邪魅の雫 大磯・平塚地域限定特装版 (講談社ノベルス)

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著者 : 京極夏彦
  • 講談社 (2006年9月27日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (824ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061825086

邪魅の雫 大磯・平塚地域限定特装版 (講談社ノベルス)の感想・レビュー・書評

  • 京極堂(百鬼夜行)シリーズ8作目。
    まったく別の地域なのに大磯・平塚限定特装版が売られていたので思わずそちらを購入。
    前作『陰摩羅鬼〜』でシリーズ原点回帰ということはこの作品は『魍魎〜』の展開にあたるということ。なるほどその通りで、妖怪の性質としても同じく形のない邪魅である。『陰摩羅鬼〜』と『姑獲鳥〜』の相似性に比べると、『魍魎〜』と『邪魅〜』は少し離れたような気もするが十分なリンク感でやはり上手い。前作でクールダウンした分、またこれからシリーズが進むにつれて気持ちが高揚していく予感を感じさせる展開。かなり面白い。

  • 古本屋で見つけてついつい買ってしまった。
    後悔はしていない。
    ==============================

    自分の質量と世界の質量。
    これは言うまでもなく
    世界の質量が勝る。

    世界と言う広大な物に対し
    個人はあまりに矮小な物だが、
    僕はどうだろう。

    どんな本を読んでも
    どんな話を聞いても
    どんな映画を観ても
    僕は僕というフィルター越しでしか
    世界を感じることが出来ない。

    つまりどんなに広大な世界も
    僕からすれば、
    僕フィルターを通した
    「僕の世界」と言うことになる。

    そこで僕は、
    「言うまでもない」世界と僕の関係性を見失う。

    そんなあなたに「邪魅の雫」

    京極堂の騙りが
    読む人の世界と個人の関係を整える。
    今まで以上に
    憑き物落しの作法が理解し易い作品。

    そして、もう一つのテーマは
    「ばかやろう」
    登場人物の莫迦さに苛々してると
    自分の莫迦さに気付かされるよ。

  • 地元が舞台になっていて、店頭に並んでた「地域限定版特装版」を見て、即買い。ジャケ買いです。
    京極さんは装丁とかデザインとか、フォントや段組まですごく凝る人なので、そういうところも楽しみなんですよね。

    昭和28年、江戸川、平塚、大磯、で次々と起こる毒殺事件。
    見え隠れするそれぞれの事件をつなぐ糸、凶器となった毒の謎、迷走する警察の捜査。
    その裏側で、人の想いは交わることなく膨張し続ける。
    一粒の邪(よこしま)な雫によって。

    登場人物が多く、しかもそれが入れ替わっている可能性もある、なんていうこともあり、読み進めるのに苦労します。
    京極堂の理屈っぽい能書きも相変わらず長いし。
    正直前半は忍耐が必要だと思いました。
    だけど、次々と起こる事件、徐々に明らかになっていく事実にひきつけられずにはいられない。
    そして最後は事件の解決に向け、のめりこむようにページを繰ってしまう。

    最初の2作しか読んでないけど、それと比べると比較的地味な感じか。
    おどろおどろしい感じが薄くて、よりミステリ色が強い。
    シリーズの他作品を読んでなくても読めますが、読んでおいた方が面白いのかも。

  • 近くの本屋になかったから取り寄せたのが特装版でした。

    切ない。
    切なすぎた。

    気に入った登場人物が死んでしまったときはとても信じられなかった・・・。

  • 私文庫版でずっと集めてたのに平塚地域限定版の装丁に惹かれて取り寄せで買ってしまった・・・。

    「邪なことをすると、死ぬよ」

    ーーーこの宣伝文句、なんだか好きだった。

  • 最新なのかな。読了です。
    凄く良かった。榎木津さんが今までになくもの静かで男前でしたね!!
    最後の方とか本当に惚れ直しました。

    今回はメインメンバーというよりも、No.2というか、弟子達頑張ってみました!!!って感じですね!
    青木君が格好良かったですもん。
    あと地味に郷嶋さんが好きでした(笑)

    途中の関君のお話が凄く印象的で。
    人は鞄だって話。すごくわかって。関君の人との関わりというか、人間関係についての考え方というか、スタンスが私と酷似していてものすごくリンクしました。声に出して「わかる!!」って何回言ったことか。
    思考回路が全く一緒でした。あの部分だけ切り取って「コレが私の性格と思考です」って貼り出しておきたいくらい。

    事件自体は哀しいのですが、前回の事件の余韻もあって凄く切ないなぁと。
    すごく『死』という言葉がキーワードでしたね。
    死について考えさせられる部分もすごく多くて。

    うん。いつもの事ながら秀作でした。素晴らしい。

  • 本作は、大磯・平塚、ご当地ミステリ。限定版。

    カバーの「邪なことをすると−死ぬよ」という言葉よりなにより、以下の言葉が内容を表しているのではないか。ずっと頭から離れなかった。
    こちらをカバーに載せたら、世界観が崩れると思われるが。

    [以下引用]
    「そのですね、まあ、単刀直入にお尋きしますが榎木津さんのですね、その、過去の女性関係を」
    「女性関係だあ」
    古書肆と文士は揃って大声を上げた。
    [以上]

    これに尽きると思われる。(笑)

    1つの章ごとに視点が変わって、登場人物も半端無く多い。同シリーズの他の本に出ている脇役の人物も普通に出てくる。
    読みづらいかも知れないが、いつもと同じじゃつまらない。

    塗仏の宴(支度、始末)で一旦、話が収束した(第1部完の)ように見ていたので、
    すでに前作「陰摩羅鬼の瑕」からシリーズの雰囲気は変わったように思える。

    事件よりも、人間の関わりが深い話。登場人物の人物像が掘り下げられたように思える。
    インパクトのあるキャラクタではなく、人。

  • 保存用で買っちゃった。(笑)

  • 特装版ってことで見つけて即買いしてしまいました。
    読みきるのに時間はかかるが、京極堂シリーズの中で比較的好きな作品かと。

  • 頂き物。ありがとうございます。

  • 少々、物足りない。ラストは切ないね。

  • 二週間前に読み終わっていたのですが、なんやかやで読書録を書きそびれていました。これではいかん!と思ったこの瞬間に書こうと思います。

    ホリックの侑子さんは「偶然は無い必然だ」と言っているのに対して、京極堂は「必然は無い偶然だ」というスタンスであるんだよな。と言うことを再認識しました。二人とも全てを見通しているような所は似ているのに、考え方は真逆。でもそれぞれの意見に納得してしまう自分にどうなのと突っ込みを入れてみたりしました。
    今回の話は、探偵小説の合間に起こった事件です。
    益田君が出張ってます。今回彼は主役級です。読んでて、増田君いいやつだなあ!と思いました。関口君を「友達」と公言した唯一の人間ではないでしょうか。何か計略にはまった気がします。探偵小説で彼がゲットしていた鞭のでどころが明らかになります。それを使った関君とのかけあいで「ぐはぁ!」ってなりました。もうそうがー、ますせきがー。京極さん、わたしを殺す気ですか?
    関口君は、主に益田君の視点から書かれていたせいか、この巻ではびっくりするほどしっかりしています。しかしやはり前回の事件も含めて、人間的に成長したんだなとも思えました。そんな普通のじみた関君にもラブ!!
    京極堂はまあいつもどおりですよ。ただ今回に関しては、ほんとそれ明確な根拠無いんじゃ・・・?とつっこんでみました。あ、京極堂による書評談義がありました。こういうネタがあると嬉しい。
    榎さんは、今回「探偵」をやっていなかったために、とてもらしくなかったです。
    だから最後は切なかった。
    今までで一番切なかったな。
    青木君も結構頑張っていました。けれどあんまり興味が湧かなかったです笑。今回の事件は、そんなに衝撃的な感じはしなかった。一応「連続」殺人扱いはされていたのだけれど・・・・・・今までのに比べてぱっとしなかった感があります。前回の事件と同じく、読者には有る程度予測が可能ですからね。
    そういうわけで☆四つ。
    厚いというのと、色々忙しかったせいで一気読みできなかったということもありますが・・・・・・。
    警察官だったあの人が死んでしまったときが一番ショックだった。そんなに好きなキャラでもなかったけれど(というか、割合ひどい書きかたされていたので彼)、この人が死ぬとは思わなかったです。私も鈍だから、同情したのかもな。


  • 「人間一人ひとりは世界となんかつながっちゃいない。せいぜい世間程度にしか我々の行動は影響しないし、世間が構成しているのは社会と呼ぶんだ。間違っても世界などではない」と言うような趣旨の台詞を京極堂が言う場面があって、ひょっとしてこれはセカイ系批判なのか?などと下卑た深読みでちょっとドキドキしたり。「きみとぼく」に風穴をブチあける憑き物落としが白眉。それはさておき、このシリーズを読むたびに人物関係図を作ろうとして挫折する私ですが今回も沈没しました。

  • 陰摩羅があんな感じだったから心配してたけど、結構よかった。
    絡新婦っぽい感じ。

  • 初版…どうもおかしいと思ったら誤字誤植があったからか。著者も言ってる通り、京極堂や榎木津が出っ張るほどの話じゃなかった。小粒な話の割にはページ数割き過ぎたかな、という印象。

  • 初回特典が欲しかった(涙)

  • うぉぉ…涙が!涙が止まらないよ!えーん!
    榎さん不在の榎さんの物語というか、切ない。
    何となく犯人は女、って感じがしてたけどさ、こんな連鎖か…。うう。切ない。なんかもう、皆が皆馬鹿だよ!

    蘊蓄が弱かった気がしたけど、もしや前作から、人を掘り下げる算段なのだろうか?
    塗仏で秋彦の話の外堀が埋まって、関口の話、そんで今作で榎木津の話、みたいな。
    穿ち過ぎかなあ。

    とにかく涙が止まらなくなってしまった…馬鹿野郎だよ、ほんとうに!
    いろいろ悶える箇所も逐一あったのだけど、とっても切なかった。とっても。

  • 未読につき評価はそのうち。

  • 「殺してやろう」「死のうかな」「殺したよ」「殺されて仕舞いました」「俺は人殺しなんだ」「死んだのか」「―自首してください」「死ねばお終いなのだ」「ひとごろしは報いを受けねばならない」
    昭和二十八年夏。江戸川、大磯、平塚と連鎖するかのように毒殺死体が続々と。警察も手を拱く中、ついにあの男が登場する!「邪なことをすると―死ぬよ」

  • 両方持っているけど、こっち。3版なので、誤字も直ってるし(笑)

  • 妖怪シリーズ 8 別装版

  • ラブロマンス?
    エノさんがだんだんと人間化している。
    青木君ファンの方にはヴァイブルでしょう、コレ。

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