有限と微小のパン (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 1534
感想 : 137
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  • Amazon.co.jp ・本 (606ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061820432

作品紹介・あらすじ

日本最大のソフトメーカ「ナノクラフト」の経営するテーマパークを訪れたN大生西之園萌絵と友人たち。そこでは「シードラゴンの事件」と呼ばれる死体消失があったという。彼女らを待ち構えていたかのように事件は続発。すべてがあの天才の演出によるものなのか!?全編に漲る緊張感!最高潮森ミステリィ。

感想・レビュー・書評

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  • 長かった〜、でも久しぶりの真賀田四季も出てくるし、楽しめました。VRがらみの壮大なアトラクション、、、ん〜常軌を逸してますね。
    次は四季シリーズに手を出して、、その後オメガ城の惨劇!その前にもっかいFを読んでもいいな。

  • これで終わり?

  • 久々に再読

  • もう最後までずっとクライマックス感満載でした。
    真賀田四季、恐ろしいです。
    掌で転がされるとはこの事かもしれません。

  • 既読
    文庫版

  • S&M最終巻。
    これで、このシリーズ再読も完結。

    13年の月日を経ての再読は、モノの見方、モノの考え方、モノの捉え方を変えていた。
    萌絵の言うところの「馬鹿になった」のかもしれない。

    再読なのに、中身を忘れていたために、完全に騙された。
    壮大なミステリーだったな。(ホントか?)

    犀川先生と萌絵の関係性がとても好きだ。
    萌絵は、シリーズはじめに比べたら、犀川先生言うところの「退化」もしくは、萌絵の言うところの「年齢を重ねて馬鹿になった」と思う。
    それがまた、面白い関係性を産んでいる。

    「懲りた?」と聞くところでは、ニンマリしてしまった。

    シリーズ再読なので、この後の別シリーズがうまくリンクしていることを把握しているが。。
    再び、森ワールドの泥沼にはまるのは、とりあえずまた今度にしよ。



    『でも、これが、あらゆる感情の中で、最も知的で、最も人間的なものだよ』
    『え?何がですか?』
    『わからない、という感情』
    自分は、最も知的で、最も人間的な感情の上に、日々立っている。
    知りたくても、自分の努力だけでは知り得ないものたちの上に。

  • 「わからない」

  • S&Mシリーズ最終巻。犀川先生のことが好きすぎて、出てきて会話をしているだけで幸せな気持ちになる。もはや恋。犀川先生に会いたい!犀川先生が真賀田四季に惹かれるのがなんだか切なかった。彼女はだめだよ、先生。ラストはとても感傷的な気分になって終わった。あぁ、もう一度すべてがFになるを読みたい。本当に大好きなシリーズ!

  • 思いの外萌絵ちゃんと同じように騙されてしまっていて,その哲学的な人間性への問いかけとある意味同義なのだけど真賀田四季と犀川先生との会話に圧倒されました.もう一度「すべてがFになる」を読もうっと.OUTSIDERとINSIDERの違いに注目して.

  •  S&Mシリーズの第10作目。
    『すべてがFになる』で受けた衝撃、再びー。
    シリーズのラスボス的な存在、真賀田四季博士が再登場。
    真賀田博士のこれまでの突き抜けた天才っぷり、そして何を考えているのか、しでかすのか予想できない怖さ。
    作中の萌絵と同じように、博士の存在に怯えた。
    ホラーか!!と、何度もツッコミを入れてしまった。
    そのくらい、真賀田四季が関わっている、というだけで怖いのなんのって。
    彼女なら、何をやってもおかしくないー。
    その思い込みを逆手にとられて、今回もすっかり騙されてしまった。
    そんなオチあり?!という手法には驚くばかり。
    ただ気になるのは、塙社長が萌絵の写真を飾っていたり夢中だったというのも、壮大なエンターテインメントのフリのひとつだったのかどうか、ということ。
    彼のことが今一つ有耶無耶で、ラストは消化不良気味。
    もう一度、四季シリーズの『秋』を読み返したくなった。

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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