百器徒然袋 風 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 2761
感想 : 275
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  • Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061823792

作品紹介・あらすじ

調査も捜査も推理もしない。ただ真相あるのみ!眉目秀麗、腕力最強、天下無敵の薔薇十字探偵・榎木津礼二郎が関わる事件は、必ず即解決するという。探偵を陥れようと、「下僕」の益田や本島らに仕掛けられた巧妙な罠。榎木津は完全粉砕できるのか?天才の行動力が炸裂する『五徳猫』『雲外鏡』『面霊気』の3編。

感想・レビュー・書評

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  • 百鬼夜行スピンオフ
    神さまエノ様の第二弾です‹‹\(´ω` )/››

    破壊・粉砕・殲滅でございます!!

    語りは前回同様に「僕」
    とりあえず苗字は覚えてもらえた「本島」
    中禅寺に「馬鹿になるから関わるな!」と言われて凡庸に穏やかに過ごすはずの師走…
    先生でもないのに何故僕は走ってるんだ⁈
    と、またまた巻き込まれてます笑

    榎木津の父上が登場ですよ♪
    そしてラストのエノ様の手紙が微笑ましい(〃ω〃)

    もうエノ様スピンオフ出ないのかなぁ…
    この二作品の京極堂は可愛いんだけど…


    • 土瓶さん
      か、可愛い……とは……。
      か、可愛い……とは……。
      2023/12/06
    • みんみんさん
      だってちょっと笑うんだよ(●︎´艸`)ムフフ
      よく喋るし?小芝居参加だし笑
      だってちょっと笑うんだよ(●︎´艸`)ムフフ
      よく喋るし?小芝居参加だし笑
      2023/12/06
  • 榎木津礼次郎の活躍第二弾。

  • 京極堂シリーズ、初心者ながらこうも短期間に此処までのめりこんでしまいました。
    こちらは榎木津探偵を真ん中に据えて本島くんが語ってゆくというストーリー。
    仕掛けもデティールも凝ってるけれど何より、キャラクターがたっているので、読んでて痛快。

    今更ながら どうしてもっと早く知り合えていなかったのかと残念です。
    これからまた、地道にコツコツと深みにはまりましょうか。

  • 百鬼夜行シリーズのスピンオフ作品。
    榎さんと愉快な下僕たちのシリーズ、百鬼徒然袋の続編。
    相変わらず榎さんがめちゃくちゃのやりたい放題で楽しい。このシリーズの語り手は本島某、全然下の名前を憶えない榎さんに毎回適当な名前で呼ばれてるのがいちいち笑える。本編の関くんと同じような被害者ポジだけど、関くんよりはあっけらかんとしていて、なかなかいいキャラ。この人は本編には出てこないんだったっけな…?最後、榎さんからの手紙で本島君の本名が書かれていたくだりにはちょっと感動しちゃった。
    京極堂も本編ではあまり見せない悪ノリをみせるし、作者自身が楽しんで書いてるのが伝わってきて読んでるこっちも楽しくなる。また続編出ないかな。

  • 最後のツンデレ榎さんにやられた…!!30代半ばのおじさんたちの友情物語にこんなにキュンとするとは…キャラがみんな生き生きしてて良いです。エチオピア人益田の下りめっちゃ笑った笑笑 読んでて楽しい一作でした。

    そういえば塗り仏以来の敦っちゃんが登場したけど、完全に青木くん路線になってた…鉄鼠の時の鳥口くんと敦っちゃんが大好きな人間としては複雑ですが、敦っちゃんに合うのはと聞かれたら、わたしも青木くんかなと思うので致し方ない。

  • しばらく再読であるのが分からず読んでました。
    その分楽しみましたが。

    今回は、敵、謎がイマイチ小粒で弱かったが、相変わらずの榎木津探偵で楽しめました。ここまで破天荒なキャラの探偵って過去いたのかな。ちょっと思いつかない。

    余計な薀蓄と活劇。初期の長編のものより個人的には好きかな。

  • 久々に読み返したくなって読んだのですが、やっぱり痛快というかなんというか。下僕の方々には申し訳ない気がしますが、エノさんの傍若無人っぷりが楽しいです。そしてみんなあのキテレツな魅力にやられて下僕になっていくだな、としみじみ(笑)

  • とうとう読み終えてしまった。
    京極堂シリーズの探偵、榎木津礼二郎が 中心になって暴れまわる痛快探偵小説。

    今回は榎木津を陥れるため下僕の本島、益田が狙われて大騒ぎ。
    個人的には益田が狙われる最後の話が好き。
    能面には昔から興味があったから、余計面白かった~。 今回も本島さんの名前は好き勝手に呼ばれています。
    本名が気なって気になって仕方なかった。

    この榎木津シリーズ、まだまだ続くといいなあ。
    相変わらずの分厚い本に3篇入ってます。

  •  長らく積ん読していたが、多田・村上・京極トリオの『妖怪旅日記』を読んだ後、ようやくひもとく。
     多田・村上両氏をモデルにしたコンビが出てくるものと思いきや、多々良くんしか出てこない。
     そもそも、本流の分厚いシリーズをまるで読んでいない。アニメ版『魍魎の匣』しか視ていないので、途中で「榎木津って、あのやりたい放題のイケメンか」と気づく始末。
     周囲大多数をその他大勢・モブ・雑魚にしてしまう。こんな風に生きてみたいものだねぇ。(酔った時しかああはなれない)。
     余談:「雲外鏡」に我がペンネームと同じ名前が出てきて凹んでしまった。

  • 再読。

    本作は明確な敵(?)がいるので痛快度がアップ。
    回り回って仇となす的なストーリーがすっきり。
    本編でちらりと登場したキャラの使い方がこれまた楽しい。
    ようやく「雨」から続いてた謎もすっきり。
    きれいなオチがついてるからこのシリーズは打ち止めなのだろうか?
    出来ればまた手放しで榎木津に大暴れしてほしいものだ。

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著者プロフィール

1963年、北海道生まれ。小説家、意匠家。94年、『姑獲鳥の夏』でデビュー。96年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、97年『嗤う伊右衛門』で泉鏡花文学賞、2003年『覘き小平次』で山本周五郎賞、04年『後巷説百物語』で直木賞、11年『西巷説百物語』で柴田錬三郎賞、22年『遠巷説百物語』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『死ねばいいのに』『数えずの井戸』『オジいサン』『ヒトごろし』『書楼弔堂 破暁』『遠野物語Remix』『虚実妖怪百物語 序/破/急』 ほか多数。

「2023年 『遠巷説百物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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