百器徒然袋-雨 (講談社ノベルス)

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著者 : 京極夏彦
  • 講談社 (1999年11月11日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (478ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061821002

百器徒然袋-雨 (講談社ノベルス)の感想・レビュー・書評

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  • あくまで外伝。普段のシリーズの空気が好きな人は、それを入念に心に置いてお読みください。
    ものすっごい笑いました…!いつもの雰囲気は何処へ、ギャグもいちいち面白く何度も笑ってしまいました。
    見処(笑い処)をいくつか。

    【鳴釜】
    「僕」が依頼した、一話目。
    異様に腰が軽い京極堂の、「あ――悪趣味なことを考えてしまった」から始まり榎木津のカマ大暴走を経て幸せな結末という異色。
    見処としましては榎さんの赤ちゃん大好きっぷりと榎さんの美貌(笑)に見とれた受付嬢との会話力です。すっごい笑います。
    あと鳥ちゃん久しぶりー!となりました。うへぇ。

    【瓶長】
    木場さんと京極堂の、顔の怖さが大活躍の二話目。
    桜田組の木場修太郎って何ですか…もう、面白すぎる。供述が取れた後の木場さんの身の変わりは格好いいです。流石、桜田組(笑)。京極堂辺りはもう劇団入れば良いんじゃないかと思いますね。
    回を追うごとに話が面白くなるのですが、瓶長は顔がニヤニヤするのを押さえられなくなりました。

    【山颪】
    我らが下僕王、関口の登場する三話目。事件としてはすごく辛いものですが、一番笑った話でもあります。
    わたしが一番好きなのが、伊佐間くんと関くんの会話。二人とも短文で、続かないのに通じあってる感じがなんとも可愛い。突っ込みがいないのでボケ倒しなんですね。益田が入った瞬間に賑やかになるのも好きです。
    あと前二話では榎さんに持っていかれ気味だった京極堂が押してます。いちいち関口の悪口をいう辺りは相変わらずですが、足の痺れた関口の膝を、分かってて触るとか意地が悪い(笑)
    面白かったです。


    外伝だからこそのこの雰囲気ですが、良いですね!楽しかったです。

  • 神様ぶっとびすぎだろおおお!!面白すぎてどうしてくれる!高笑いする破壊神榎木津礼二郎。いやー本当笑ったわ。カマオロカが気持ち悪くて大好きだよ!なにあいつ!なんか読んでると殴りたくなってくるんだもの!榎さんあんた30半ばなんだろ!?なにこの可愛さ!すっかり榎木津信者になってまうwww

  • メインは探偵・榎木津です。
    「妖怪」シリーズは陰惨な印象でしたが、当作はハッキリ言ってコメディです。
    殺人事件が起きないので、ライトなノリです。
    榎さんといい、京極堂といい、おふざけが過ぎますよ。
    下僕はオール出演しています。

    珍しく、あの京極堂がノリノリです。
    腹を抱えて笑うし、出任せを言いまくっています。
    敦ちゃんは登場していませんが、妹の前ではああいう姿を見せなさそうだわ。

    益田くんはそんなに馬鹿ではなかった筈ですが、榎さんから酷い扱いを受けています。
    シャープな顔立ちらしいので、ブサイクではなさそうですよね。

    ◆鳴釜
    シリーズ中、最も悪ノリをしています。
    おカマの金ちゃんやら、男に巫女コスやら。
    「妖怪」シリーズで大笑いする日が来るとは思わなかったわ。
    何が「果心居士」だよ、口から出任せし過ぎだろ。

    ラストは丸く収まりましたが、哲哉は自業自得ですよね。
    とはいえ、男が男に襲われるなんて、さすがに可哀想かもしれません。

    美弥子お嬢様、強いです。
    彼女の様な人達がマドンナ旋風を巻き起こしたのだろうと遠い目になりましたわ。

    余談ですが、挿絵が何気に怖いです。
    おどろおどろし過ぎだよ。

    ◆瓶長
    「鳴釜」の依頼人が、今度は自主的に榎さんと関わってしまいます。
    ここで登場するのは、待古庵と木場修です。
    京極堂や榎さんに比べれば、木場修はマトモに見えます。

    榎さんのパパの依頼で、瓶と亀を探すことになります。
    瓶は、高価と言われる砧青磁です。

    瓶がありそうな家があるにはあった。
    そこは、庭から家の中まで瓶で埋め尽くされていた。
    何故、家の人間がこんなにも瓶を集めるようになってしまったのか。

    山田邸を乗っ取ろうとするヤクザと骨董店の悪事。
    どちらのところにも、榎さんは大暴れしています。
    瓶と亀も見つかったし、スエの憑き物も落ちたので、結果オーライかな。

    ◆山颪
    とある禅寺が高級薬膳料理を出すようになります。
    「寺の親子は人が変わったようだ」と言われていましたが、実際に入れ替わっていました。
    本物の親子は、生き埋めにされたんですよねえ。

    茶寮の裏の顔は、盗んだ美術品のオークション会場でした。
    榎さん達が乗り込むことになります。
    ここでも京極堂がオイシイ思いをしています。

    この話には、ミスター不幸(笑)関口と伊佐間、河原崎が登場します。
    「僕」こと本島くんは、普通の生活に戻れるのかね。
    榎さんの下僕になってしまいそうな予感がします。

  • 本島というのか。

  • 百鬼夜行シリーズ、えのさんと愉快な下僕たちの中編集。
    えのさんサイコーもっとやれ!思わず声出して笑ってしまった。百鬼夜行シリーズでこんなに爆笑できるとは思わなかった。えのさんがかたくなに人の名前を覚えないの面白すぎる。語り手の「僕」の本名が最後に明かされても「で、誰?」となってしまった(笑)いざとなると阿吽の呼吸でえのさんと結託する京極堂、さりげに楽しんでるでしょあれ。えのさん好きの私としては、最高に楽しい1冊でした。
    志水アキさんのコミカライズも出ているようなので読みたい。

  • 京極夏彦の“百鬼夜行”シリーズで脇役だった探偵、榎木津を中心とした中編集です。“百鬼夜行”シリーズといえば、そのうちの2作が映画化されています。『姑獲鳥の夏』(2005)と『魍魎の匣』(2007)がそれで、前者と後者では、小説家役が永瀬正敏から椎名桔平へと変わっていますが、それ以外のキャストは同じです。で、探偵役を演じたのは阿部寛。原作を知る人からは賛否両論あったかと思いますが、私にはこの阿部ちゃんがピタッと来ていて、以降、“百鬼夜行”シリーズを読むと、必ず探偵に阿部ちゃんの姿を当てはめてしまいます。

    『百器徒然袋』はどれも可笑しいですが、涙が出るほど笑ったのは「鳴釜 薔薇十字探偵の憂鬱」。披露宴会場で繰り広げられるドタバタに、阿部ちゃんを想像してさらに笑ってしまいました。これ、誰か映画化してくれないかなぁ。

    “百鬼夜行”シリーズを読んでからでないと、この探偵の可笑しさはわからないかもしれません。けれど、このぶっ飛んだ探偵ぶりは、誰かと分かち合いたいおもしろさ。「おもしろいっ!」とひとこと言うだけで読者の腹の皮をよじらせる探偵なんて、ちょっといないかと。

    このシリーズは昭和20年代が舞台。東京の町並みや人びとの服装などの描写も興味深いです。昭和38年生まれの京極さん、なんでそんなに詳しいの。

  • “僕”の名前を間違いから推測してみたが、まったく分からなかった(笑)
    あの榎木津を主人公に据えて、まともに話が進むだろうかと思うとこだが、巧いなぁ。
    http://blogs.yahoo.co.jp/rrqnn187/14668024.html

  • 本編みたいな長い講釈がないせいか、読みやすかった。

    榎木津さん、本編に輪をかけてテンション高いような。

  • ご存知、薔薇十字探偵、榎木津礼二郎が大暴れする話です。榎木津ファンにはたまらない一冊ではないかと。京極堂シリーズ外伝といった位置ずけで、サクサクとテンポよく読めるのでオススメです。

  • 榎木津節満載の楽しい本でした!榎さんほんとすきだ!なんだかんだそれにのっかる京極堂も、下僕の方々(笑)も巻き込まれている感が良かったです。わけわからないけどちゃんと繋がっててすごい…!個人的には亀、いや瓶、のおはなしがすきでした。

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百器徒然袋-雨 (講談社ノベルス)の作品紹介

救いようのない八方塞がりの状況も、国際的な無理難題も、判断不能な怪現象も、全てを完全粉砕男。ご存知、探偵榎木津礼次郎!「下僕」の関口、益田、今川、伊佐間を引き連れて、さらには京極堂・中禅寺秋彦さえ引きずり出して、快刀乱麻の大暴れ!不可能状況を打開する力技が炸裂する3本の中編。

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