双樹に赤 鴉の暗 薬屋探偵妖綺談 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 41
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061822788

感想・レビュー・書評

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  • 薬屋がビルのはざまにあった頃の話。
    貴金属店舗窃盗犯が自殺。
    営業サラリーマン唐沢のもとに、あらわれた小鬼カブとアル。唐沢のウサをはらしていく。が、ホットドックを奪ったネコ殺しはやりすぎwww
    唐沢は小鬼の術にはハマらなかった。思い通りになれば良いというものではない。
    今回は3妖怪より、唐沢エピソードしか覚えてないw 小鬼から逃れた後、結婚し子もできて幸せなようだし。腰痛には悩まされているようだがw

  • ブックデザイン / 熊谷 博人
    カバーデザイン / 斉藤 昭(Veia)

  • アリスは笑った。

  • 変わることもあれば変わらないこともある。「未練は未来に託せるが、後悔は過去に縛られるだけ」毎回毎回高里さんにはハッとさせられるわ。終盤???になってしまって読み返したりもしたけど、レビュー見ると作者の言葉足らずなんて言われてたりするけど、そこが好き。
    2013/02/22

  • 事件は貴金属店窃盗犯の自殺から始まった。
    犯罪の陰で糸を引くのは果たして妖なのか?
    高遠ら警察側と、薬屋3人組は別方向から捜査を進めるが…。
    薬屋シリーズ第9弾。

  • 悪戯好きの子鬼、カブとアル。うだつの上がらないサラリーマン・唐沢は、揶揄われながらも二人との同居に幸せを感じ始める。一方、上流坂署刑事・高遠は、貴金属店泥棒自殺事件の報告書を纏めるうち、得体の知れない蟠りを覚え……。時は移ろい、事件は繰り返されようと、変わらぬ真実もある。薬屋シリーズ第9弾。

  • 薬屋探偵9作目

  • 確実に、明日が未来でありそして、昨日は積み上げてきた過去である、と常々感じるシリーズ。

  • 時は移ろい、繰り返される事件と真実を描く

    読了日:2006.02.26
    分 類:長編
    ページ:288P
    値 段:820円
    発行日:2002年10月発行
    出版社:講談社ノベルス
    評 定:★★★+


    ●作品データ●
    ----------------------------
    主人公 :唐沢 善哉 他
    語り口 :3人称
    ジャンル:ミステリ風オカルトノベル
    対 象 :ヤングアダルト寄り
    雰囲気 :ライトノベル、心情もの
    結 末 :ややハッピーエンド
    ブックデザイン:熊谷 博人
    カバーイラスト:斉藤 昭 (Veia)
    ----------------------------

    ---【100字紹介】---------------------
    サラリーマンの唐沢は、悪戯好きの子鬼カブとアルに
    からかわれながらもその同居に幸せを感じ始める。
    一方、上流坂署刑事・高遠は、窃盗犯の自殺事件の
    報告書を纏めるうち蟠りを覚え…。
    繰り返される事件と不変の真実。
    -----------------------------------------


    高里椎奈の「薬屋探偵」シリーズの第9作です。


    前作のレポートで時間設定の話を書きましたが、どうやら本作でも時代が分かったようです。しかし複雑でして…、これはもう一度、じっくりシリーズに目を通してみないといけないかも。…と思う理由は、まあ、本作を読んでみて頂かないと。軽くネタばれかもしれませんので。


    本作はいわゆる、叙述ミステリの要素をもった作品です。交錯するいくつかの物語…。高里椎奈の「薬屋」シリーズではおなじみの形式です。今回は薬屋3人の組、うだつの上がらないサラリーマン唐沢と子鬼の組、それから刑事の高遠と新人・来田川の組。それぞれの物語が一見独立、少しリンクして…。

    さて、あなたはこの真相が分かるでしょうか?複雑な層構造をもったこの作品、読後も「あれ?」と思わずもう一度前のページに戻りたくなること、受け合いです。


    基本は、人の心の真実を映す心情もの、でしょうか。うだつが上がらず、社内でも疎んじられている唐沢の描写は「大人のいじめ」をうまく描写し、更に唐沢自身の心の動きも自然にまとめていて、共感を呼びます。逆に優秀であろうとし、真面目すぎて疎んじられる来田川の描写も己の正義・考え方だけに凝り固まった彼の心理を、分かりやすく表現し、それが反発しながらも心がほぐされていく過程を描いています。

    シリーズ初期に比べ、格段に向上した著者の心理描写が十分に楽しめる1冊です。



    ●菜の花の独断と偏見による評定●
    ---------------------------------
    文章・描写 :★★★+
    展開・結末 :★★★
    キャラクタ :★★★★
    独 自 性 :★★★
    読 後 感 :★★+
    ---------------------------------


    菜の花の一押しキャラ…御 葉山


    「未練は未来に託せるが、後悔は過去に縛られるだけだ」(高遠 三次)

  • 高遠さんに新しい相棒。
    座木さんの鳥籠。
    時間軸がうろうろして大混乱(笑)

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著者プロフィール

茨城県出身。芝浦工業大学工学部機械工学科卒業。1999年『銀の檻を溶かして』で第11回メフィスト賞を受賞しデビュー。著作に、デビュー作を始めとする「薬屋探偵」シリーズ、「ドルチェ・ヴィスタ」シリーズ、「フェンネル大陸」シリーズ(以上、講談社)などがある。2019年5月に「うちの執事が言うことには」が映画化された。

「2023年 『雨宮兄弟の骨董事件簿 2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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