ネコソギラジカル (上) 十三階段 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061823938

作品紹介・あらすじ

「よう-俺の敵」"世界"を、そして"物語"を終わらせるため、「ぼく」こと"戯言遣い・いーちゃん"に「狐面の男」はささやく。キーワードは、加速。そして、世界の終わり。何より、物語の終わり。待ち受ける刺客、"十三階段"の向こう側にある"終わり"の果てにあるものは-!?新青春エンタの決定版中の決定版、"戯言シリーズ"。その最終楽章となる『ネコソギラジカル』三部作の前奏曲がついに奏でられる!完全燃焼、西尾維新。

感想・レビュー・書評

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  • 異能バトル小説。世界の終わりを望む狐の男、その配下の13階段に立ち向かう。戯言シリーズのクライマックスなので、致命的なネタバレはないものの今まで登場した異能の持主達のオールスター戦。
    上巻の引きについては予想通りなので、あんまりテンションが上がらなかった。

  • ―『痛いときは、痛いっていっていいんだよ?』―

    いよいよ評価が割れるころですね。

    初めはミステリからスタートしたのにこの変わりようはなんだ!と言う人ももちろんいるでしょう

    逆に今までは推理とかややこしくて苦手だったけどこれは面白い!と言う人もいることでしょう

    うん。ま、自由に解釈すれば良いと思います。
    ちなみに私は統合して戯言好きなので大丈夫(・∀・)
    今作は当時、一年半振りの戯言新刊刊行ということだったので初っ端からとばしてます
    結構笑わしてくれるシーンがあったのでそこをピックアップして感想書きたいなあっと思っていたのですが…

    やられた

    ラストシーン
    思わず、家に一人だったのをいいことに、いーちゃんと同じリアクションをとってしまった←←
    なんか、こう…
    崩子ちゃんに急所を貫かれたような、とにかく心臓がぐわっとなった感じ。

    まさに《戦慄》

    《死神》と《赤き制裁》が倒れるのか?そんな馬鹿な。
    《橙なる種》に、《代替なる朱》に…。
    うっそだー・°・(ノД`)・°・
    こんなことなら次のも借りてくるんだった…
    早く続きが読みたーい!


    今回はやっぱり、いーちゃんが今までどれだけ人間サボってたんだよ!って話だと思います。

    四月 鴉の濡れ場島での事件
    五月 クラスメイトをめぐる事件 そして人間失格との邂逅
    六月 澄百合学園の破壊
    七月 《害悪細菌》との一幕
    八月 「敵」との出会い

    いーちゃんは(そりゃ潤さんの手助けはいつもあったけど)とりあえず自己完結して、自分が代わりに傷ついて、いざって時はお得意の戯言で切り抜けてきたけど

    どれだけ他人に迷惑かけてんだ!心配させてんだ!助けてもらってんだろーが!一人で抱え込めばなんだって解決出来ると思うな!バックノズルとかジェイルオルタナティヴとか、んなのどうでもいいから、とにかく自分を唯一無二の存在だと自覚しろ!嫌いなやつの傍にいつまでもいるヤツがどこにいる!?みんなお前のことが好きだから傍にるんだろーがいい加減気付け大馬鹿野郎!

    ……みたいな?(※あくまで私の解釈)

    でも今作を通して少しはいーちゃんも丸くなったよね。
    みんなからしれみれば「ここまで言わんと分からんのかこいつは」みたいな感じだとは思いますが(笑)
    いーちゃんの戯言が時々「自分って可哀想だなあ」とか「人は一人で生きていけるし」みたいなふざけたこと言ってるようにしか聞こえないときがあってグーで殴ってやりたい衝動にかられることが多分にあったわけですが、とりあえず頻度は減りそうでよかったです←←

    死亡説が有力な人間失格とまた会えたら、今度はまた違うことを話すんだろうな、お互いに。
    五月の時とは違うはずだからね、二人とも。
    いーちゃんは「家族の話を訊いてみたい」って言ってるシーンがあるけどどうなるんだろうなあ
    零崎一賊は家族意識が一番強い「殺し名」だって言うから、なんか凄い盛り上がりそう
    1と0の再びの邂逅を切に願う

  • いーちゃんてほんとモテるよね。
    哀川さんどうなっちゃうんだろう。

  • 【2023-039-1642】図書館より。

  • 再読
    シリーズ最新作を読んだら、いろんなことを忘れていたので。
    あの頃は、京都で赤いかっこいい人に会いたかったなあ

  • "913-N-6-1
    人気作家コーナー","

  • 登場人物紹介が多すぎ…。
    この巻に登場した十三階段メンバーは慣れたけど、玖渚の仲間はまだ。
    中巻か下巻に出るのかしら?

    みいこさん、奇野の毒で倒れて入院。
    崩子ちゃんと出夢くんのちょっと歪んだツンデレがかわいい。2人とも殺し名なんだけど。
    いーちゃんも新たな境地にちょっと目覚めかけてるし。

    古株のドクターは西東天にとってメリットだからずっと十三階段に名を連ねたままなんだろうな。

    殺して死んだはずが生きている、というのに困惑。
    西東天と潤さんの関係がえげつないなぁ。

    最後に十三階段目、いーちゃんの友達(死んだはず)が登場。

  •  もう、死ぬことにはーー飽きた。
     そろそろ、生きることを、始めよう。
    (P.231)

  • 赤神イリアー鴉の濡れ羽島の主人。
    班田玲ー屋敷のメイド長。
    千賀あかりー三つ子メイド・長女。
    千賀ひかりー三つ子メイド・次女。
    千賀てる子ー三つ子メイド・三女。
    伊吹かなみー画家。
    佐代野弥生ー料理人。
    園山赤音ー七愚人。
    姫菜真姫ー占術師。
    玖渚友ー技術屋。
    逆木深夜ー介添人。
    貴宮むいみー学生。
    宇佐美秋春ー学生。
    江本智恵ー学生。
    葵井巫女子ー学生。
    佐々沙咲ー刑事。
    斑鳩数一ー刑事。
    市井遊馬ージグザグ。
    萩原子荻ー策師。
    西条玉藻ー闇突。
    檻神ノアー理事長。
    斜道郷壱郎ー研究者。
    大垣忘人ー助手。
    宇瀬美幸ー秘書。
    神足雛善ー研究者。
    根尾古新ー研究者。
    三好心視ー研究者。
    春日井春日ー研究者。
    兎吊木垓輔ー害悪細菌。
    日中涼ー二重世界。
    梧轟正誤ー罪悪夜行。
    棟冬六月ー永久立体。
    撫桐伯楽ー狂喜乱舞。
    綾南豹ー凶獣。
    式岸軋騎ー街。
    滋賀井統乃ー屍。
    木賀峰約ー助教授。
    円朽葉ー実験体。
    匂宮出夢ー殺し屋。
    匂宮理澄ー名探偵。
    浅野みいこー剣客。
    紫木一姫ー少女。
    闇口崩子ー少女。
    石凪萌太ー死神。
    隼荒唐丸ーDJ。
    七々見奈波ー魔女。
    石丸小唄ー大泥棒。
    零崎人識ー殺人鬼。
    架城明楽ーセカンド。
    一里塚木の実ー空間製作者。
    絵本園樹ードクター。
    宴九段ー架空兵器。
    古槍頭巾ー刀鍛冶。
    時宮時刻ー操想術師。
    右下るれろー人形士。
    闇口濡衣ー暗殺者。
    澪標深空ー殺し屋。
    澪標高海ー殺し屋。
    ノイズー不協和音。
    奇野頼知ー病毒遣い。
    想影真心ー橙なる種。
    西東天ー最悪。
    哀川潤ー赤色。
    玖渚友ー青色。
    ぼく(語り部)-主人公。


    凡ての創口を癒合するものは時日である。-夏目漱石

    第一幕 休息の傷跡
    好きな人ができません。

    第二幕 密談
    あなたの心に、常に地獄がありますよう。

    第三幕 思い出の回復
    誰かが犠牲になった時点で幸福ではない。

    第四幕 十三階段
    兎は獅子に全力を尽くさせる。

    第五幕 人肌のぬくもり
    人を数値化する行為は、人を個に変える。

    第六幕 検索と置換
    白く凍った刃と、赤く焼けた刃。
    斬りたい方と、斬られたい方を選べ。
    刃には刃を。

    第七幕 宣戦布告
    破壊の前に創造を。
    瓦解の前に葬送を。
    右に信仰、左に均衡。
    光に茶番、影に基盤。
    誰かのために悲しみを、
    彼らのために憎しみを。

    第八章 医者の憂鬱
    やりたいことをやろうとするとやりたくないこともやらなくちゃいけなくてやりたくないことをやらずにいるとやりたいことがやれなくなる。

    第九章 続かない終わり
    未来を思うときに過去を想定する。
    多くの場合、人は過去を未来と呼ぶ。

  • 【144】

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著者プロフィール

1981年生まれ。2002年、『クビキリサイクル』にて第23回メフィスト賞を受賞してデビュー。デビュー作を含む「戯言シリーズ」は若い読者に大人気となる。2006年刊行の『化物語』は〈物語〉シリーズとしてシリーズ化され、アニメ化・ゲーム化され様々なメディアミックスが行われている。矢継ぎ早に刊行するすべての本が常にベストセラーとなり、当代随一の「物語師」として活躍中!

「2014年 『「偽物語」PremiumアイテムBOX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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