月長石の魔犬 (講談社ノベルス アAA- 1)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 30
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  • Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061821927

感想・レビュー・書評

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  • 首無し死体に犬の頭を縫い付ける猟奇殺人鬼。連続殺人犯だけを狙い、左手を切り落としていく殺人鬼。
    読みにくい名前。視点転換による水増し感のあるプロット。メフィスト賞のクセの強い部分だけが凝縮されたようなミステリ。確かにこのへんは読んでなかったんだよなぁ。そんなに好みではありませんでした。

  • 第20回メフィスト賞受賞作。連続犬首屍体事件と同時進行で起こる<見えざる左手切断魔>による猟奇殺人犯殺害事件を並列して追う一風変わったミステリ。抜群のインパクトを誇る事件にお約束な要素を逐一散りばめていながら素直な作品に収まらないのが良くも悪くもメフィスト賞らしい作風です。謎の魅力に対して衝撃度もさほどなく、見ようによってはどっちらけな真相ですが、いかにも新本格なミステリを現代犯罪ナイズするという発想は実にゼロ年代的な視点といえるかもしれません。読後感は青春小説のようでもあり、純粋にシリーズとしての続きが読みたくなる作品でした。

  • 20001年。第20回。
    まず登場人物の名前がめんどくさい。風桜青紫とか、鴇冬静流とか。
    右目が水色、左目が紫とか。味覚障害や睡眠障害とか。
    そんな登場人物。頭部を切断し、犬の首を縫い付けられた死体が発見され、連続殺人事件。
    いまいちノれずに読了。

  • キャラクターの造形や描写は悪くないと思うが
    そこに力を入れすぎて作品全体としての話の動かし方や
    物語の着地のさせ方などに難があるように感じた。

    キャラクターメインなのか、雰囲気なのか
    ミステリーっぽさなのかどっちつかずになっていて
    ちょっと中途半端で、惜しい。

  • 右眼に藍玉のような淡い水色、左眼に紫水晶のような濃い紫色の瞳をもつ石細工屋店主・風桜青紫と、彼を慕う女子大生・鴇冬静流。
    先生に殺されたいと願う17歳の霧嶋悠璃。
    境界線を彷徨う人々と、頭部を切断され犬の首を縫い付けられた屍体。
    異常と正常。
    欲望と退屈。
    絶望と救い。
    (アマゾンより引用)

    え~~~~!!
    犯人捕まんなかったじゃん(((゜Д゜;)))
    読んでて途中で犯人分かったけど、
    何、この終わり方(((゜Д゜;)))
    話が面白かっただけに…

  • 『人生に目的を持って生きるー確かに聞こえは良いが、そんなものは、詭弁にしか過ぎないーそんなものが無くても、ただ日々を生きるためだけに、生きている人間だって、ごまんと居る。目的を持って行きていると思い込んだ方が、人間らしく生きていられると思えるから、余裕がある人間がそう語っているだけじゃないのかなー実際には、そんな夢や目的を叶えられずに挫折し、死を恐れ、ただ生きるためだけに、生きている人間だって、数多く居る。』

    倒錯しすぎかな。
    推理の部分が少ないのがかなり不満。

  •  第二十回メフィスト賞受賞作。再読。
     新刊がこれの続きだってので、読み返してみた。
     うーん、初読時は気づかなかったが、なかなか面白いな、これ。別に悪くない、から、なかなか良い、にランクが上がりそうだ。
     ロジックとトリックに溢れたミステリというわけではない。本格ってよりも新本格、新新本格。殺人はあるし謎解きもあるけど、それが主体ってわけでもなくって、形態的には佐藤友哉や西尾維新と同じ。
     キャラクタの名前も面白いしね。
     サイコキラーがいっぱい。
     でも犯人に至るその筋道はしっかりしているし、キャラだけってわけじゃないから。
     そういえば初読時にはこれ、悠璃がいう「先生」が一体誰を指しているのかが騙しだったよね。騙された記憶、あるもん。

    04.05.14

  • メフィスト受賞作品。
    推理小説にカテゴライズされるのだろうけど、ミステリーとしての面白さは皆無。美人ばかりの登場人物と独特な外観を持つ妙な名前のキャラクターが勢揃いしている感じがライトノベルみたいだった。様々な登場人物の視点から事件を描いているけれど、そのわりには登場人物の性格や個性がとても曖昧で薄い。結局中途半端だらけの小説。ミスリーディングが敷かれているのか雰囲気は漂っているけれど、全くミスリードしないで執着してしまった。
    推理の要素が全くないミステリー。

  • キャラはいい。
    オチもいい。

    ストーリーの流れがなぁ。起承転承で終わった印象。

  • いろいろな意見はあると思うが、ともかく面白かった。一度読んでみてほしい。

  • 「ムーンストーンケロベロス」
    これもライトノベルチックの推理小説。
    異常なのも最近のラノベっぽい。

  • キャラ重視の軽いミステリ、ラノベっぽいとも言える。
    被害者を犯人が電話で呼び出した、という記述があってびっくり。そこから完全に足つきますよね。
    メフィスト賞受賞と聞いて楽しみにしてた割には期待はずれ。

  • ラノベっぽい感じでしょうか?軽くてテンポも良くて読みやすい。
    タイトルから鉱石の薀蓄が少しは出てくるかと期待したけど残念。
    主人公は石細工店の風桜青紫かと思ったがキャラが薄くて、
    他の主要キャラが濃過ぎな上に名前も懲り過ぎ(^◇^;)。
    漢字にやたらとルビがふってあるのも気に入らない。
    でも、あの終わり方は・・・続きがあるとみた。
    だから続きが出たら読む。気になるから(^◇^;)

  • メフィスト賞(20回)

  • 久々にお気に入りミステリ発見。
    登場人物が親しみやすいので感情移入しやすくて、すいすい読めます。
    ただ、先生はキャラ付けしすぎかなぁ、という感じが否めないです。
    でもおもしろいです。
    摩耶さんほど崩壊せず、でも崩壊の香りは強くって。
    この先に何があるのか、気になります。

  • 【紹介】右眼に藍玉のような淡い水色、左眼に紫水晶のような濃い紫色の瞳をもつ石細工屋店主・風桜青紫と、彼を慕う女子大生・鴇冬静流。先生に殺されたいと願う17歳の霧嶋悠璃。境界線を彷徨う人々と、頭部を切断され犬の首を縫い付けられた屍体。異常と正常。欲望と退屈。絶望と救い。根源を射つメフィスト賞受賞作。―――――【感想】なんというんでしょか。森博嗣先生と京極夏彦先生を足して2で割ったカンジです。森先生の個性的なキャラと言動、そして京極先生のどこか狂った世界観があります。(キャラの名前とか京極先生っぽいですね)ただ、なんというんでしょうか、キャラが多すぎて、無理矢理みんなを事件に繋げているようなカンジがしますね。

  • 個人的には好きです。でも、もうちょっと何かが欲しいような気もする。

  • 右眼に藍玉のような淡い水色、左眼に紫水晶のような濃い紫色の瞳をもつ石細工屋店主・風桜青紫と、彼を慕う女子大生・鴇冬静流。先生に殺されたいと願う17歳の霧嶋悠璃。境界線を彷徨う人々と、頭部を切断された犬の首を縫い付けられた屍体。異常と正常。欲望と退屈。絶望と救い。根源を射つメフィスト賞受賞作!!

  • シリーズ中発表作すべて読了

  • 【STORY】
    満月の蒼白い光が、皓々と地面に降り注いでいる――
    右眼に藍玉(アクアマリン)のような淡い水色、左眼に紫水晶(アメジスト)のような濃い紫色の瞳をもつ石細工屋店主・風桜青紫(かざくらせいし)と、彼を慕う女子大生・鴇冬静流(ときとうしずる)。先生に殺されたいと願う17歳の霧嶋悠璃。境界線(ボーダー)を彷徨う人々と、頭部を切断された犬の首を縫い付けられた屍体。異常と正常。欲望と退屈。絶望と救い。根源を射つメフィスト賞受賞作!!




    ......................................................

    7人の登場人物の視点から物語が進んでいく。その7人が複雑に絡まりあって最後まで楽しめると思う。 2つの事件の犯人が絡み合うのも面白いと思った。
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