邪魅の雫 (講談社ノベルス)

  • 3083人登録
  • 3.47評価
    • (230)
    • (363)
    • (916)
    • (47)
    • (17)
  • 390レビュー
著者 : 京極夏彦
  • 講談社 (2006年9月27日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (824ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061824386

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有栖川 有栖
有効な右矢印 無効な右矢印

邪魅の雫 (講談社ノベルス)の感想・レビュー・書評

  • 前作がややパワーダウンしたかな?という印象でしたが、持ち直した感じです。ただおどろおどろしさは少ないです。禁忌的なテーマも無いしね。
    黒幕の人の肝心な所の心情や榎木津の発言・行動の描写が割と少なくサラッとしてる分想像すると楽しめるのですが、直接知りたい読みたいという人には物足りないかもしれません。

  • このシリーズが大好きです。
    なんつー読みにくい本だ!と思ってたのに、なんでこんなにハマってんだろ。

    個性的な登場人物たちが魅力的だったのが一番の要因だけれど、京極堂の謎解きには毎回はっとさせられる。
    まったく違う視点からの答えは、確かに世の中には不思議なことなど何もないんだと納得してしまう。

    とにもかくにも、早く新刊をお願いします!薔薇十字探偵ものも好物だけども、本編を!本編の続きを!

  • やっとこ読了。

    榎木津の縁談と、
    大磯やら平塚やらをまたにかけた連続毒殺事件が、
    絡んでしまう、お話でした。

    榎木津と京極堂が出てくるまでの、
    事件のあれこれは面倒でたまらなかったのですが、

    今回の見所は何と言っても、

    榎木津の過去!恋愛!ひゃっほい!

    あと、

    「この家に於て、榎木津に関することで発言が許されるのは、榎木津に対する愚痴を聞いてくれと云う頼みと、榎木津の悪口大会に参加してくれと云う誘いだけだぞ益田君」

    ってのたまう京極堂がかわいらしいなと思った、

    あたしの読み方は心底間違っていると思います。

    そして、そんな憎まれ口ばっかり叩き合う面々が、
    最終的には協力し合うというか、
    そういう、チーム的な絆っぽいものを見出して喜ぶっていう、

    もうシリーズの読み方自体を間違えている気がしないこともありませんが、
    このシリーズはずっと追っかけます。

  • 可もなく不可もなく。
    コストパフォーマンスはいいと思う。
    絡新婦の理以降はなんだか盛り下がっていってる気がする。
    つまらないわけじゃないけどそれまでがよすぎたのかな。

  •  山下さんかっこよくなったなあ、とか、関口先生今回よくしゃべったなあ、とか、色々あるんですが、とにかく百器徒然袋(雨)で赤ちゃんを可愛がる榎さんの可愛さに「YOUもう結婚して子作りしちゃいなYO」と思った結果がコレだよ!
     いつにも増してシンプルかつ真相がわかるまではややこしい事件。事態が進展するまでは正直ダレましたが、新たな犠牲者が出てからはスピーディーでした。陰摩羅鬼で真相がわかりやすかったのは、京極堂作品は基本シンプルな事件がいくつも起きて繋がったり重なったり撹乱し合ったりで謎めくのに対し、陰摩羅鬼は事件(出来事)自体は一つだったからじゃないかなあと今更思ったり。
     作中でも指摘された通り、構造自体は蜘蛛と似ているけれど、真相が明らかになったとき発覚するのは犯人の小ささ。まさに邪な雫。ちっぽけなものが人を狂わせてこの惨事。まさか百器徒然袋(雨)の最初の事件がコレの伏線というか前置きだったとは……とりあえず従兄弟殿に合掌。そんなつもりはなかったろうに切っ掛けになっちゃったんだもんなあ。
     生き残った彼女のこれからがどうなるのか、榎さんに伴侶はできるのか、関口先生は作家として成長するのか、タイミング的に次は再び木場さんメインかなあとか思いつつ、いつになるかわからないけど次巻を楽しみに待ってます。

  • シリーズで名物ともいえる妖怪についての薀蓄が今回は少なめ。そのせいか、憑き物落としによるカタルシスは若干弱い感じ。が、シリーズものの強みというか、残り数ページで決める人が決めればピシリと締まる。お見事。

  •  あーもう、なんて嫌な人なんだ!という感想でした。
     再読なのでわかってはいたけど、それでもやっぱり嫌な人です!榎さんはなんであんな人と付き合っていたのか。茜さんと同じくらい嫌いです。
     私は関口くんのファンですが、それでもちょっと切ない気がしました。ある意味純粋な動機。ややこしい理由ではない。きっと私も理解できてしまう。そう思えるからこそ嫌いだと感じました。変な感想ですね。
     さて、嫌な気持ちは次に読もうと思っている「百器徒然袋 風」に吹き飛ばしてもらいます。

  • これでも11年前の作品になるのか。しばらく読んでなかったのだなぁ。

    とりあえず章の始まりが殺したのどうのの書き出しでうんざりしたこと。

    犯人が一人ではないこと、前の犯人を殺した次の犯人がその次の犯人に殺されるというのは読めた。

    女は結局一人なのも読めた。

    榎木津がいいとこどりしてずるいと思った。
    もっと主役かと思ったのにそうではなかったのが残念。

    やたら前の事件の話が出てくるので全部繋がってるのかと思ったし、読み直すのは面倒だとも思った。

    次の作品どうしようかなやみ中。

  • 事象が、発信・伝達者や受け手により変容していく。
    それにより、殺されるべきでない人々が殺される。

    加害者と被害者の関係・全体像をつかむのに大変だった。

  • 世界と世間と社会。
    いつもながら、語られる薀蓄には妙に説得力がある。
    妖怪が登場していないせいか、読み易かったのだが時代が現代のような感覚だった。
    http://blogs.yahoo.co.jp/rrqnn187/14392791.html

  • 妖怪色がそんなに強くなく、薀蓄がものたりなかった。
    が、やはり最後の締めは面白い。

  • 誰もが自分の見ているものは他人が見ているものと同じだと思い込む
    モノは壊れていくためだけに存在する
    不思議だと当たり前に言うのは、解釈の押し付けである

    本にも書いてありますが、「連続殺人」ならぬ「連鎖殺人」を取扱っています。凶器の伝達と供に、殺意が伝達しています。 

    現代の凶器は「情報」でしょうか。誰かが特殊な犯罪を犯せば、メディアを伝ってそれに触発された誰かが同じ犯罪を犯す。例えば、先日の複数の無差別殺人事件は、その一種ではないかと思います。

    小説の凶器とは違って、情報は無尽蔵に、そして残酷に広がります。現代の流れとして、小さな子供には危険な情報は見せないようにする働きかけがなされていますが、「その情報は危険だ」という判断基準を与えることの方が重要なのではないでしょうか。実体のない情報を覆い隠すことなど、不可能に近いのですから。
     
    21世紀は「情報の時代」。使い方を誤らないようにしなければなりません。

  • 盛大な失恋話。
    どこまでもかっこいい榎木津探偵関係のお話です。ちょいちょいしか出てこないのに良いところ掻っ攫っていく。
    京極堂シリーズには珍しく、あまりウンチクが出てこないので普通の推理小説として読めました。
    ただ、郷嶋さんはお仕事空振りでしたね。それとも海をさらうのかな?

  • 再読。
    重かった。物理的に。
    一気に読める分量じゃないけど、
    一気に読まないと本当に混乱する。

    登場人物のレギュラー陣が、
    らしくないのがたまりません。
    「僕にもか。」 これ!!!

    妖怪があんまり出てこなくてそれはちょっと物足りないけど、
    邪魅については豆腐小僧で解説してあるからいっか。

    すぐに読み返す気にはならないけど、
    またもう一回読んだら分かるかな。

  • エノさんの女性関係

  • 妖怪蘊蓄がない為かなんとなく物足りなさを感じました。とはいえ、随所にお気に入りのシーンとかがありそこそこ楽しめました。相変わらず人物相関図がないと訳分かりません…(笑)

  • これまでの京極堂シリーズとは一線を画す本格ミステリー。このシリーズにこれまでに通底する異界色は薄く、人間の認識や認知に重きを置いた心理的ミステリーであった。

  • あいかわらずとてもおもしろい。

  • 800頁強。物理的にも重かった。

  • 著者のサイン入り本を持っていて、家宝。榎木津が増田の名前を呼ぶところで身悶えた。

  • 高精度で次の行動の予測できちゃう人って実際いるよね。半分くらい開示されていたが故に謎を纏っていた事件の流れが、真相が繙かれて見ればただ一人に結び付く、というギリギリのスマートさは嫌いじゃない。関係者全員不幸な中でも、最後の榎木津の台詞が泣き笑いを誘う。そりゃあ切ないよなあ。

  • 本格ミステリ大賞候補(2007/7回)

  • やっと読み終わった。いままでのシリーズの中ではやはりイマイチ感が残る。

    毒殺による連続殺人。それぞれがバラバラになっていて、最後にどのような形で収束するのかがポイント。いつもの京極堂による憑き物落としが出るのだが、いつもどおりあまりに悲しい最後でした。

  • 関口が結構喋っていて感動した。でも、関口はまた事件後鬱になるんだろうな。
    山下が大活躍していた。十円禿があっても今の山下の方がかっこいいと思うよ。
    あと大鷹うぜえと単純に感じた。『百鬼夜行 陽』でも合わなかった。

  •  榎木津の過去編。薀蓄成分はやや控えめ。坊さんのお話の三分の一程度だろうか? では誰がストーリーを回していくかというと、主に青木と益田。関くんはピンポイントで登場し、中々に骨のある一面を見せています。彼、自分のためではなく誰かのためになら必死になれるのね。行き過ぎれば自棄にも繋がる――鬱症状を持つ方の一側面ですね。夫婦仲がちょっと心配だが新作で触れられるんでしょうかね? 青木と某公安のやり取りは、テレ朝の刑事ドラマを見てるかのスリリング感がありました。刑事物の醍醐味。――最後まで読んだ末に、人を突き放すには勇気が要るということを私は学習しました。大切な人間を傷つけぬよう振る舞うのにも。

全390件中 1 - 25件を表示

邪魅の雫 (講談社ノベルス)に関連する談話室の質問

邪魅の雫 (講談社ノベルス)を本棚に登録しているひと

邪魅の雫 (講談社ノベルス)を本棚に「読みたい」で登録しているひと

邪魅の雫 (講談社ノベルス)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

邪魅の雫 (講談社ノベルス)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

邪魅の雫 (講談社ノベルス)の作品紹介

「殺してやろう」「死のうかな」「殺したよ」「殺されて仕舞いました」「俺は人殺しなんだ」「死んだのか」「-自首してください」「死ねばお終いなのだ」「ひとごろしは報いを受けねばならない」昭和二十八年夏。江戸川、大磯、平塚と連鎖するかのように毒殺死体が続々と。警察も手を拱く中、ついにあの男が登場する!「邪なことをすると-死ぬよ」。

ツイートする