暗黒館の殺人 (上) (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (658ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061823884

作品紹介・あらすじ

九州の山深く、外界から隔絶された湖の小島に建つ異形の館-暗黒館。光沢のない黒一色に塗られたこの浦登家の屋敷を、当主の息子・玄児に招かれて訪れた学生・中也は、"ダリアの日"の奇妙な宴に参加する。その席上、怪しげな料理を饗された中也の身には何が?続発する殺人事件の"無意味の意味"とは…?シリーズ最大・最深・最驚の「館」、ここに落成。

感想・レビュー・書評

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  • 館シリーズ⑦ その1
    分厚い!!!!
    そして、中身をチラッと見たら、2段!?
    この分厚さで、2段!?!?
    しかも、まだ上巻…。
    どんだけの内容よ…笑

    大学生の「中也(ちゅうや)」くんの視点で話が進む。
    最初は、江南くんだったけど、メインは中也くん。
    でも、所々別の視点で話が進む。

    中也くんは暗黒館に行くことになったが、
    謎が多すぎる暗黒館。
    ダリアの日に行われる儀式とは…。
    玄児はなぜ幽閉されてたのか…。
    惑いの檻って何…。
    18年前のダリアの日に起こったこととは…。

    謎、謎、謎ーーー!!
    もぅ、こんなに読んだのに、謎しかないー笑
    ミステリーというより、ホラー要素が強い。
    怖いけど、でも続きが気になる!!

    江南くんも記憶喪失なっちゃうし…
    この記憶喪失な江南くんは、別人なんじゃないかと
    私は予想してるよー(。-∀-)
    例えば、江南くんのおじいさんとか!!
    中也くんのいる話の設定は、随分昔の設定!!
    さぁー、下巻よ!!どうでる!!

  • こなん君が見た4日間の夢・・・

    母の49日法要で実家のある九州に戻った館シリーズおなじみの稀譚社の編集者河南孝明。その法要の席で親戚から熊本の山奥に「暗黒館」という奇妙な建物があり、しかもそこではいくつもの忌まわしい出来事があり、あの中村青司も一枚噛んでいたらしい、と聞かされる。青司ときいて出かけずにはいられなくなった孝明。担当の作家・鹿谷に留守電を入れ、レンタカーでやってきたが・・

    ・・まったく忌まわしい出来事が館では起こっていたのでした。しかし、忌まわしすぎませんか・・ 今回は館の設計のおもしろさよりは物語の設計の方が印象が強かった。留守電を鹿谷がきちんと聞いてくれてよかった。最後に駆けつけてくれた時にはほっとしました。最後の最後が、この本の、このシリーズのといっていい、あっと驚く落としどころ。

    分厚い本。シリーズ7作目ですが、館シリーズ全9点をこれを最後に読み終えました。最後でよかったです。というのも、この「暗黒館」にはシリーズで出てくる鍵となるものがほとんど出てくるのです。

    この「暗黒館」には、十角の塔があり(そこに登った孝明は落ちる)、「水車館」の藤沼一成の絵が3点も掲げてあり、「迷路館」の宮垣葉太郎の処女作のサイン本があり、「時計館」の古峨精計社の時計があり、黒猫の剥製があり、さらにこの後の作品となる「びっくり館」のおもちゃの蝶が飛び出すびっくり箱があり、「奇面館」の不名誉の仮面があるのです。

    上記の「所蔵品」が出てくると、おお、という感じでした。最後に中村青司の年表が載っています。これは読み終わるまで見ないで。

    「IN★POCKET」2000年3月号~2001年3月号、5月号~11月号、2002年1月号、2月号、4月号~8月号、10月号~2004年5月号に連載。単行本化にあたり加筆修正。

    この新書版のカバーデザインは京極夏彦さん。プラス図版作成が小野不由美さん。系図とか家の設計図ですかね。

    2004.9.5第1刷 2004.9.27第2刷 図書館

  • 館も広いし、登場人物も多いし、謎な要素もあちこちにあって、盛り沢山。
    とりあえず続きがとっても気になる。

  • 不気味な洋館!秘密めいた一族!奇妙な儀式!次々と起こる殺人!そうそうこういうのが読みたいんだよ!!って感じの本格ミステリ。散りばめられた大量の謎が下巻でどう回収されていくのか楽しみ。

  • 2014.11.12
    「館」シリーズ第7弾

    中村青司の原点はここだった!

    コレは流石に長いっ!
    視点もあっちこっち行くし…目が回りそうだ
    コナンはこの先どうなるの⁉
    鹿谷はいつ出てくるの⁉
    っていうか、中也って何なの⁉誰なの⁉何者なの⁉
    いろいろな引っ掛かりがあるけど これ全部解決されるの?
    謎が謎呼ぶ超結集作品!!

    上巻はまだまだ導入部分…長いわ〜

  • #3093ー150ー387

  • 威力が落ちてきた感が否めないが、続けて読みたいので、4分冊よりオススメ。

  • 10年以上ぶりに再読しました。
    人里離れた山奥にある、暗黒館が舞台の作品です。昔読んだ時も同じことを思いましたが、上巻は怪奇小説の色合いが濃いですね。館は広いし、登場人物も多いので、屋敷の見取り図や登場人物一覧を参考にしつつ、物語の世界を探検してゆく感じです。

  • 読んだ人の共通の感想と思いますが、長い、登場人物多すぎ、設定が判り難い。上巻これでまだ半分なのか。

  • K図書館 2004年
    上下巻総原稿枚数2500枚、8年を費やした長大な作品
    上巻は上下段あり654ページ、下巻639ページ
    合計1293ページ!
    登場人物27人+2人(鹿谷と江南)
    館シリーズ7作目

    かなり時間かかるかと思いきや、上巻は約3日位で順調に読めた
    冒頭に今までの館シリーズの振り返りの描写があって、そうそう!と相づちを打ちながら読めた
    順番に読んできてよかったと思った瞬間だった

    外界から隔絶され独特の世界観
    その館に行くのも大変な山奥、赤く染まる湖
    地鳴り、地震、山崩れが起こる
    暗黒館は東西南北それぞれに館がある
    シャム双生児で日本人形のような子供の姉妹、早老症の子供など、親類、医師、使用人で暮らしている古めかしい雰囲気
    建物、人物共に、設定だけで気味が悪い

    その暗黒館へ、江南、市郎という中学生、中也と呼ばれる大学生が迷い込み話が展開する
    江南は暗黒館へ向かった途中で記憶を失くして声がでない状態
    市郎は家出して暗黒館に興味があり向かった
    中也(あだ名)は以前、暗黒館初代当主の孫、浦登玄児の車に引かれ記憶を失くした
    今は記憶が戻り、玄児から館に呼ばれる間柄となるが、異変に巻き込まれていく
    そんな中、9/24に行われるダリアの宴を境に、殺人事件が起こっていく
    不穏な空気感しかない

    上巻は不穏以外何一つ解答がない
    伏線を広く張って終わったので、下巻がどうなるか楽しみである

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著者プロフィール

1960年京都市生まれ。京都大学教育学部卒業、同大学院博士後期課程修了。87年、大学院在学中に『十角館の殺人』でデビュー、新本格ミステリ・ムーヴメントの契機となる。92年、『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞。2009年発表の『Another』は本格ミステリとホラーを融合した傑作として絶賛を浴び、TVアニメーション、実写映画のW映像化も好評を博した。他に『Another エピソードS』『霧越邸殺人事件』『深泥丘奇談』など著書多数。18年度、第22回日本ミステリー文学大賞を受賞。

「2023年 『Another 2001(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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