陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 317
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  • Amazon.co.jp ・本 (752ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061822931

感想・レビュー・書評

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  • 京極堂節炸裂でした。
    殺害方法も動機もシンプルではあるのですが、登場人物が複雑な人々なために難しくなるという。
    それにしても、殺害された花嫁たちがとても不憫。相手はよく吟味せねばならないねぇ。

  • 2014.11.17 再読。

    京極堂シリーズで初めて、
    おぼろげながらも真相が分かった作品。

    どんな洋館なのか、
    想像が膨らむ…!

    再読してみると、悲しい。
    探偵も辛かったのかもな。
    関口くんはけっこうしっかりしているし、
    邪魅の登場人物のらしくなしさの伏線だったのかなー

    ウブメの考察が非常に面白かったです!!

  • ようやく読了。以前簡単なネタバレを見てしまったのもあってか犯人がすぐわかってしまいましたが、その犯行理由等が思ってた理由と違ったので楽しめました、ただ理解力が高い人はすぐ動機もわかると思う作品でした。

  • うーん。こねくり回した結果がこれか。。。。まあでも周囲にとって毒になる勘違い・思い込みってあるんだよね(しみじみ)

  • 関口さんへの好感度がうなぎ昇りの一冊
    がんばった!えらい!!
    榎木津が関口さんの下の名前を覚えてることに感動して
    京極堂は知人だ友人じゃないなんていいつつ関口さんの為に仕事を断らずわざわざ白樺湖まで行くし
    なんだかんだいってもあの人たち、仲良いですね!
    今までのシリーズの中で一番面白かったです^^

    常識のズレというものは怖いものだと思いました

  • 23/10/01読了。
    20年ぶりくらいの京極堂シリーズ。塗仏までしか読んでなかったから。
    途中でなんとなく読めたけれど、なぜかはわからずで最後まで読み通せた。関口パートは喝を入れたくなっちゃうし、中禅寺パートは、平易な日本語でお願いしますと言いたくなっちゃうのは変わりない笑

  • 再読。この辺りの作品から、タイトルを核として二重三重にそれぞれの"物語"が密に絡み合う構成の巧みさはやや薄れ、少し悲しい。

  • 3週間かけて読み終わりました。
    表紙やタイトルからおどろおどろしい雰囲気を想像していましたが、切なくて寂しい結末でした。

    なんでもかんでも「伏線」という言葉で片付けるのは安易かなと思いますが、いろいろなところに散りばめられた言葉の一つ一つが、結末に納得するために必要なものだったんだなと思いました。

  • もしもニュースなんかでこの事件を知ったら、伯爵のことを異常な連続殺人者だと思うのかもしれない。
    でも伯爵の人柄や生育環境、事件の動機を知ってしまえば伯爵を責めることなんてできないし、むしろ妻を心から愛していたのにあんな事になってしまったのが可哀想で、伯爵の世界が崩れてしまった時は泣いてしまった。
    でも花嫁達を殺害してしまった事実は変わらない訳で、遺族のことを思うとやりきれない、本当に哀しい事件だったと思う。

    こちらの世界で生きて罪を償うことを選んだ伯爵は強い人だし、山形さん達が待ってくれてるっていう救いがあってまだ良かった。

    それも京極堂が丁寧に伯爵とこちらの世界の齟齬を擦り合わせてくれたからだよね。
    確か茜さんが京極堂は人を追い詰めすぎないように言葉を選んでて優しいというようなことを言ってた気がするけど、今回も介入すべきか迷ってたし伯爵を気遣って話してたし優しいよ。もし京極堂がいなかったら、それこそ伯爵は誰にも理解されず異常者として逮捕されてたと思うから。

  • 状況から犯人を察することはできたが、動機がわからなくて最初は悶々としていた。読み進めるうちに分かっていくのだけれど悲しすぎる…。
    今作は個人的に雰囲気が好みだったのと、百鬼夜行シリーズの中では読みやすいという感触があった。

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著者プロフィール

1963年、北海道生まれ。小説家、意匠家。94年、『姑獲鳥の夏』でデビュー。96年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、97年『嗤う伊右衛門』で泉鏡花文学賞、2003年『覘き小平次』で山本周五郎賞、04年『後巷説百物語』で直木賞、11年『西巷説百物語』で柴田錬三郎賞、22年『遠巷説百物語』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『死ねばいいのに』『数えずの井戸』『オジいサン』『ヒトごろし』『書楼弔堂 破暁』『遠野物語Remix』『虚実妖怪百物語 序/破/急』 ほか多数。

「2023年 『遠巷説百物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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