あなたがいない島 (講談社ノベルス イN- 2)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 151
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061821743

感想・レビュー・書評

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  • ミステリ。コメディ。シリーズ2作目。
    大きな事件らしきものが起きるまでが長く退屈。終盤の展開は楽しめた。
    主人公たちの会話が楽しめるかどうかで評価が分かれそう。個人的に今回はイマイチ。

  • 20160830 再読

    "「どうもおかしいと思ったのよ」ミリアが歩きながら答える。「石崎さんが、わたしたちを館内に残さないで、外の探索に連れてきたことが。いつもなら、危ないからおまえらは残れ、だなんてかっこつけて言うのに」
    「気づいたか」
    「なるほど。そういうこと」ユリも頷いた。「他の人は信用できないってことか……」
    「ああ。限られた人間しかいなくて、そのうち一人がいなくなった。犯罪に巻き込まれた可能性も高い」
    「信じられるのはわたしたちだけと」ミリアが続ける。
    「次の事態が起こる前に打ち合わせをしておきたかったと」ユリが頷く。
    「まあ、そういうことだ。それもあるが、気をつけろと、釘を刺す意味もある。おまえらは何をするかわからんから、目を離すのも不安だということもある」"[p.160]

    2巻目。

  • 女子高生・ミリアとユリ、そして彼女たちに振り回されるサラリーマン・石崎幸二のおちゃらけたやり取りや、「無人島イベントの真意」、「持ち物が一つに限定されている理由」、そして「犯人は誰でその凶器は何か」という謎も魅力的でなかなか面白い展開でした。
    しかし、事件発生から解決までがかなりコンパクトな為ミステリーとしてはやや物足りないですし、叙情的な動機なので好みが分かれそうな気がしました。

  • シリーズの2作目?です。
    一見、常識人に見える石崎さんだけれど、やっぱりぶっとんでるよね、金属探知機を奪って調べ出しちゃったり、カード使われてもへっちゃらだし。さすが独身叙述師!(これには笑った)ミリアとユリに気に入られるだけあるよね。今回の舞台も登場人物も好みです。

  • 初読:2005/04/20
    再読:2014/03/31

    あれ…なんか記憶違いをしていた。一期はほとんど人が死なないミステリだったよなあと勝手に思っていたけど普通にばんばん死んでた、あれえー?

    タイトルが印象的で大きな謎に関してはしっかり覚えていたのだけど、それ以外の部分はほぼ忘れていた。そうか、こんな話だったか…(二回目)
    ミリアユリの会話はますます磨きがかかってミステリをばったばったと叩き斬っている。最近はあんまミステリをおちょくる会話は控えめだった気がする(また気がする程度なので自信が無い)ので面白かった。
    最近の作品はほとんどXXXネタなので、こういう風にまた色んな設定で見せてくれると良いんだけどなー

  • ”あなたがいない島―本格のびっくり箱”石崎幸二著 講談社ノベルス(注意:2001/03発売)

    ・・・心理学研究のための無人島・5日間のイベントへ向かう女子高ミステリ研究会のミリアとユリ&顧問であるサラリーマン石崎。持ち込めるものはひとつだけ。
    が、石崎の持ち込んだパソコンは壊され、他の参加者の持ち込んだ携帯電話やCDも消えていった・・・。

    ・・・無人島でのイベントですが、サバイバルは一切なし。施設内に宿泊、食料などもあり。
    いわゆる”孤島もの”を期待されると肩透かしを喰らうかも。

    が、奇妙なイベントの真の目的が二転三転する後半のつながりは見事でした。

    ・・・あと、最新作”皇帝のの新しい服”でシリーズ十二年目にしてラノベ調の表紙になったのはびっくり!
    まぁ、ちょっとアホの子っぽい女子高生二人のかけあいを見るとちょっと軽めの表紙の方が良いのかなぁ、という気もしますわ。(笑)

  • 人が死ななくても面白い孤島ミステリ。いや、実際には死んでいるのですが、この内容なら別に殺さなくても良かったかなと。奇妙にお膳立てされた心理実験会場と盗まれた品々の間にあるミッシングリンクを炙り出し、そこから真実に迫る手法はあるなしクイズのようで追いやすかったです。ミリユリのミステリに対するダメ出しと石崎さん嫐りも相変わらずの絶好調(舌好調?)。もはや苛められることに疑問を持たない石崎さんの耐性のつきっぷり、適応力が色んな意味で凄いですね。なぞしてそこまで女性に嫌われているの?と悲哀すら感じます。

  • 女子高生&サラリーマン石崎シリーズ第2弾。
    このシリーズ好きだなぁ。
    石崎さんのハジけっぷりがすごすぎる。(笑)
    三人の絶妙な掛け合いと推理がテンポ良く読めます。
    この先もとても楽しみな作家です。

  • 謎解きも真相も強引なので、★3つ。
    でも、こんなに立て続けに同じシリーズを読んでいるのに、
    さっぱり飽きない(笑)
    ますます快調なミリアユリ&石崎。

  • ミリア・ユリの会話が、ちょっと辛い。
    デキの悪い笑点をみせられているみたいで・・・。ああいう妙なところで頭の弱いキャラ付けにせず、ただの頭の切れる毒舌ツン属性の女子高生にすれば、もうちょっと読みやすいんじゃないだろうか・・・。
    (まぁ、頭の良い毒舌キャラクターは巷に溢れているので、作者独自の特徴を出したかったのかなぁ、とか好意的に解釈していますが。それにしても会話の中でミリアとユリの区別がつかないぐらい知能レベルが同じなので、これ、女子高生2人必要なのか?1人じゃダメなのか?といろいろ思ってしまう・・・)

    文章自体は読みやすいし、ネタの展開も良いと思うので、キャラの好みで評価が悪くなっちゃうのはもったいないなぁ、と思った。

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著者プロフィール

埼玉県生まれ。東京理科大学理学部卒業、某化学メーカー勤務。『日曜日の沈黙』で第18回メフィスト賞を受賞。著作は他に『あなたがいない島』、『長く短い呪文』、『袋綴じ事件』、『復讐者の棺』、『≠(ノットイコール)の殺人』、『記録の中の殺人』、『皇帝の新しい服』(いずれも講談社ノベルス)、『首鳴き鬼の島』(東京創元社)がある。

「2013年 『鏡の城の美女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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