λに歯がない (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061824980

作品紹介・あらすじ

密室状態の研究所で発見された身元不明の4人の銃殺体。それぞれのポケットには「λに歯がない」と記されたカード。そして死体には…歯がなかった。4人の被害者の関係、「φ」からはじまる一連の事件との関連、犯人の脱出経路-すべて不明。事件を推理する西之園萌絵は、自ら封印していた過去と対峙することになる。ますます快調Gシリーズ第5弾。

感想・レビュー・書評

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  • 密室状態の研究所で発見された身元不明の4人の銃殺体。それぞれのポケットには「λに歯がない」と記されたカード。そして死体には…歯がなかった。4人の被害者の関係、「φ」からはじまる一連の事件との関連、犯人の脱出経路―すべて不明。事件を推理する西之園萌絵は、自ら封印していた過去と対峙することになる。ますます快調Gシリーズ第5弾。
    「BOOK」データベース より

    ”正常な奴の方が、ずっと恐ろしく、悲惨で、そして、冷たい。”(P.268)
    同感.
    正常と異常の境界、それは自らのうちにある.
    ただ、何を”異常”とするかは、人による.
    人はそれぞれ異なったものさしをもつ.

  • 森先生のミステリーは初めて読む。
    先に喜嶋先生の静かな世界を読んでおいてよかった。大学や教授のことについて最低限知っておかないと、人間関係から詰まる所だった。

    全ての死体の歯が抜かれていたというフレーズに興味を引かれ読んだ作品。
    特別な技術を使って密室にしたとか歯を抜いたとか想像していたけど、まさか建物ごと動かすとか、歯は復讐のために手で(多分)抜いたとか、意外とやってることはぶっ飛んでて体育会系。
    4人分の歯を全部抜くとか凄いな。
    犯人は自分でコンクリートの中に飛び込んだとか本気で推理してる部分があったけど、ただの引っかけだった。突飛な発想で面白かったのに。(やろうとしてることはかなりえぐいけど)

    9.5割は謎解きで、0.5割が解決編という印象だったので、もっと謎解きで盛り上がって欲しかったな〜。

  • トリックにはびっくりしました。

    ただ、なんでこんなことになったのかが、まだ分かりずらいです。
    例の人物が絡んできているのかもよくわからず。

    保呂草が赤柳(という名前だったか?)と同じ人物だと思ってましたが、それもなんか違うみたいだし……。

  • 再読。Gシリーズ第五弾。今回は事件のトリックは全部覚えていたので伏線を拾いながら読むことができた。こういうトリックは知識が必要だけど、知っていてもわりとわからないものなんだよなぁ。今回は萌絵ちゃんが結構活躍していたのでGシリーズのいつもの三人組の影は薄めかな。それでも海月くんが謎解きはするんだけども。

  • 初読
    2014.12.05

    再読。今回は読んでいてとても心が重くなる。建物の構造を生かした密室トリックは良かった。
    各章のタイトルの付け方が面白い。
    不気味でおぞましい。
    保呂草の周りは不穏で若干嫌になってくるな。赤柳、葛西の正体も気になるけど悪い意味で衝撃を受けそうで怖い。

  • 「天才のヒラメキ」に任せず、収まるとこに収まりましたね。スッキリ!

  • ここまでの中だと建物の位置関係とか情報の流れ
    や理由が分かりやすい気がします。
    ただ、それ以外の葛西という謎の男だったり保呂草とかシリーズの謎は増えた感じ。他のシリーズを読んでる人には分かるのかな…?(通読してない人)
    あい変わらず3人が仲良しで微笑ましい。

    密状態の研究所で発見された身元不明の4人の銃殺体。それぞれのポケットには「λに歯がない」と記されたカード。そして死体には…歯がなかった。4人の被害者の関係、「φ」からはじまる一連の事件との関連、犯人の脱出経路-すべて不明。事件を推理する西之園萌絵は、自ら封印していた過去と対峙することになる。ますます快調Gシリーズ第5弾。
    ――作品紹介・あらすじより

  • 既読
    文庫版

  • 過去の既読本

  • 本編の方はシリーズのこれまでの作品よりも読後のすっきり感がある。

    ただ、エピローグとかで出ている話はどうなることやら、な展開。

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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