星降り山荘の殺人 (講談社ノベルス クK- 1)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (343ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061819290

感想・レビュー・書評

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  • 雪に閉ざされた山荘での連続殺人。所謂クローズド・サークル物で、自分としては、それだけで心惹かれるものがあります。

    読者は、犯人を推理していく訳ですが、節目に作者からの注釈があり、目新しいなと感じました。
    もちろん、これらの注釈に嘘は書かれていないのですが、良く読み下していかないと、最後に騙される展開になると思います。

    ただ、正直終盤までの展開は結構地味で、人が次々と死んでいく訳でもなく、またバラバラ殺人のように死体に派手さもなく、ぐいぐいと展開に引き込まれるという事はありませんでした。

    ある程度ミステリー物を読んでいれば、犯人の推測は付くと思いますが、最後のどんでん返しは、結構楽しめました。

    本作品が、フェアかアンフェアかと意見が分かれているようですが、私は十分フェアだと思います。これぐらいでアンフェアと判定してしまうと、このジャンルの作品が、減ってしまうのではないと思います。

    少し時間をあけ、作者からの注釈と照らし合わせながら、再読したいと思える作品でした。

  • フーダニットもの。段落毎に注釈がつく親切設計でミステリー好きにはたまらない趣向になっている(=^ェ^=)吹雪の中の山荘に閉じ込められるかまいたち的なクローズドサークル。フーダニットとしては正に王道。しかし初心者向けなんだな残念ながら。このトリックは致命的な弱点があるよね。初手で気付かなければ傑作かもなんだけど気付いてしまえばフーダニットにもならない(^-^;ただ出来は面白いと思う。どんでん返しの大業に寄りかかることなくロジックの完成度は高い。主人公が最後まで成長しないのと尻切れトンボ的なのがやや難点。

  • 見事に騙された。真犯人を知ったあと、また初めから読み返したくなりました。
    ただ、真犯人の豹変ぶりは少し不自然に感じてしまいました。

  • どんでん返ししばりで調べて読み始め。

    親切すぎる注釈が怪しい…と思ったらやっぱり。

    探偵役が入れ替わり立ち替わり推理して、
    事件が二転三転するような展開は好きなのですが、
    探偵役が犯人というのはやっぱり少しずるいような気がしないでもない。

    再読すると、ほほぉってなるかなぁ?

  • 読みやすく、読後感もすっきり。まぁ、想像通りということで。

  • 図書館で借りる。
    どんでん返しトピで読んで、借りてみる。
    吹雪の山荘クローズドサークル物。
    ところどころに作者からの脚注が入ってる。
    この作者初読で、慣れるまでちょっと時間がかかったなぁ・・・
    あと、文章が全体的にだるく感じて、読み進めるのに時間がかかったかも。

    脚注から犯人の察しが微妙についてしまったが、それでも、最後はやっぱり
    マジでめちゃめちゃびっくりした・・・・。

  • 080405

  • 倉知淳の最高傑作だと思われます。解決が何回もひっくり返って面白いです。やっぱり犯人当てって楽しい。

  • わたしがミステリにはまったキッカケの本。ほぼ徹夜で読んで、「騙されたー!!!」と怒りを覚えた。

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著者プロフィール

一九六二年静岡県生まれ。日本大学藝術学部卒。九三年「競作 五十円玉二十枚の謎」に応募し、若竹賞を受賞、九四年『日曜の夜は出たくない』で本格的に作家デビュー。二〇〇一年『壺中の天国』で第一回本格ミステリ大賞を受賞。著書に『星降り山荘の殺人』『片桐大三郎とXYZの悲劇』『皇帝と拳銃と』『豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ事件』『月下美人を待つ庭で猫丸先輩の妄言』などがある。

「2021年 『作家の人たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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