雲の花嫁 フェンネル大陸 偽王伝 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061825055

感想・レビュー・書評

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  • 再読。ラビッジの物語は優しいのに残酷な展開を見せるから好き。リノにとっての王の意味、自分が王である意味、が重くて好き……

  • 王を名乗る者は全て粛清する――。非道の大国シスタスによるこの皇王宣言に叛逆し、自らを偽王と名乗ったフェンベルク。命懸けで敵の牙城へと向かう幼き戦士は、シスタス軍の追撃から逃れた町で、ある真実を知る。それは嘗て、雲の国・ラビッジで起きた恐ろしい事変と、戦友・リノに隠された悲しい過去だった!!

  • フェンネル大陸シリーズ6冊目。
    ラビッジ王国の過去が明かされる今作。
    ローゼンとマットが気になっていただけに、凄く切なくなった。

  • 王を名乗る者は全て粛清する-。
    非道の大国シスタスによる皇王宣言に叛逆し、自らを偽王と名乗ったフェンベルク。
    命懸けで敵の牙城へと向かう幼き戦士は、シスタス軍の追撃から逃れた町で、ある真実を知る…。
    シリーズ第6弾。

  • フェン一行、いよいよシスタス(一歩手前?)に到着。その一方で全体の多くを占めているのは在りし日の前ラビッジ女王、ローゼル絡みのエピソードです。「偽王伝」は既にフェンひとりのものではないんですね。リノ、ロカ、アシュレイ、マットにアレフ、レティシア、ハネイ――彼らすべてに人の数だけ物語がある。このスタンスはすごく好きです。ハネイの結末なんかを見ているととてもガチでやり合っているようには思えないのですけど、そのやわらかで優しい世界観が「フェンネル大陸」であり、著者とフェンの理想とすべき場所なのでしょう。

  • リノの国のお話が多いけど、実はあの人がいろいろ気になってくる巻。先生も再再登場で嬉しい限り。

  • 偽王と名乗ったフエン、どんどん勇気が出てきて、いろんな戦いに巻き込まれる、だんだん人として成長していくフエン頑張れ。

  • 「フェンネル大陸偽王伝」シリーズ第6作目。
    気になっていたラビッジ王国の過去があきらかになりました。
    この巻はラビッジメインだった。
    ラビッジの過去話が切なかった・・・
    ラビッジ王の補佐官であるマットが、どのように王補佐官として成長or変化していったくだりがとても好き。

  • ラビッジの過去編が切なかった(T_T)

  • 偽王を宣言したフェンたちがシスタスに入って初めて訪れたのは、存在しない街・ルバーブだった。そこで冤罪で処刑されようとしている親子に出会い、彼らを連れて逃げた先で、フェンはリノの過去を知ることになる――。

    偽王伝も佳境に入ってきました。

  • 10.10.03 再読

  • 2010/05/14 読了。

    図書館感謝。

  • シリーズ第6弾。非道の大国シスタスの弾圧が続く中、フェンは戦友リノの悲しき過去を知る。

  • シスタスの外れの「存在しない街」で…シリーズ6作目

    読了日:2007.02.10
    分 類:長編
    ページ:327P
    値 段:950円
    発行日:2006年11月発行
    出版社:講談社ノベルス
    評 定:★★


    ●作品データ●
    ----------------------------
    主人公:フェンベルク
    語り口:3人称
    ジャンル:ファンタジー
    対 象:ヤングアダルト向け
    雰囲気:王道ファンタジー
    結 末:続いてますが一件落着
    イラスト:ミギー
    ブックデザイン:熊谷 博人
    カバーデザイン:斉藤 昭 (Veia)
    地図製作:白髭 徹
    ----------------------------

    ---【100字紹介】----------------------
    王を名乗る者を粛清すると宣言したシスタス王国領内へ、
    ついに足を踏み入れたフェン。
    「存在しない」不思議な街で、非道を目の当たりに!
    そして雲の国ラビッジの悲しい過去が明らかになる…
    高里流ファンタジー第6作
    -----------------------------------------

    フェンネル大陸シリーズの第6作。

    以下、続きものなので、前作までのネタばれを僅かに含みます。未読の方はご用心。

    さて、シリーズ名の意味が明らかになって2作目。今回も「偽王」の名前は挙がってきました。だんだんと浸透しつつある?そして話も進みつつある感じがよく出ている第6作です。

    前作でシスタスに対抗すべく、小国連合を作ろう、という話になって「王」として奉り立てる候補をコンフリーへ訪問、そして失敗してしまいました。今作ではこの小国連合に入っていたマーシュが、何とシスタス側へ。この目論見がシスタスへ知られてしまい、もはやソルド王国は後戻り出来ない状態へ…。そもそもの提案者・ラビッジ王国の王リノは、苦しい立場に立たされることに…。

    …という背景のもと、実際のストーリーの中心は主人公であり、実は「偽王」を名乗っているフェンを中心に。今、フェンはどこにいるかと申しますと…、はい、もうシスタス領内へ入らんとしております。そして、非道の事件に巻き込まれ、何だかあやしげな人物達と出会い…、ひょっこり登場するのが10年前に起きていた、ラビッジ王国復興と、悲しい過去の物語…。ストーリーは、フェンの動く「現在」に、10年前のラビッジ王国の悲劇がサンドイッチされて登場。高里椎奈氏は本当に、こういう形式が好きですね。

    細かく、色々なところで予想を裏切る辺りも著者らしいです。嬉しい裏切りですね。全体の流れは裏切りません。細々と裏切りながら、最終的には期待通り、というのが高里椎奈の巧さでしょう。このシリーズではかなりあちこちで設定の甘さが気になりましたが、本作はそこまでは気にならず。むしろどうしても目を引いたのが、文章の流れですね。よくないです。読み辛さがあります。内省的な描写が多いですが、冗長な部分と言葉足らずの部分が混在していて不自然さ、流れの悪さがあります。うーん…、もう一歩。


    ●菜の花の独断と偏見による評定●
    ---------------------------------
    文章・描写 :★+
    展開・結末 :★★★
    キャラクタ :★★+
    独 自 性 :★★
    読 後 感 :★★★
    ---------------------------------


    菜の花の一押しキャラ…レティシア・アンバー


    「フェンちゃん、神様って何処にいるのかな」
    「え?」                 
    「空かな。地面かな」           
    (御者&フェンベルク)
    まさかフェンを「フェンちゃん」と呼ぶキャラが登場する日がくるとは。

  • 読んだ本。
    偽王伝シリーズ第6巻。

  • 6巻目。
    ラビッジ国の話がメインかな。
    リノとその周辺の人たちの関係が好きです。
    フェンもだけれど、リノもがんばれー!と応援したくなります。

  • 18日初見。

    ・やべーぜんぜん話わかんねー^p^
    ・マット、キャラが違うな。つかマットって誰だ(←
    ・ゴルディ・ゴードンて誰だ←←

  • 今回は各地に散った人達が何をしているか、です。
    主人公の影が薄くなってしまっている1冊です(笑)
    ようやくあちらにいた友達をひきずり戻せましたし
    後はラスボス(?)の所まで突っ切るのみ!
    次で最終巻ですw

  • 今回の主役はリノ…よりマット?
    リノって何か他の(ゲーム)の某王様思い出すんだよなぁ。金髪でリーダーシップあって…。

    フェンがいつも不器用で自分から辛い方に進んでいくのが切なくてなお勇気付けられる…!
    ラビッジに関わる謎がいくつか判明する巻でした。

  • 大好きなミギーさんが挿絵を描いているシリーズだったので買っていたのですが
    普通に内容もなかなか面白くなってきました。
    今まではまだ主役のフェンが紹介がてら各国を放浪するような感じで
    何がどう流れるかわからなかったんですけども。

    前巻でサブタイトルにも表記がある「偽王」がついに出てきて、
    さてはてそれに対して各国はどう動くのか、
    その中でもラビッジに視点を絞りぎみの巻です(表紙からしてそうですが)

    高里椎奈さんはライトノベルっぽくさらっと読めるのですが
    結構長い伏線が張ってあったりするのでそのあたりはやっぱりプロだなーと。。。
    世界背景とかの設定がうまいと思います。大人向けドラクエっぽい(ミギーさんだからか?)

    読み始めたらさくさく進むのですが、何分ゆっくり読む機会がなくてまだここに…。
    差し当たりはやく新シリーズに入りたいです!がんばります!(←新シリーズも買ってあるけど進んでない)

  • 第六弾。

    前巻で明らかにされた偽王の正体は一部の人間しか知らず、その名前のみが各国に伝わっていっている状態。
    その「偽王」本人はその時自分ができることをしているだけ。
    過去に絡んできた様々な人間が、それぞれ動き出す中、フェンはシスタスの国境を越えていた。

    リノの過去とか、マットとの関係とか、刺青の理由とか、色々ラビッジ絡みで明らかになった。
    ただ、女王の死に様なんかがすごーく疑問のまま!いつか語られるんだろうか?
    というか、マット何歳!?

    あいかわらず先が待ち遠しい作品です。

  • 偽王伝シリーズ第6弾ー。雲の国、ラビッジ王国の話がメインでしたさ。マット・ローゼンの組み合わせが大好きだっただけにすんごい切なかった…。9歳のリノが可愛かったし、かわいそうだったデスよ。9歳のリノに付き従ったマットに乾杯(意味不明)レティシアとアレフの行動にもせつなさありきですねぇ…。話は進んでるんだけど番外編っぽい感じデスかね。アフレイー…。涙。

  • リノの過去話は思ってたより暗くなかったね。

  • まだ読んでない

  • ラビッジの過去。「ラビッジはシスタスに借りがある」理由が明らかに。(06/12/29)

  •  「フェンネル大陸偽王伝」6巻。シスタスの『存在しない街』と呼ばれるルバーブにやってきたフェンたち。そこで、ラビッジ王国の昔話を聞くことに。アレフの行動やヘリオトの香りをさせている理由、「ラビッジはシスタスに借りがある」という理由が明らかになる。<br>
     今回はラビッジの過去がメインという感じでした。フェンが人々の気持ちを動かしていくところが毎回よいです。次の巻はシスタスがソルドに攻め込みそうなのでどうなっていくのかまた楽しみです。

  • シリーズ第5弾。
    まだ読みきってません。

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著者プロフィール

茨城県出身。芝浦工業大学工学部機械工学科卒業。1999年『銀の檻を溶かして』で第11回メフィスト賞を受賞しデビュー。著作に、デビュー作を始めとする「薬屋探偵」シリーズ、「ドルチェ・ヴィスタ」シリーズ、「フェンネル大陸」シリーズ(以上、講談社)などがある。2019年5月に「うちの執事が言うことには」が映画化された。

「2023年 『雨宮兄弟の骨董事件簿 2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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