スロウハイツの神様(上) (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061825062

作品紹介・あらすじ

ある快晴の日。人気作家チヨダ・コーキの小説のせいで、人が死んだ。猟奇的なファンによる、小説を模倣した大量殺人。この事件を境に筆を折ったチヨダ・コーキだったが、ある新聞記事をきっかけに見事復活を遂げる。闇の底にいた彼を救ったもの、それは『コーキの天使』と名付けられた少女からの百二十八通にも及ぶ手紙だった。事件から十年-。売れっ子脚本家・赤羽環と、その友人たちとの幸せな共同生活をスタートさせたコーキ。しかし『スロウハイツ』の日々は、謎の少女・加々美莉々亜の出現により、思わぬ方向へゆっくりと変化を始める…。

感想・レビュー・書評

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  • まるで「トキワ荘」みたいなスロウハイツでの暮らし。上巻で人間関係の把握は、大体OK。
    気になるところで終わってしまったので、早速下巻へ。

  • 辻村作品の2作目におすすめと言う事で
    スロウハイツです♪
    シェアハウス物で登場人物がほぼ住人のみ。

    今のところわかりやすい( ´ ▽ ` )笑

    とりあえず表に出てるキャラとは違う何かがありそうで嫌な予感と期待で下巻にGOε=ε=┌(; ̄◇ ̄)┘

  • ある老人からアパートを譲り受け受けた環は、「スロウハイツ」と名付け、クリエーターを目指す友人知人に一緒に生活しないかと持ちかける…。環自身は脚本家として活躍しているが、画家・映画監督・漫画家の卵に声をかけ、その後小説家のチヨダコーキとその編集者に声をかけ共同生活をすることになる…。チヨダコーキの熱烈なファンである、遅れて加々美莉々亜も入居することになる…。
    こういう、共同生活、シェアハウス、いいですよね♪それぞれの登場人物について、事細かに紹介しているような印象を受ける上巻は、下巻の伏線なんでしょうね…!さて、下巻続けて読みます(^^)

  • 様々なレビューで、「絶対おすすめ」と書かれるていることが多い本書。
    読み順が大事な辻村深月さんの作品の中でも最初に読むべき本とのこと。
    既に何冊か読んでしまっていたが、やっと手に取ることができた。

    あのトキワ荘を思わせる「スロウハイツ」に住む若きクリエイター達が繰り広げる青春群像もの。
    後半はちょっとミステリータッチになっている。

    うーん、これはもっと若い時に読みたかったな~。
    辻村さんが27歳の頃に出版されているから、等身大の物語なのだろう。
    オンタイムで読めたとしても、私はすでに3児の母だった…。
    今50近いオバチャンが読むと、まるで自分の子ども世代の話という感じで「若いっていいわね~」ってなってしまう(いや、ならない人もいるだろう…私の心が枯れてるだけかも)。

    しかし、後半はミステリー調になってきたので下巻の伏線回収が気になる。
    オバチャンもあの頃に戻って読んでみようと思う。

  • 2020/07/31読了
    #辻村深月作品

    アーティストの卵たちが集う
    スロウハイツ内の人間模様。
    人物紹介に終始した上巻でした。
    終盤少し動きが出てきたので
    下巻に期待。

  • よし舞台設定はだいたいわかった!
    そして何かすんごいことが起きそうだ!

    下巻だ!

  • クリエイター達が集まるスロウハイツの人間模様。その中心メンバーの小説を模倣した大量殺人事件が過去にあり、のような伏線だけの不穏な感じで上巻は終わる。
    男女のルームシェア特有の微妙な感情の機微や、目の出ないクリエイターの焦燥感、成功者に対しての劣等感みたいなものはすごいよい。

    ただ、上巻だけでは、何もわからないなぁ。

    ミステリとしての転回に期待したいので、ネタバレは厳禁で下巻の到着を待ちたい。

  • 2段組の小説を読むのが久しぶりで少し時間がかかってしまいました。
    上巻では登場人物の出会いや過去が1人ずつ丁寧に描かれている印象です。
    別の人物を通してみる人物像も組み合わさってその人に対するイメージができていく感覚でした。
    どうも不思議な新しい登場人物が気になります。不気味。

  • 読みやすい文章で、登場人物も魅力的。あっという間に読んでしまいました。
    続きが気になります。

  • スロウハイツに住む脚本家、小説家、、、などなど、人間たちの関わり

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著者プロフィール

1980年山梨県生まれ。2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。11年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、12年『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞、18年『かがみの孤城』で第15回本屋大賞を受賞。『ふちなしのかがみ』『きのうの影ふみ』『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』『本日は大安なり』『オーダーメイド殺人クラブ』『噛みあわない会話と、ある過去について』『傲慢と善良』『琥珀の夏』『闇祓』『レジェンドアニメ!』など著書多数。

「2023年 『この夏の星を見る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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