原罪の庭: 建築探偵桜井京介の事件簿 (講談社ノベルス シI- 5)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (358ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061819610

感想・レビュー・書評

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  • このシリーズ、番外編しか読んだことなかったけど、
    香澄が蒼になった理由がわかるということで
    順番すっとばして読んでみました。
    救いようの無い話やったけど、結末には納得。
    ここからよく立ち直ったな〜アオ。

  • このシリーズの最高作だと思う。
    感動的だった。

  • 再読です。…若いな、京介…。

  • ずいぶん前に読んだ本。

    ついに蒼の過去になにがあったかわかる巻。
    物語を見る役、今回は神代センセ。

    巨大な温室で猟奇的な死体と7歳の少年が見つかった。
    みんながいろいろ推理するのだけど、それだけ避けられているというトリック(?)があるので、すぐに仕掛けはわかるでしょう。
    もっとも、このシリーズは推理そのものよりも、やはり人間のことが描かれているのです。

  • ここまで読んで、このシリーズは親子とか家族──いや、親子かな。──の問題の話なんだと気づいたのろまなワタクシ。
    京介に暗い過去があるのはわかってたけど、きっと親子がらみなんだろうなあと推測する。

    不可解になっていくようで、実はわりと単純なんですよね、この話。まあ、わりとこのシリーズ自体、トリックがどうのとかそういうところに焦点があててあるものではないので、いいと思うけど。
    でも、わりとすぐ香澄がアレをやったんだろうなあというのはわかっちゃったなあ。そんなもんでしょ、子供って。さすがにいれかえまではわからなかったけど。
    あと、わりとかおるの行動が謎でした。特に最後の行動が謎…わからん。結局、この事件(神代・京介が関わってから)を通して一体何がしたかったわけよ。いや、最終的に香澄に下って欲しかったっつーのはわかるんだが、そうではなくてね…

    そうそう、最後に、結局蒼がどちらの名前を選んだのかというのがちょっと気になりまして。
    そういえば前に、蒼だろうと思われる人物が出てくる短編を読んだことがあったのを思い出して、読み直してみました。
    『「Y」の悲劇』アンソロジー 内 『ダイイングメッセージ《Y》』
    名前が出てくるかどうかは覚えてなかったんだけど…
    出てきました。
    そか、そっちにしたのね。

  • わー、事件がど派手っ。こういう猟奇どろどろ事件大好き(笑)なもので、読み出したらさくさくと読んじゃった一冊。しかも今までのシリーズを読んできて気になっていた謎がついに明かされたぞ。
    ま、前作までを読んでいると「彼」が犯人ではないなーというのは当然分かっちゃうわけで、だとすると犯人が誰かってのは非常に分かりやすいのだけれど。殺人自体ではなく、その後に行われた「工作」の意味。これはあまりにも哀しいなあ。この光景は想像するとなんだか泣けてきますね。

  • 蒼の過去が明らかに

  • 蒼。
    それは京介が昔飼っていた猫の名前。
    額輝荘事件の後すっかり危うくなっていた京介だが、3年前の邂逅を思い出して事件にのぞむ。
    一つの事件の裏には、母子愛という重いテーマが人間の原罪と共に横たわる。

  • 建築探偵シリーズの第一部+センティメンタルブルーまで。

    蒼の謎がわかるのが、この「原罪の庭」なんで、ここで第一部って区切りなんですかね。
    続きは読むか読まないか、ちょっと未定。
    蘊蓄としては面白いんだけれども、人物設定が妙に透明感溢れてて苦手なんだなぁ。

    一番好きなのは「玄い女神」。
    単なるインド好きなだけやもしれん。

  • 『蒼』と桜井京介の出逢い。なんともやりきれない気持ちになりました。誰が悪いわけではないですよね…でも、考えてしまいます。そうはいっても、やはり、前を見て進んでいくしかないです…

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著者プロフィール

東京都生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。1991年、ミステリ作家としてのデビュー作『琥珀の城の殺人』が第二回鮎川哲也賞の最終候補となる。著書に、『建築探偵桜井京介の事件簿』『龍の黙示録』『黎明の書』『レディ・ヴィクトリア』『イヴルズ・ゲート』シリーズなどがある。

「2022年 『レディ・ヴィクトリア完全版1〜セイレーンは翼を連ねて飛ぶ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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