塗仏の宴 宴の支度 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 202
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  • Amazon.co.jp ・本 (616ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061820029

感想・レビュー・書評

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  • 緊張感は漂うものの、この拡がりをどう回収するのか心配してしまうぞ。
    的は京極堂か?

  • ミステリに催眠術はずるだろう、と。多少思い違いをさせるとか、一部記憶の混同を起こさせるとかだったらまだ納得できるけれど、まるまる消去したり行動を完全に制御したりというのはオカルトの領域で、むしろそこにこそ京極堂はきりこむべきなんじゃないか?だいたい記憶が信じられないのであれば、何一つ事実なんてない。事実がなければ論理の組み立てもできない、そんな砂上の楼閣の上にはミステリは成立しないだろう、とそんなことを思いながら読んだ。

  • 関口くんのうじうじ感がたまらなく愛しい

  • 関口生きろ!!!!
    関口の壊れていく様がみてとれて大丈夫かこいつ……ってなった。
    ページが進むごとに順調に壊れる関口。うわあああ……!!
    本当に関口は変な人というか頭のおかしい人な気がする。普段は鬱と対人恐怖症とで誤魔化されているけど、ふとした拍子にぽろっとおかしな部分が出てきそう。
    この本は長いだけであんまり面白くなかった印象。暗示が無双すぎて萎えた。
    茜殺害も、彼女は聡明だと思うけど興味ないので、死んでもあっそ、って感じ。
    榎さんは相変わらずだった。

  • 私の「関口巽」が~!!

  • 昭和二十八年春。小説家、関口巽の許に奇怪な取材依頼が齎された。伊豆山中の集落が住人ごとに忽然と消え失せたのだからという。調査に赴いた関口に郷土史家を名乗る和装の男が嘯く。――「世の中には不思議でないものなどないのです」。男が現出させたこの世ならざる怪異。関口は異空間へと誘われるのか?六つの妖怪の物語で、「宴」の「支度」は整い、その結末は「始末」にて明らかとなる。

  • やはり難しい
    数年前に読了しているのだが、難解。
    まあ、頭の体操と思う。

  •  昭和28年春。小説家、関口巽のもとに奇怪な取材依頼がもたらされた。伊豆山中の集落が住人ごと忽然と消え失せたのだという。調査に赴いた関口に、郷土史家を名乗る和装の男がうそぶく。
    「世の中には不思議でないものなどないのです」

     ていうか、完結してないじゃないかっ! 小さな謎、ひとつひとつは解決されていくものの、肝心の関口に関する箇所が、一番美味しいところで途切れてるじゃないか。早く、続きをー(笑)

  • いろいろなことが絡まってきておもしろくなりそう!「始末」が楽しみです。

  • 舞台装置は物凄い。
    過去作の人物や設定を最大限生かし、米軍だの旧日本軍の隠し財産だのとスケールも大きい。
    ストーリーもよく練られているし、憑き物落としの爽快感も十分。
    ただ、ストーリー上止むを得ないのだが、読み進める中「果たしてストーリーを追う意味はあるのだろうか」と何度も思ってしまった。
    何時もの薀蓄もさることながら、今回は殆どの登場人物の台詞が信用出来ないからだ。
    このせいで、ラスト以外は恐ろしく読み疲れる作品だった。

著者プロフィール

1963年、北海道生まれ。小説家、意匠家。94年、『姑獲鳥の夏』でデビュー。96年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、97年『嗤う伊右衛門』で泉鏡花文学賞、2003年『覘き小平次』で山本周五郎賞、04年『後巷説百物語』で直木賞、11年『西巷説百物語』で柴田錬三郎賞、22年『遠巷説百物語』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『死ねばいいのに』『数えずの井戸』『オジいサン』『ヒトごろし』『書楼弔堂 破暁』『遠野物語Remix』『虚実妖怪百物語 序/破/急』 ほか多数。

「2023年 『遠巷説百物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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