クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061822337

感想・レビュー・書評

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  • 西尾維新氏の著。

    ジョジョのDIO小説を書いた方ということで興味を持ち、著作を読んでみた。
    ジャンプの『めだかボックス』の原作者でもあるようだ。

    まず登場する人物たちの個性的なキャラクターがよかった。

    使われている言葉たちにも深くもあり軽くもあるなんともいえない感覚を感じさせられた。

    事件自体の大元のトリックはタイトルからも察せられたので犯人のあたりをつけることはできたが、
    その後に続く小どんでん返しに続くさらなる大どんでん返しにとても驚かされて楽しくなった。

    次作も読んでみようと思う。
    また「物語シリーズ」も。

  • 独特の言い回しなどで読みつかえるのが癪だが気にせず流せるようになれば面白いミステリーだと思った。

  • 掟上今日子シリーズを読んで、そもそも、この著者のデビュー作って?ということで読んでみた。
    文体のクセがあるところはそのままに、クローズドサークルの謎を解き明かす戯言遣い。さらに最後には更なるどんでん返しが、ということで、素直に面白かった。

  • ひさしぶりに読み返したけど、やっぱり面白かった。意味ありげな第0段落も好き。殺された方の伊吹かなみがいーちゃんの絵を描いてるときの会話が印象的。姫菜真姫は読んでてかなりイラつくから嫌でした。あと、タイトルが首切り+リサイクルなんだってことにやっと気付いた。

  • 絶海の孤島に隠れ棲む財閥令嬢が五人の天才を招待した時、孤島と密室と首切り殺人の連鎖が始まる!工学の天才・玖渚友とその冴えない友人・いーちゃんが天才の引き起こした殺人事件へと挑む。戯言シリーズの第一作目。
    発売当時に表紙に惹かれて手に取ったら、冒頭の文章から引き込まれて即買い。そこからシリーズを追って楽しませてもらった作品。もう18年も前の作品なんだよね。今読み直しても面白いし、なかなか冷静に読めて楽しかった。

    ミステリーとして定番な孤島や密室などのお約束を盛り込み楽しませてくれる。しかし、この作品の魅力はやはりキャラクター。島に集うどの人間も濃い。天才を天才として描くハッタリが上手い。天才というアイコンじゃなく、突き抜けたベクトルを描くのが上手いというか。人類最強・哀川潤の完膚なきまでに謎を分解して叩きつけて去るシニカルさも最高だった。

    何より、主人公のいーちゃんの心象風景が面白い。作中の言葉を引用するなら「お前の言うことは回りくどすぎる」「観念的過ぎる」「お前の悩みごとに興味はない」と言われそうなひねくれ感。まさにこの戯言遣いの言葉遊びが合うかどうかで作品の評価はだいぶ変わってくると思う。こじらせつつも文章自体は読みやすくてそこもいい。

    そして、この作品はミステリーではなく、あくまで新青春エンタというのも肝。事件の謎ももちろん面白いけれど、それ以上に玖渚といーちゃんの関係性への問いが事件の盛り上がりとリンクしているところが好き。ぼくもいーちゃんのあの言葉が聞けて満足です(笑)
    個人的には次作の『クビシメロマンチスト』が最高傑作だと思っているので、興味がある方はぜひそこまで読んでもらいたい。

  • 鴉の濡れ羽島に集められた五人の「天才」。
    そのうちのひとり、玖渚友(くなぎさとも)の付き添いとして、“ぼく”はやってきた。
    そして、事件が起きる。

    きゃ~、西尾維新!ついに読んじゃう!
    ファウストで初めて名前を見てから気になっていた作家さん。
    だいぶ時間が経ちましたが、相変わらず興味はあるので、いよいよ!という心で読みました。

    一個一個の文章がすっきりしている。
    感想も一言で表すのならば、「面白かった!」です。
    『このライトノベルがすごい!2005』(宝島社)で二位にランクインしているこのシリーズ。

    主人公のいーちゃんがけっこう悩める少年というか、人間らしい感じがしていいです。
    友の無邪気なキャラクターも可愛くて良かったです。

  • 【再読】
    高1か高2、約8年ぶりの再読
    キドナプキディングに至るまでに戯言シリーズを読み返していくぞ!
    思ったよりトリック覚えてなかった
    ER3プログラムという名前はどうかと思う
    七愚人はかっこいいのに

  • 若干チープやな思う描写もあるけど、はいりとしては悪くない。というか面白い。

  • 西尾維新のデビュー作。作風が一貫としてブレない。強い個性があっておもしろい。探偵になりきれなかった語り部。本当に面白い。

  • 西尾維新さんの物語シリーズが好きなのでデビュー作シリーズを読み。てっきりバケモノとか異能バトルとかそんな展開かと思ったら、異常だけども思いの外納得させられてしまうミステリーだった。「ぼく」の説明だけでも十分だったのに哀川さんの説明は更に驚いたな

著者プロフィール

1981年生まれ。2002年、『クビキリサイクル』にて第23回メフィスト賞を受賞してデビュー。デビュー作を含む「戯言シリーズ」は若い読者に大人気となる。2006年刊行の『化物語』は〈物語〉シリーズとしてシリーズ化され、アニメ化・ゲーム化され様々なメディアミックスが行われている。矢継ぎ早に刊行するすべての本が常にベストセラーとなり、当代随一の「物語師」として活躍中!

「2014年 『「偽物語」PremiumアイテムBOX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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