫城殺人事件」など多数。

「2023年 『濱地健三郎の幽たる事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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