フレームアウト (講談社ノベルス)

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著者 : 生垣真太郎
  • 講談社 (2003年1月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061822979

フレームアウト (講談社ノベルス)の感想・レビュー・書評

  • 『ある人間にとっての〈謎〉は、別な人間にとっては当たり前のことでしかない。個人が知覚出来る世界には限りがある。

    その世界(フレーム)の外にある景色、彼には見えない景色を、他人が日常の風景として眺めていたとしても何ら不思議はないのだ。』

    最後、混乱する。
    何が本当の世界で、何がフレームの中の世界なのか、よく読まないと分かりにくい作品。
    メフィストの中ではいまいちな方でした。

  • 映画の話。謎のフィルムをみてそのフィルムについて調べだすが辻褄が合わない。後半には序盤の振り返りがあり、そういうことだったのかまた読み直してみたいと思わせる内容だった。けど、読み返さないかな。

  • メフィスト賞。
    1979年アメリカ。映画編集者の主人公が自室の作業スペースで見つけたフィルムは、スナッフムービーではないかと思われた。そのフィルムに完璧な美を感じながらも邪悪なものだという思いを抱いた彼は、出演女優やスタッフについて調べ始める…
    魅力的な設定であるが、舞台がアメリカなのと映画に関して知識がなかったせいか、いまいちとっつきにくく、入り込めないまま終わってしまった。幻想小説風な雰囲気はなかなかよかった。

  • 高水準の本格ミステリという評判に期待して読んだ。

    のわりにはいまいち。

    「規格外」の真相ではなかった。

    新人とは思えない文章のうまさではある。

  • 映画編集者デイヴィッドが自室で見つけた見覚えのないフィルム、そこに映っていたのは実際の殺人を撮影したスナッフだった。スクリーンの中で殺されていたのはかつて多くのB級ホラー映画で活躍した女優だった。なぜ彼女は殺されたのか、なぜデイヴィッドのもとにスナッフのフィルムがあったのか?
    かなりよかった。たびたび出てくる「フレーム」という単語は映画人の著者ならではの解釈がいくつも散りばめられていて、ミステリとしての物語を追いながら、様々な映画制作の知識を得ることができるという構造。狙ってやったのかはしらないけど。翻訳文体のようにシステマチックな話運びも秀逸。
    残念なのはラスト。暗にほのめかすのが英米人のマナーだとしてもトリックはトリックで鮮やかに開示してもらいたかった。予想もつかないどんでん返しなのに、驚きが少なかった。
    あとメフィスト史上最高レベルでは。たぶん、ない。主観だけど

  • 「映画の恐怖」
    映画はおもしろいし、楽しい。
    でも、作成する側の苦労をわかる、
    視聴者は少ないのではないか。
    本物のスナッフを見つけてしまう主人公に、
    おそいかかる危機とは何か。
    映画って本当にフィクションですか。

  • 読んで半分くらいでまさかこの話の結末は…と思ったら、その通りだったのでちょっとガッカリしました…。
    推理力のない私でも展開が読めてしまったわ…

  • 映画編集者デイヴィッドの作業スペースに紛れ込んでいた一本のフィルムは、女優アンジェリカの死を映した邪悪で美しい、完璧な「スナッフ」なのだろうか──?アンジェリカともう一人のアンジェリカの行方を追うデイヴィッドに明かされる、真実とは。メフィスト賞受賞作。

    久し振りに完っ璧に騙されました。しかも私はこういうトリックの仕掛け方が好きだし、登場人物の境界人加減も好み。
    20年以上前のNYのごった煮じみた猥雑さとか、犯罪天国と呼ばれた頃の空気感と相まって、起こりうるかもしれない事件とその真相。映画人たちの正気は一般人の狂気かもしれない、その危うさ。いいです。
    ひとつ難を言えば、機械じみた文面が始めは読みづらかったですが、トリックゆえと考えればそれもかえって効果的なのかな。

    蛇足ですが、読了日は奇しくも第75回米アカデミー賞授賞式でした。映画人の狂気と幸福に。

  • メフィスト賞(27回)

  • けっこう癖はあるかもしれないけれど、視覚的なものをイメージして雰囲気にはまれれば楽しめる作品。少しとっかかりにくい印象もあったけれど、ラストのあたりはかなり好き。ただ、帯の賛辞は大げさに思えて仕方がないなあ。

  • 第27回メフィスト賞受賞作。
    1979年のニューヨークを舞台に、1本のフィルムの謎を解き明かす・・・
    ただ、ひたすら謎に迫っていくだけで、特に大きな盛り上がりもなく、物語は展開する。
    日本人作家が書いているが、登場人物は全て外国人。
    この手の作品は違和感を感じるのだけれど、作者自体がニューヨークに在住しているせいか、本物の海外作品を読んでいるような錯覚に陥るほど、ストーリー構成も日本の小説にはない新しい形。
    すべて、一人称で描かれているのが、最大の謎解きのポイントらしいが、あまりにも倒錯が多く、専門的な用語も多いので、ちょっと理解に苦しむ・・・

  • 2004年1月12日読了

  • 騙し絵がある。<br>じっと見ていると、全然違うものが出てくる。美女だと思っていたのが老婆だったり、階段がループしていたり、白い鳥が黒い鳥になっていたり・・・。そんな騙し絵ありますよね?<br>部屋に飾ってたら、きっと気分が滅入って鬱になってしまうでしょうwww<br><br>
    この本を始めて読んだ時、何が面白いかわからなかった。ちょっと理由があって本を手に入れられない環境にあったので、ちょっとのタイムラグと共に二回、三回と読む度に何故か解釈が変わった・・・。うううう、騙し絵みたいだ。<br><br>面白いかって?いや〜、どうだろう?面白くは無いかもw

  • 帯に釣られて読んだら、とてつもない駄作だった。メフィスト賞の選考基準を疑った。散乱する英語のルビ、主人公の独りよがりの心理描写、やたらに改行され、表現が統一されていない。これはミステリ以前の問題だ。ラストは意外性を狙ったのだろうが、そのための伏線に心当たりがない。真相にインパクトもなく、無駄な時間を過ごしてしまった。

  • 途中からはそれなりに引き込まれたが、最初のうちは途中で止めてしまおうかと思ったくらいだ。トリックも、作者の中では纏められているのだろうけど。作品の雰囲気を重視したあまり、読者にはかなり説明不足のまま終わってしまっている感じ。

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