実況中死 (講談社ノベルス ニG- 11)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 120
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061820289

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ2作目。
    前作『幻惑密室』よりも好き。
    裏表紙通り、複雑な本格パズルです。
    西澤さん、森博嗣のファンなんですね。
    コメディータッチな部分もあり、読みやすい。SFミステリから、SFユーモアミステリに認識を変えます。

  • 超能力モノの本格パズルです。
    ミステリーって、犯人は大体単独かチームなんですが、犯人複数でそれぞれ犯罪には絡んで無いっていう。
    そして、事件の発端?である、超能力も主人公サイドにあって、実質犯罪とは関わらないという。
    巻き込まれはするけども。
    おかげで、想定外多数で面白かったです。
    主人公サイド3人の三角関係も面白くてよいです。
    能解さんの積極性は良いですね。
    トリックらしいトリックは無かったんじゃないかしら。
    記憶喪失だったり、証言が嘘だったりというパターンでしたし。
    この作品は実際はシリーズ2作目になるみたいですが、一応単巻完結の様で特に読むのに支障はありませんでした。
    主人公サイド3人の関係の馴れ初めなどは無くても概ねの解説も有りましたしね。
    犯人当てのどんでん返しが非常に楽しかったです。

  • 個人的にこのシリーズは短編の方がいいなー。

  • 最後、動機にえーっ! てなって、
    でもほのぼのしてしまった。なんか良い。

  • 今回の超能力は他人の見た風景が見えちゃう能力。殺人犯とパスが繋がっていると思われるが誰がその「ボディ」なのか。おまけに保科さんのゴタゴタまで巻き込んで、イベントもりだくさん。
    巧妙にちりばめてある伏線が、最後の解決部分であっちこっちにぴたりとはまっていく様はパズラー西澤の醍醐味ですが、今回は特に複雑な構図だった印象(事件の数も多かったしね。笑)
    ああ、前作と今作の間に挟まってる短編の「念力密室」エピソード読みたい…。

  • 能解さんの好意がいやに唐突だなと思ったらどうやら間に数話挟んでいるらしい?
    それでも彼女が保科さんに好意を抱く理由はちょっと謎ですけどね。

    しかしよくもまあこれだけ凝った設定を考えつくものであるよ。

  • このシリーズは設定が複雑すぎるなぁ。結末の意外性はまずまず。シリーズの中では成功の部類か? 嗣子ちゃんの可愛さだけで読み続けるのは...。

  • 前回読んだ『幻惑密室』との間に短編が入っているそうなので、3人の関係も微妙に変化が。

    内容は、「だまされた・意外だ」っていうのもあるんだけど、同時に「結局それか」とも思うオチだったりして。
    しかしなー、よくこんな怪しい設定(定義)考えるよね、と感心したりしなかったり(どっちなんだ)。
    もちろんこういう「条件を狭める設定」がパズルを面白くしてると思うんですけどね。

    早く続きが読みたい。

  • 面白いよねこのシリーズ。「超能力」を前提にすることによって、「犯人は誰か」というだけではない、さまざまな謎が出てくるところが、魅力的。今回は「テレパス」テーマだけれど、殺人事件の解明から始まって、「超能力者」が誰なのか、そして「パス」が通じる条件は?といったように、謎がてんこもり。しかもこれが最後にはきちんと収まるし、予想のできない結末でもあったし。
    さらに主人公たちの微妙な三角関係?などもおそらくは見どころなのでしょう。

  • 神麻嗣子シリーズ。
    他人の見た風景を見る能力を持ってしまい、殺人事件を体験してしまう。

    超能力に関するストーリーの本筋はおもしろい。
    誰が犯人なのか、犯人の目的は、など、思いめぐらせながら読むことができる。
    ただ、3人の関係が単なる願望のようで微妙。

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著者プロフィール

1960年高知県生まれ。米エカード大学創作法専修卒業。
『聯殺』が第1回鮎川哲也賞の最終候補となり、1995年に『解体諸因』でデビュー。同年、『七回死んだ男』を上梓。
本格ミステリとSFの融合をはじめ、多彩な作風で次々に話題作を発表する。
近著に『夢の迷い路』、『沈黙の目撃者』、『逢魔が刻 腕貫探偵リブート』などがある。

「2023年 『夢魔の牢獄』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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