猫丸先輩の推測 (講談社ノベルス クK- 2)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 36
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  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061822726

感想・レビュー・書評

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  • 日常の一例をあげる探偵続編を期待する

  •  「日常の謎」系ミステリではあるものの、タイトルどおり推理ではなく「推測」を述べるに留まる点が面白い。
     短編集でありますが、各話ごとにちょっとした謎に悩む登場人物の視点でストーリーが進んでいき、そこにたまたま通りかかった猫丸氏が推測を語ってそして終わる。
     主人公がなかなか登場せず、唐突に現れては謎に対する解決案を提示し、そして解決したのかどうかウヤムヤなまま唐突に終わる。このすっきりしたようなしないような感覚が好いのだ。
     猫丸先輩のシリーズ、他作品も読んでみよう。

  • 猫丸先輩最高~! ミステリキャラでは一番か二番目に好きかも。挿絵も可愛すぎ。
    全体的に「日常の謎系」な作品が多いかな。真相は「なんだ、そんなことか」といった感じなんだけれど、これが意外と思いつかないので感服。「推理」ではなく、あくまでも「推測」にとどまっているのも思わせぶり。また、各話のタイトルって有名なやつのもじり? 「夜届く」とか「桜の森の七分咲きの下」とか。

  • 出版社を変えての第4作目。
    相変わらず飄々と謎を解決します猫丸先輩。
    …唐沢なをきさんのイラストが可愛い!

  • 『夜届く』が好き。うわー、なるほど!と思った。日常にもミステリってあるんだなあ。

  • 『夜届く』夜に届く電報の謎(笑)八木沢君は傲慢だそうだ(笑)
    『桜の森の七分咲きの下』花見の場所とりの社員をどかそうとする人々の謎(笑)
    『失踪当時の肉球は』疾走した猫を探しハードボイルドな探偵(笑)猫探しのポスターが傷つけられる謎(笑)
    『たわしと真夏とスパイ』大型スーパーの進出で危機にたたされた商店街。北の工作員って(笑)祭りの夜に猫丸先輩の推論(笑)
    『カラスの動物園』デザインに行き詰まった葉月が訪れた動物園でのひったくり事件。使い捨てカメラの使い方がわからない猫丸先輩(笑)
    『クリスマスの猫丸』全力疾走するサンタクロースの謎。八木沢君と猫丸先輩のクリスマス(笑)

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  • 2003年3月読了

  • 猫丸先輩の短編集。
    日常にひそむミステリを飄々とした感じで解いていく猫丸先輩。相変わらず神出鬼没、年齢不詳な猫丸先輩がいい味出してます

  • 神出鬼没の童顔探偵現わる!
    日常に潜む本格推理の精粋がここに!

    『病気、至急連絡されたし』 手を替え品を替え、毎夜届けられる不審な電報、花見の場所取りを命じられた孤独な新入社員を襲う数々の理不尽な試練、商店街起死回生の大イベントに忍びよる妨害工作の影……。
    年齢不詳、神出鬼没、つかみどころのないほのぼの系、猫丸先輩の鋭い推理が、すべてを明らかにする……?

  • 久しぶりに推理小説を読んでみた。
    血を見るのが怖いので、人が死なないミステリの猫丸先輩シリーズは大好き。
    今回も飄々とした猫丸先輩の迷推理!

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著者プロフィール

一九六二年静岡県生まれ。日本大学藝術学部卒。九三年「競作 五十円玉二十枚の謎」に応募し、若竹賞を受賞、九四年『日曜の夜は出たくない』で本格的に作家デビュー。二〇〇一年『壺中の天国』で第一回本格ミステリ大賞を受賞。著書に『星降り山荘の殺人』『片桐大三郎とXYZの悲劇』『皇帝と拳銃と』『豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ事件』『月下美人を待つ庭で猫丸先輩の妄言』などがある。

「2021年 『作家の人たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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