人形式モナリザ (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 1231
感想 : 93
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  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061820920

作品紹介・あらすじ

避暑地に建つ私設博物館「人形の館」。そこに常設されているステージで、衆人環視の中「乙女文楽」の演者が謎の死を遂げた!被害者の一族では、二年前にも、新婚の青年が殺されていた。悪魔崇拝者だった彼は、「神の白い手」に殺されたのだと、若き未亡人は語るのだが!?ラストの一行で、読者を襲う衝撃の真実。

感想・レビュー・書評

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  • 保呂草さん、あんただったんかい!

  • Vシリーズ2作目!
    今回も魅力的な謎、そして登場人物の掛け合いの面白さは相変わらず!

    一気に読むのがもったいないシリーズなんだが、1999年に購入したままなのでさすがに読まないと〜 さて急いで3作目にいこ〜

    ぜひ〜

  • 練無君のバイト先にみんなでお邪魔して事件に巻き込まれます。
    みんな、仲がいいなぁ。
    読み終わってから、題名の意味が分かったような分からないような?

  • 初読
    2013.06.06

    再読。感想を書いていなかったので当時自分がどのような解釈をしたか分からないけど、ゾワゾワする一作。会話のテンポの良さと森先生の詩的表現は好きだけど、キャラが一癖も二癖もありすぎる。みんな、自分のことさえ騙し騙し生きているのだなという印象。車のボンネットには恐れ入りました。ラスト一行には賛否あるようだけど、彼女もまたあやつり人形に過ぎないのだと分かって、怖さと憐れさが引き立ったと思います。
    2020.6.29

  • 夏休みにペンションでバイトをする練無。そこに遊びに行く紫子、紅子、保呂草。
    人形館で行われる乙女文楽の舞台で突如倒れる。舞台裏上でも岩崎雅代が亡くなっていて…。

    『ラストの一行で、読者を襲う衝撃の真実!』ってあるけど、どうしてそうかるのか読みとれなかったよ…。

  • 既読
    文庫版

  • 続けて読んでいくと物語がごちゃまぜになってわけわからんようになってきた。
    連作は間開けてよんだほうが無難。

  •  再読。
     なんて素晴らしいと思ったのは、申し訳ないがミステリのことではない。仕切り直しのVシリーズはなんてことのないように始まっている。
     場所は長野の人形館、避暑地に訪れた阿漕荘の面々は、殺人事件に巻き込まれる。乙女文楽の公演中、公衆の面前で起きた2つの事件。盗まれた絵。2年前に殺害された夫……などなど事件は不思議ばかりで開かれて行く。ミステリとしての驚きは特にないが、最後のオチで笑ってしまった。有り得ないとかではなく、存在そのものがおもしろい。
     最も美しいと感じたのは瀬在丸紅子の存在だ。彼女の思考は果てしなく、唐突で、そしてとても美しい。そのテンポに残念ながら私は付いて行くことができない。
     未だ掴めない林の頭脳もここで浮き上がる。
    「神様の声が聞こえるな」「いい加減にしろ」
    「神様のこと?」「たった今、見捨てられたわ」
     この掛け合いのおもしろさは、たぶん登場人物の誰にもわからないだろう。それこそ神様のみぞ知る、のだろうか。
    「誰が私を騙したの?」
    「紅子さんを騙そうとしているのは、紅子さんですよ」
     人形という存在を考える。人形と人。たまたまだったがちょうど『私たちは生きているのか?』のあとに読んだため、最初よりも考えさせられることが多かった。人形と人、人間とウォーカロン、生きているか死んでいるか。失われることは悪いことではない。ではこの時代の生と死は? 改めて考えたくなる一冊だった。

  • 森さんの話は人物関係なんて本筋に関係ないだろうと思って適当に読んでいたせいで、ラスト1行の衝撃(裏表紙に書いてある)が味わえませんでした。それは誰だー! 保呂草さんと紅子さんのキスシーンが好き。

  • 人形と人間の定義の問答が事件にも深く関連していて,そういうところが鮮やかだと思った.紅子さんと林警部のあれこれはこれからもずっと続くのだろうが.このあり方も興味深い.

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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