邪魅の雫 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (824ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061824386

感想・レビュー・書評

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  • 読み終わるのに大分時間がかかりました。

    なんとなく本筋に入っていくのが通常の京極小説よりもちょっと遅かった気がします。
    ようやく話の糸が解けてきたのが後半4分の三くらいだもの…
    正直、この人が元凶だろうな、と言うのは途中から見えてるんですけれどもね…

    榎さんもいつもの切れ味がなくて微妙に消化不良。と言うよりもう少し本を出すペース早くして欲しいけどこれだけ厚い本だと無理かなあ…

    人様にとりあえず京極シリーズを貸す約束をしたのですがうぶめが見つかりません。…どこしまったんだろう…
    私は京極さんの本の中では魍魎が一番好きだな~今のところ。

  • 毒があったからこそ引き起こされた事件。榎さんが普段よりまともなことに衝撃。

  • ひどいな〜これは。

    前作もつまらなかったけど、今回はさらにひどかった。

    『邪魅』についての薀蓄なんてひとつもないじゃん! 

    帝銀事件と731部隊のことなんて結構知れ渡っていることだし、目新しさが何もない。

    愛着のあるシリーズだけに、もう書けないなら何らかの形で決着つけて欲しいなあ〜。


  • ラストシーンの為の1000ページですね…全体的に派手な出来事は起こらない。

    今までのシリーズの中で一番登場人物の感情が丁寧に描写されていて感情移入がしやすいです。共感は出来ないけど。
    設定に混乱するのでメモしながら読む方がいいかも。

  • 新書購入

     推理。妖怪シリーズの・・・何巻目だろう? 第八弾でよいのかな?
     とにかくいっぱい。(榎さんの探偵小説とか、番外とか、いれたりいれなかったり、分散してたり……。かぞえにくい)

     関口君は酷い目に会わずにすみました。
     よかったねー。
     でも、イタイ。いうのですか、言っちゃうのですか。関口君、いや、京極さん。
     関口君は言ってしまった。
     人は重いのだ。鞄とはすごく良いたとえ。
     許してくださいと泣きたくなりました。暴露しないで……と。

     今回のキャラはほとんどがほとんど、自分の内面とかぶってしまって。
     辛かった。恥ずかしかった。
     見透かされているかのようで。
     それにしても、赤木が哀れでたまりません。珍しく、良い人だったのに。美少女を保護して一つ屋根の下に暮らして、弱み掴んでいるはずなのに、手を出さないなんて。チンピラの癖に。殺されちゃうのが可哀想で。ほれた女に「もういらない」と思われてしまうのが可哀想で。

     今回も辛い話だが……気になったのは金持ちの令嬢を三人も暴行した男のこと。
     ……どうやって? 一人で出歩かなさそうなかなり地位のある家柄の娘さんばかりなのに。(だってみんな榎さんの見合い相手だし)
     そいつが金持ちだったりしたら別だけれど、胡散臭くてアル中で、お嬢の側に寄るのは無理だと思うんだが。それも一人でなく、三人も。
     ここが謎過ぎ……。

  • 今までと違う榎木津礼二郎。悲しくて格好良い!
    “殺してやろうと思った”“殺されてしまいました”の出だしが印象的です。

  • 何度目ともしれない(ry
    多くの京極ファンが嘆いている?ように「陰摩羅鬼」とコレと、何となく小ぶりな感じがするのですよね。
    仕掛けとか、京極堂の役回りとか。
    でもね、なんだか今後のシリーズ展開への伏線なんじゃないか、とかも思うわけです。

    ところえで次回作「鵼の碑」の噂はいいかげんどっかでききませんかっ……?(´・ω・`)

  • もう大好きです。
    関君の「僕にも言えないのかい」
    で2人の信頼関係(?)を垣間見ました。

  • 自分の質量と世界の質量。
    これは言うまでもなく
    世界の質量が勝る。

    世界と言う広大な物に対し
    個人はあまりに矮小な物だが、
    僕はどうだろう。

    どんな本を読んでも
    どんな話を聞いても
    どんな映画を観ても
    僕は僕というフィルター越しでしか
    世界を感じることが出来ない。

    つまりどんなに広大な世界も
    僕からすれば、
    僕フィルターを通した
    「僕の世界」と言うことになる。

    そこで僕は、
    「言うまでもない」世界と僕の関係性を見失う。

    そんなあなたに「邪魅の雫」

    京極堂の騙りが
    読む人の世界と個人の関係を整える。
    今まで以上に
    憑き物落しの作法が理解し易い作品。

    そして、もう一つのテーマは
    「ばかやろう」
    登場人物の莫迦さに苛々してると
    自分の莫迦さに気付かされるよ。

  • なんとなくだが、私は昔ネット上で、この事件の犯人と同じような、工作をした事がある。いや毒殺はしてないけど。

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著者プロフィール

1963年、北海道生まれ。小説家、意匠家。94年、『姑獲鳥の夏』でデビュー。96年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、97年『嗤う伊右衛門』で泉鏡花文学賞、2003年『覘き小平次』で山本周五郎賞、04年『後巷説百物語』で直木賞、11年『西巷説百物語』で柴田錬三郎賞、22年『遠巷説百物語』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『死ねばいいのに』『数えずの井戸』『オジいサン』『ヒトごろし』『書楼弔堂 破暁』『遠野物語Remix』『虚実妖怪百物語 序/破/急』 ほか多数。

「2023年 『遠巷説百物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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