青酸クリームソーダ〈鏡家サーガ〉入門編 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 372
感想 : 51
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061825970

作品紹介・あらすじ

普通の大学生、鏡公彦18歳。ごくごく平均的な、何気なくコンビニエンスストアに行こうと思って出かけただけの夜。運悪く、最悪なことに目下殺人中の灰掛めじかに出会ってしまう。それを「見て」しまった責任を取らされる公彦。それは、めじかの「殺人の動機」を1週間の期限で探ることだった-。-ここから始める。ここから始まる-。「鏡家サーガ」入門編、遂に幕開け。

感想・レビュー・書評

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  • これはいい入門編。

  • 公彦くんはいつも色んな意味で大変な目に合ってるなぁ。今回の話は動機の面が中心だったけど想像していたよりはミステリしてた。それにしても潤一郎お兄さんは最終的に何でも解決するというか破壊するというかなんとも形容しがたい人物だねぇ。もっと鏡家サーガ読みたいわ。

  • 鏡家サーガ。ミステリー。ホワイダニット。鏡公彦。
    いつも通り、ぶっ飛んだ設定とキャラクター。
    入門編なだけあって、(わりと)読みやすい。

  • 《玄人向けの、入門編》

    といっても、僕は別に鏡家のスペシャリストではないんだけれど。
    飛ぶ教室も読んでないし。
    それでもフリッカー式やきせかえ密室や水没ピアノを読んでいたから楽しめた。
    アニメ化するならこの作品からかな?
    昨今のアニメに対する穿った目の多さからすると、されることはないのかもしれないけれど。

    癒奈と潤一郎がおおっぴらに出てきた話を初めて読んだけど、好きだなぁ。

    公彦もまぁ含めてあげて、鏡家みんな好き。

  • 【191】
    2016.04.23 再読
    久しぶりに読んだけど、鏡家シリーズでは苦手な作品。

  • 鏡家シリーズ。
    3男公彦(この家では普通人ポジション)が,猟奇殺人女子中学生の動機を探るホワイダニットミステリ。
    妄想も含めれば鏡家兄弟姉妹総出演。
    入門編だけあって,まだ一般人でもついていけた内容。

  • 随分前に鏡家シリーズ読みまくってたなぁ、とふいに目に入ったので読んでみた。
    なんかぶっとんでるイメージをもともと持っていたんですが、自分の中でのそのイメージよりはぶっとんでなかった。
    これが「入門編」ってことなのだろうか。過去シリーズをおさらいしてこようかな。
    クリームソーダ、やたら飲みたくなる時がある。

  • 本格以後と呼ばれるこういう煙に巻かれる、詭弁を弄するミステリ好きですね、やっぱり。

  • この不穏当で壊れた世界観が堪らない。
    鏡家の面々は皆キャラが立ってて読んでいて楽しいです。
    最後の最後で若干ついていけなくなったのもまたご愛敬。

  •  副題「<鏡家サーガ>入門編」
     ようやく読めました、鏡家の一番新しい話。とりあえず読み進めることが止められなかったので、面白かったと言って問題はないと思います。
     なんつーのかな、佐藤友哉、フリッカー式でデビューして、何か嫌なことでもあったの? って言いたくなる。評論だとかでぼろくそに言われでもしたかな。そんな風に思いました。
     偶然少女が殺人を犯す現場に居合わせ、その動機を探るように言い渡された鏡公彦(三男)のお話。いろいろとツッコミどころは多いけど、大体が本編で主人公かあるいは稜子姉さんかがツッコんでるので、読者がツッコめるところは少ない。
     ミステリだとかフーダニットだとかハウダニットだとか、久しぶりにその文字列を見たよ。あと探偵とか名探偵とか、連呼しすぎ。銘探偵ってだれだ? 清涼院だっけ?
     もちろん本格ミステリではないので、論理的な解決や謎解きは皆無。壊れた世界が壊れたまま綺麗になり立っているので、それを読む物語。どちらかというと、ミステリというものを書こうとすれば如何に制約が多く、作者が苦労し、また読者からのツッコミどころを如何に排除しなければならないのか、を語った物語。結局、トリックも謎も作れなかった場合はこうなるよ! みたいな。いや、面白かったんだよ、この話。
     相変わらずの稜子姉さん。会話について行けません。無駄に固有名詞が出てくるのが面白いと言えば面白い。すみませんね、ペルソナ、3からしかプレイしてなくて。マハジオンガ!
     各章のラストを全部「さてと。」で終わらせてたら面白かったのにな、と思う。高柳の好みってだけだけど。
     そういえば作中で父親を殺された女の子が引き取られる先が「山口」でした。
     こりゃまた、なんの印象もない県だ。
     そんなどうでもいい抜粋は置いといて、鏡家の神様、長女、癒奈姉さんのお言葉を抜粋。
    「まっすぐが正しいという先入観が、まっすぐじゃないよ。まっすぐを、どうかあまり大切にしないで」
    10.05.20

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著者プロフィール

1952年北海道釧路市生まれ。
1974年に北海道教育大学札幌分校特設美術課程卒業(美学・美術史専攻)。1976年に北海道教育庁北海道新美術館建設準備室の学芸員、翌年には北海道立近代美術館学芸員となる。1985年北海道立旭川美術館学芸課長。1990年からは北海道立近代美術館に戻り、2004年同館学芸副館長。2012年から2022年まで札幌芸術の森美術館館長を務める。この間、それぞれの美術館で数多くの北海道ゆかりの作家の個展や現代美術展を企画開催。
現在、AICA国際美術評論家連盟会員、北海道芸術学会会員、北海道美術館学芸員研究協議会会員。また旭川市中原悌二郎賞、札幌市本郷新記念札幌彫刻賞、ニセコ町有島武郎青少年公募絵画展、北海道陶芸展などの審査員を務める。

「2023年 『北の美術の箱舟』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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