イナイ×イナイ (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 1499
感想 : 190
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061825314

感想・レビュー・書評

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  • 2010/08/30

  • Xシリーズです。

  • 新しいXシリーズ・・・だっけ。
    保呂草さん好きなので嬉しいです^^

    ただやっぱり森博嗣さんの設定って色々すごいですよね・・・。

  • 旧家の屋敷に住む双子の兄を捜そうとしたら双子のひとりが殺される話。
    Xシリーズ第一弾。

    理系ではなく本格風味。アンフェア少々。
    思考の飛躍がほとんどないところが意外。丁寧。「頭のバッファが足りない」ってことなんだろな笑。
    すべFや黒猫ほどのインパクトはなく。でもΦはこんくらいだったかなあと。
    こういう地味な感じは好きですが。SMもVもちょとキャラクタ強すぎるので。
    今回も出てきてます。探偵と美人先生が。

  • すごく面白いという訳では無かった。

  • .

  • うーん…Vシリーズの方が好きかもしれない…

  • 「×シリーズ」第一弾。

    これはまた...森氏らしからぬ、と言うか、
    何とも和風なおどろおどろしい舞台設定。
    江戸川 乱歩か横溝 正史か、という感じ(^ ^;

    この本は、最後まで読んでみても
    「誰が主人公なのか」が分からないという、
    小説らしからぬ構造になっている(^ ^;

    また森氏らしいとも言えるが、
    結局「すっきり解決」とはいかないで、
    「きっとこうだろうと思うけど、
     本当のところどうなんだろうね〜」
    というようなふわ〜とした終わり方。

    もはや誰が犯人だか、誰が探偵なんだか、
    よく分からなくなっておりまして(^ ^;

    そして最後の最後で、またしても
    以前のシリーズとの接点が垣間見える。

    本の最後まで「電話でしか」登場しない
    探偵事務所の所長が、S&Mシリーズの
    西野園 萠絵ちゃんと訳ありのようで(^ ^;
    またまた、引っぱるのがうまいなぁ...(^ ^;

    全体的に軽めの文章で、読みやすい。
    それでいてサスペンスフルでもあるし、
    もちろん森氏お得意の「ちょっとずれた」
    登場人物たちの乾いた関係も健在。

    面白く読めましたが、ここまでのところは
    まだ「壮大なシリーズのイントロ」って感じ。
    ここからどう世界が広がり、登場人物が
    どう動いて、どう育っていくのかが楽しみ(^ ^

  • 「私の兄を捜していただきたいのです」美術品鑑定を生業とする椙田事務所を訪れた黒衣の美人・佐竹千鶴はこう切り出した。都心の一等地に佇立する広大な佐竹屋敷、美しき双子、数十年来、地下牢に閉じ込められているという行方不明の兄・鎮夫。そして自ら“探偵”を名乗る男が登場する。旧家で渦巻く凄惨な事件の香り…。新章開幕、Xシリーズ第1弾。

    あらすじ抜粋

  • Xシリーズ開幕。双子姉妹と密室殺人事件。

    読了日:2007.10.29
    分 類:長編
    ページ:298P
    価 格:900円
    発行日:2007年5月発行
    出版社:講談社ノベルス
    評 定:★★★


    ●作品データ●
    ----------------------------
    主人公 : 小川令子、真鍋瞬一
    語り口 : 3人称
    ジャンル : ミステリ
    対 象 : 一般向け
    雰囲気 : トラディショナルな謎
    結 末 : 何となく決着
    ブックデザイン : 熊谷 博人・釜津典之
    カバーデザイン : 坂野 公一(welle disign)
    フォントディレクション : 紺野 慎一(凸版印刷)
    ---------------------------

    ---【100字紹介】---------------------
    美術品鑑定業の椙田事務所を訪れた黒衣の美人・佐竹千鶴は、
    数十年来地下牢に閉じ込められているという兄・鎮夫の捜索を依頼。
    旧家の美人双子と血の繋がらない義母、密室殺人、
    自ら探偵を名乗る男…Xシリーズ第1作
    ----------------------------------------

    新シリーズの第1作らしいです。シリーズ名は「Xシリーズ」。どの辺りがXなのかは、菜の花には分かりかねますが…読みが甘いのか?(もしかして、タイトルの間!?)

    キャラ自体は、他の作品で既出の人が何人か。「あの人」も、ちらっと登場!?ということで、時間軸としてはGシリーズのすぐあと、くらいかな。キャラの全貌は、残念ながらまだ見えていないですが、何やら他のシリーズとつながりがあるのは確かなようです。(他シリーズの既出キャラがいるわけで。)

    さて、本作ですが。用意された舞台や小道具のキーワードが、何てトラディショナル!…と思わず叫びたくなるくらい、古典系のお約束って感じです(笑)。都心にありつつ広大な土地の中に静かに佇むお屋敷。その家には地下牢があって、死んだはずの長男が閉じ込められている…という話から始まり、役者達は美人の双子、その血の繋がらない義母、そして第1発見者として自ら「探偵」を名乗る男。いやー、よくぞ用意したよ、みたいな。

    対して、「椙田事務所」の面々は、これらの型にはまらないタイプが用意されています。美術品鑑定業の椙田事務所ですが、探偵業も密やかにやっているらしい…。肝心の椙田さんは殆ど登場せず。電話の中や、事件の後に出てきますけど。他にこの事務所にいるのは、最近雇われた元やり手社長秘書の小川令子と、特に給料を貰っているわけでもなく留守番をしている美大生の真鍋瞬一。主な主役は彼ら。ただ、完全に何もかも見せてはくれず、彼らにもそれぞれ、何か秘密がありそうな、そんな感じです。

    舞台自体は古典にでもありそうなミステリですが、読み終わってみると、やっぱり森博嗣だった、最初から最後まで森博嗣だったよ…という感じです。前にもどこかの作品で見たような、というデ・ジャ・ヴがあります。これが、らしさかな、とも思いますが…。

    そうですね、森博嗣氏の作風が好きな人にはとても楽しい読書となるでしょう。新本格が好きな人にとっては…、意見が分かれるところかもしれません。


    ---------------------------------
    文章・描写 :★★★+
    展開・結末 :★★★
    キャラクタ :★★★
    独 自 性 :★★★
    読 後 感 :★★+
    ---------------------------------


    菜の花の一押しキャラ…特になし

    「君ね、そういうこと、普通にさらっと言うでしょう?
     なんか、将来、それで人間関係を破壊しながら、
     ブルドーザみたいに進んでいく気がするなあ」
                      (小川 令子)

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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