左手をつないで

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (157ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061823969

感想・レビュー・書評

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  • ブックデザイン / 熊谷 博人
    カバーデザイン / 斎藤 昭(Veia)

  • 捩れた世界、過去の予兆と未来の残骸の物語。
    。全10話の短編が最後に繋がり、謎に包まれた「ドルチェ・ヴィスタ」シリーズ完結編。

  • 高里椎奈のドルチェヴィスタシリーズ最終巻。

    高里椎奈自体は読むのは初めてでしたが、僕好みのファンタジーミステリー。ただし、推理モノというより、世界の仕組みの謎が明かされていく物語展開や、一部はちゃんといわゆるミステリーの形。

    キンカンとそのまわりの人々とのツナガリの話でもあります。人と人とのツナガリは難しい。簡単にトモダチが出来る人、なかなか人と話せない人、人それぞれ。

  • 前作時間あきすぎて伏線とか見事に全部忘れてた。

  • たくさんの謎に満ちたドルチェヴィスタシリーズの最終巻。
    これで世界が繋がった!
    でも謎は残ってる…。

  • シリーズ全十話の短編が最後に繋がる完結編

    読了日:2006.05.20
    分 類:連作短編
    ページ:158P
    値 段:720円
    発行日:2004年10月発行
    出版社:講談社ノベルス
    評 定:★★★+


    ●作品データ●
    ----------------------------
    主人公 :金田 寛治ほか
    語り口 :3人称
    ジャンル:ファンタジー
    対 象 :一般向け
    雰囲気 :少し切なく温かい
    結 末 :ぐるぐる回る
    ブックデザイン:熊谷 博人
    カバーイラスト:斉藤 昭 (Veia)
    ----------------------------

    ---【100字紹介】----------------------
    31人だけが生きる世界の謎に迫る第1弾「それでも君が」。
    金寛、芦柑、竹流、ジャファ…彼らに起きた物語を描く
    第2弾「お伽噺のように」。そして、完結編の本作。
    謎に包まれたシリーズの全貌が、
    ついに明らかに!
    --------------------------------------

    ドルチェ・ヴィスタシリーズの第3作にして完結編です。全5話+エピローグ。そしてある意味プロローグか?捩れた世界とは作者談。まったくその通り…。その真意は、読めばわかると思います。

    シリーズとしては、まとまりがあるのかないのか、読んでいる途中では微妙だな、と思ったのですが、終わってみて腑に落ちるような、落ちないような。それもまた微妙で。ちょっと唐突感あり。ちゃんと伏線は入っているはずなのですが。でも、それぞれのお話が秀逸です。

    5話のお話は、全体で中編の長さなので、相当短い短編。すべて50ページを切る長さですが、それぞれが魅力的で、少し切なくて、温かい。高里椎奈らしい「味」が、いい方によく出ているな、という感じ。

    また、一貫したテーマが漂っているのに、非現実感というか、夢見るようなふわふわした精神的な雰囲気から、周りのすべてがくっきりと刻んできた時を映し出し、思いっきり現実感あふれる背景のお話まで、それぞれのカラーはまったく違うというのも面白いですね。

    ほんのり切なく、ほんのり温かい。
    そういう線を狙いたい方にお勧め。



    ●菜の花の独断と偏見による評定●
    ---------------------------------
    文章・描写 :★★★+
    展開・結末 :★★★
    キャラクタ :★★★+
    独 自 性 :★★★★
    読 後 感 :★★
    ---------------------------------

    菜の花の一押しキャラ…蓼科 佳代子
    凄い夫婦喧嘩の仕方をするところに惚れました!

    「随分とまあ、幅広く連れてきたもんだね」(蓼科 佳代子)
    雨漏り修理のメンツが大人と少年と、幼女だったための台詞

  • 読んだ本。
    ドルチェ・ヴィスタシリーズ最終巻。

  • ドルチェ・ヴィスタ 3作目(完結)。

  • 最初の話と次の話。
    それがひとつの輪となり終了する3冊目の本。
    卵が先か、鶏が先か状態でした。

    全部の話に共通するのは、バイト先の話?w
    すべてがそこを軸に動いてる、そんな感じでした。
    本当に色々派遣されてるな〜と読んでましたが
    これでどうやって『最初』に繋がって行くのか。
    首を傾げながら読んでいましたが…やってくれました!

    このまま止まっていてくれたら。
    この日々が続いてくれたら。
    よく考えますが、まさか…という状態です。
    純粋なる思い、というのはすごいです!

  • 薬屋もそうなのですが、この方の書く文章は私の知る中で最もぶっとんでます(笑)
    作者さんはサイトの方でも仰ってましたが、物語を作ってるんじゃなくて見てらっしゃるんだなぁ、と。
    幕一枚隔てた向こう側で自然に展開するストーリーは、引き込まれます。
    読みながら私が作者さんと同じ景色を見ることが出来てるのかどうかは分かりませんが、
    こういう感じ方は他の本では滅多に出来ないので、私は好きです。
    ……まぁ、好き嫌いは分かれるだろうな、とも思いますが(笑)

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著者プロフィール

茨城県出身。芝浦工業大学工学部機械工学科卒業。1999年『銀の檻を溶かして』で第11回メフィスト賞を受賞しデビュー。著作に、デビュー作を始めとする「薬屋探偵」シリーズ、「ドルチェ・ヴィスタ」シリーズ、「フェンネル大陸」シリーズ(以上、講談社)などがある。2019年5月に「うちの執事が言うことには」が映画化された。

「2023年 『雨宮兄弟の骨董事件簿 2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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